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【岩手・紫波町で初詣】志波稲荷神社と志波古稲荷神社:白狐のミイラと杉林

早いもので,一月ももう下旬になってしまいました。「うせやろー!?」と言いたくなりますが,カレンダーは無情です (^ ^;)

皆さんは初詣に行かれたでしょうか?全国津々浦々,いろんな人が地元の神社やお寺に初詣に行っているでしょう。近くの小さな神社にお参りする人もいれば,東京の明治神宮のように有名な神社で初詣をする人もいるかと思います。東京など大きな街の有名な神社・お寺だと人出もすごいですね。

僕はこのお正月,義実家の岩手県紫波町に帰省していました。そして地元の「志波稲荷神社」および「志波古稲荷神社」に初詣に行ってきました。

志波古稲荷神社境内

志波古稲荷神社境内

この2つの神社は紫波町の山あいにあってなかなか味わい深いところなので,大変ニッチな話題になりますが,ここで紹介してみたいと思います。

東根山と志波稲荷神社,志波古稲荷神社

紫波町から山の方を眺めると,「東根山(あづまねさん)」という山が見えます。この山は標高800 m程度の低山ですが,春先には登山道をカタクリの花が彩るきれいなところです。また冬は雪をまとって,朝の光に輝くのもきれいです。地味ながらこの町の「ふるさとの山」的な存在になっています。

紫波町から見た東根山

紫波町から見た東根山。手前はりんご畑です

そんな東根山のふもとに,志波稲荷神社と志波古稲荷神社があります。紫波町の住宅街からだと,田んぼが広がる中を走って10 kmくらいのところです。

今年は大変雪が少ないお正月でしたが,ここは山あいなので,それなりに雪がありました。

志波古稲荷神社––御眷属は白狐のミイラ

shiwa-furuinari.com

はじめに志波古稲荷にお参りしました。名前からすると「志波稲荷」の方が市街地に面していて,「志波古稲荷」の方が山奥にありそうな感じですが,田んぼの中を走っていくと,先に古稲荷が現れます。

普段は静かな神社ですが,初詣の時期は賑わっています。とはいえ,都会の神社のように,お参りのために長蛇の列に並ぶほどではありません。

最初の鳥居をくぐると,お稲荷様がお出迎え。

志波古稲荷神社のきつね様

きつね様がお出迎え

まず本殿にお参りしておみくじを買いました。今年の僕の運勢は,「末吉」でした。微妙…。

さて,この神社の見どころは,御眷属(神様の使い)として白狐のミイラが祀られていることです。

昭和29年,9月26日の台風15号によって,この場所に立っていた御神木の大杉(樹齢約800年)が倒伏しました。

その残木整理をしていた際,9月29日の御縁日の日に不思議なことに,その根本の空洞から御眷属のミイラが出現いたしました。

その年から御眷属ミイラに願い事を唱えると,稲荷大神に伝わり,叶うといわれています。

ちょっと怖いような,不思議な話です。実際に小さな「白狐の社」を覗いてみると…たしかに中に何かがいます (((;゚Д゚))  この日も本殿にお参りした人は,みんな続いて御眷属にもお参りしていました。

白狐のミイラ

白狐のミイラが祀られている…そうです

本殿の脇にはお稲荷様を祀った小さな社がいくつかあって,中には狐様の像がいっぱい。雪に包まれ,冬の凛とした空気の中に立つお社は,よりいっそう神聖な感じがしました。

志波古稲荷神社の社

志波古稲荷神社本殿の脇には,狐様を祀った小さな社があります

志波稲荷神社––鬱蒼とした杉林の中の神社

続いて志波稲荷神社にお参りします。志波稲荷は,古稲荷から500 mほど山の方に入ったところにあります。志波稲荷に向かうと,だんだん森が深くなっていって,厳粛な気分になります。周りの山には雪が積もっていてきれいです。

里山の冬

里山の冬。志波稲荷神社あたり

志波稲荷神社は,鬱蒼とした杉林の中にあります。本殿の周りには山の奥へ分け入っていく参道がいくつもあり,杉の大木に囲まれて小さな社や鳥居の列が佇んでいます。

志波稲荷の周りの杉林

志波稲荷の周りには,杉の林に分け入っていく参道がいくつもあります

その雰囲気は,古い時代の土着信仰から受け継がれてきたものをも感じさせる神秘的なものでした。

鳥居の列

杉林の奥へと鳥居が続いています

境内にはいたるところにきつね様がいて,お社を守っています。お稲荷様の表情がいいんですよね。

おいなり狐

キリッ!としてる。おいなり狐

なぜか歩いて帰る羽目に

山あいの杉林を歩いていると,さすがに身体が冷えてきます。お参りも済んだし,神秘的な雰囲気も堪能しました。じゃあ帰ろうか?そう言うと,息子が「帰りは歩いていきたい」なんて言います。

歩いていきたいって,10 kmくらいあるぞ?…仕方がないなw

と言うことで,車を妻に任せて,時折雪が激しく降る中を二人で歩きました。2時間半くらい。なんの修行だ (^ ^;)

柿の木

志波稲荷の帰り道の柿の木

でも途中にたわわに実をつけた柿の木があったりして,結構楽しめました。

おわりに

義実家に帰り着いた時にはすっかり凍えていましたが,そのあと焼肉屋さんでしっかり食べて回復しました。お店は紫波町日詰商店街にある「よかろ」です。ここは小さな店ですが,とても美味しいです。盛岡三大麺の一つ,冷麺も美味しいですよ(盛岡三大麺,後の2つはわんこそばとじゃじゃ麺です)。

よかろ

日詰商店街の焼肉屋さん「よかろ」

というわけで,志波稲荷神社と志波古稲荷神社の紹介でした。北国の冬,それも山あいにある古い神社。白い息を吐きながらの初詣も楽しいです。

 

 

 

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