先日,Sonyからα6400のファームウェアアップデートのお知らせメールが届きました。今回のアップデートの内容は
- 動物瞳オートフォーカスへの対応
- ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BT への対応
- その他安定性向上
ということのようです。この中で特に目玉となるのは,動物瞳AFでしょうか。
というわけで,さっそくアップデートしてみました。
アップデートはとても簡単
アップデート作業自体は簡単で,問題なく行うことができました。
PCのブラウザでアップデートプログラムのサイトへ接続し,新ファームウェアのインストーラをダウンロードします。すると「Update_ILCE6400V200.dmg」というディスクイメージが得られるので,これをダブルクリックで開き,展開されたフォルダにある「UpdateSettingTool」を開きます。すると,USBケーブルでカメラをPCにつなぐように促されるので,これに従います。あとは画面の指示に従って何度かクリックすると,新ファームウェアがカメラに書き込まれます。待つこと数分…。
書き込みが終わったら,カメラのMENUから「セットアップ (7/7)」の「バージョン表示」を確認し,これが2.00になっていれば成功です。
動物瞳AFを使うには
動物瞳AFを使う時は,カメラの「撮影設定1 (6/14)」の画面で「顔/瞳AF設定」に入ります。続いて「検出対象」を人物から動物(猫ちゃんのアイコン)に切り替えれば,動物瞳AFが作動します。
切り替え操作なしに撮影対象から(それが人物であっても動物であっても)瞳を検出してくれるともっと便利だと思いますが,今のところは自分で切り替えることが必要なようです。
近所のお寺で猫を撮ってみた
日曜の午後,近所にある行きつけのお寺(こんな表現あるのかな?)にお散歩に行きました。「紫陽花がきれいに咲いていたらいいな」くらいのつもりで行ったのですが,境内に入るとお寺の猫が梅雨の晴れ間の日差しを浴びて日向ぼっこ中。
これは新ファームウェアを試すにはいい機会です。さっそく瞳AFの対象を「動物」にして,猫にモデルになってもらいました。
何枚か撮ってみましたが,猫の瞳に素早くフォーカスマークがついて,ピントを合わせてくれます。
これはいいですね。特にペットを飼っている人にはとても便利な機能だと思います。
猫の手前に,前ボケとして紫陽花の花が大きく入るようなシチュエーションでも,ちゃんと猫の瞳を検出して,フォーカスを合わせてくれました。これには「おおっ!」と思いました。
注意点もあります
今回は,「動物瞳フォーカス」をフォーカスエリア「ワイド」で使用してみました。けれども,そのあと猫とは別な写真を撮ろうとして,フォーカスエリアを「トラッキング:フレキシブルスポット(S)」に切り替えようとしたところ,瞳フォーカス対象を「動物」にした状態では実行できないというアラートが出ました。
フォーカスエリアを「トラッキング:フレキシブルスポット(S)」にする時には,瞳AFの対象を「人物」に戻す必要があるということですね。これは少し不便です。先に書いた,瞳AFの検出対象を自分で指定する必要がある点に加えて,この辺りは次のファームアップで改良してくれるといいなと思います。
おわりに
まだ未完成かな?という点も見受けられますが,動物瞳フォーカスはとても便利に機能することがわかりました。このファームアップでα6400がパワーアップしてうれしいです。
今回はお寺の猫を対象に撮ってみましたが,近々動物園に行って,いろんな動物を撮ってみる,なんてこともやってみたいと思います。
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