三月弥生。梅の季節も終わり，桜の開花が待ち遠しくなってきました。
今月の3日は節分，桃の節句でしたね。僕は男ですが，小さい頃は雛人形を飾っている女の子の家をうらやましく思ったことがあります。けれども，子供の頃は考えが及ばなかったけど，雛人形って高価なんですね。
でも子供の健やかな成長と幸せな人生を願う気持ちは誰もが等しく持っています。
それで…。高価な雛人形を買えない家でも，小さな人形をたくさん手作りして糸でつるした「つるし雛」を飾る風習がいろんなところに息づいています。僕はそのことを割と最近（数年前くらいかな）知りました。
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今年は福島の「飯野つるし雛祭り」を見に行きたいと思っていたのですが，日程が合わず残念 (>_<) 他には伊豆でもつるし雛祭りが開催されるようですが，こちらもタイミングが合いませんでした。
それで，以前見に行った，京王百草園のつるし雛祭りの様子を紹介してみたいと思います。百草園のつるし雛祭りは昨年から開催されていないようなので，情報としてはあまり役に立ちませんが，「つるし雛ってこんな感じ」ということで。
京王百草園のつるし雛祭りに行ってみた
京王百草園はその名の通り，京王線の「百草園」駅が最寄りです。駅から徒歩10分くらいですが，途中けっこう急な坂道もあります。
百草園に足を踏み入れ，梅林を抜けて階段を登っていくと，色とりどりのつるし雛がお出迎え！きらびやかです。
それでは一つ一つ見て行きましょう。
つるし雛には一つ一つに意味があります
実はつるし雛には，本来一つ一つに意味があるんだそうです。「おくるみ人形」には大切な我が子を大切に包み，愛情豊かに育てていくという思いが込められていて，「うさぎ」には芯が強くて優しい子に育つように，また「手毬」には丸々とはずむ円満で心豊かな暮らしへの願いが込められているといった具合です。でももっと自由な発想で作られているものもあるようです。例えば福島・飯野のつるし雛にはUFOもあったりします (^◡^)
うぐいすは春を知らせる縁起の良い鳥で，その声を聞くと幸せが訪れることから。同じくツバメも家を栄えさせる縁起物だそうです。
さらに蝶には女の子が蝶のように可憐に可愛らしく成長するようにという願いが込められているとのことです。
かわいくてメロメロ〜ってなります
でもそんな謂れを抜きにしても，小さな雛を見ていると「かわいい〜ん！」て，メロメロになっちゃいます。僕がメロメロになっても絵になりませんが。
他にもお皿に乗った飾りやお盆の上の木の実なども飾られていました。どれも可愛いし，風情が感じられます。
復元された古民家の軒先にはつるし雛が風にそよぎながら春の日差しを浴び，つるし飾りの下にはちっちゃいお雛様とお内裏さまが並んでいます (^◡^)
つるし雛を眺めていると，息子が生まれたばかりの頃を思い出し，だんだん頰が緩んでくるのでした。
つるし雛は春を感じさせてくれます
季節は春。地面には福寿草が咲き，ほんわかした気持ちになります。
日差しを浴びる小さなお雛様たちは，「桃の節句」をひときわ強く感じさせてくれますね。
おわりに
ここ2年ほど，百草園ではつるし雛祭りが開催されていないので（またやってくれないかなあ），情報としてはあまり役に立たないと思いますが，つるし雛の風習とその可愛らしさのご紹介でした。
そういえば一昨年谷川岳に登ったあと越後湯沢に行ったら，駅の中に巨大なつるし雛が飾ってあってびっくりすると同時に，「いろんなところでつるし雛の風習があるんだなあ」と思ったものです。
僕がまだ行けていないところも含めると，東京の他には伊豆，福島，越後湯沢でつるし雛を飾るみたい。みなさんも近くでつるし雛祭りがあったらぜひ行ってみることをお勧めします。メロメロになっちゃうこと請け合いです。
春の到来を感じさせるつるし雛。来年はぜひ福島の飯野つるし雛祭りに行きたいと思っています。
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