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ここは天上界!?日高市・巾着田で彼岸花の大群生地を見てきた

巾着田の曼珠沙華


季節を彩る花は様々ですよね。梅,桜,藤,紫陽花,ひまわり,コスモス…。

その中で,特に異彩を放っているように思えるのが彼岸花(曼珠沙華)でしょうか。

見頃が1週間くらいで終わってしまうことに加え,その鮮烈な色彩は強い印象を残します。

曼珠沙華の赤


彼岸花の群生地は各地に知られていますが,その中でも屈指の見事さを誇るのが,埼玉県日高市にある「巾着田」です。

今年は残暑が長かったせいで開花が遅れていましたが,先月の終盤に見頃となりました。

久しぶりに訪ねた巾着田の曼珠沙華は,やっぱりすごかったです。

久しぶりに巾着田に行きました

巾着田を訪ねたのは3年ぶりくらいでしょうか。コロナ禍の時には人が集まるのを避けるために,数百万本の花を刈り取っていたんですよね。関係者の方々の心痛はいかばかりだったかと思います。

kinchakuda.com

彼岸花の季節になると,巾着田周辺の道路が渋滞することがあります。僕はJR高麗川駅から30分かけて歩いて行きました。西武池袋線の高麗駅の方が近いのかな?

巾着田に着くと,平日ながらけっこうな人出です。ちょうど見頃だしねえ。

群生地の遊歩道に足を踏み入れると…さっそくこの光景!圧倒的な彼岸花の群落です。

圧倒的な彼岸花の群落

圧倒的な彼岸花の群落

森に囲まれたほの暗い空間を,無数の真紅の花が埋め尽くしています。まるで赤い絨毯のようです。

赤い花の絨毯

仄暗い森の中に,赤い花の絨毯

彼岸花の群生地は他にもありますが,ここ巾着田はその広さと花の密度において,群を抜いていると思います。いや,もうホントにすごいよ。

ちょうど見頃に来ることができました

今年は夏がめちゃくちゃ暑かったせいか彼岸花の開花が遅れていましたが,9月終盤を迎えて,いっせいに咲き始めたようです。

彼岸花燃えて

彼岸花燃えて

燃えるような花々。一面に広がる赤に混じって,たまに白い花も咲いています。

白花もちらほらと

白花もちらほらと

遊歩道を辿って,巾着田をずっと奥の方まで歩いてみましょう。進んでも進んでも,赤い絨毯がずーっと続きます!

赤い絨毯がずーっと続きます

赤い絨毯がずーっと続きます

天上の華

実を言うと,以前ぼくは「彼岸花ってちょっと怖い」って言うイメージがあったんですよ。だって,いろいろと,ねえ。

でも初めてここ巾着田に来た時に,そのイメージがガラッと変わったんです。何て神々しい美しさなんだろう!って。

まるで天上の華ここは天上界か!?と。

天上の華

ここはまるで天上界!

赤で埋め尽くされた空間。神秘的な雰囲気に満たされて,目の前に広がる世界は,本当にこの世のものとは思えないくらいです。

青い闇を照らす,赤い光の数々。「曼珠沙華」という宗教色の濃い名前が与えられたのも納得です。

神々しい美しさ

神々しい美しさ

この日は来園している人も多かったので,写真を撮るときには気を使います。歩いている人が木の影になるタイミングを見計らってシャッターを切ったりね。

それにしてもすごいな…

一面の大群落もすごいけど,一輪の花を「寄り」で撮っても生命感が感じられていいですね。

赤と黒

赤と黒

ここに着いた時は曇り空でしたが,そのうちに太陽が顔を出すようになってきました。すると仄暗かった巾着田に光が差し込みます。

彼岸花の絨毯には光と影の濃淡ができ,不思議な立体感が生じます。

光さす

光さす

巾着田の彼岸花,まさに見頃を迎えたところです。どこを見ても,傷んだ花がほとんどないのがまた素晴らしい。

まさに見頃

巾着田,まさに見頃

まだつぼみもいっぱい。もうしばらく楽しめそうですね(撮影は9月30日です。これを書いている現在は,もう終わってるかな)。

まだつぼみもいっぱい

まだつぼみもいっぱい

どこまでも続く彼岸花の群落

一面の彼岸花…同じような写真が続きますが,つまりそれだけ広いところに途切れることなく赤い花が咲き競っているということなんです。

どこまでも続く彼岸花の群落

どこまでも続く彼岸花の群落

荒川の支流・高麗川に囲まれた巾着田は,500 m四方くらいの広さがあるでしょうか。その中を曼珠沙華が埋め尽くしているんです。歩いていると自分も赤く染まっていくみたいですよ。

歩いても歩いても赤い絨毯

歩いても歩いても赤い絨毯

光と影,赤と黒。この花は,暗いところでも赤い光を放っているようですね。

赤く輝く

赤く輝く

ところで彼岸花の赤ですが,一口に赤と言っても,光のあたり具合で微妙に違いが出るような気がします。

陽の光が当たると朱色に近い赤になり,日影ではわずかに青を感じる赤になるように感じますが,どうでしょう。今日は降ってないけど,雨の中だとさらに”青”を感じるんだよね。

光のあたり具合で,赤色に違いが出るような…

群落の中から背伸びした,一輪の曼珠沙華。この一輪の前景は赤い陽だまり。そして背景は赤い闇。

背伸びした一輪の曼珠沙華

背伸びした一輪の曼珠沙華

これが今日のベストショットかな。

彼岸花はいろんな表情を見せます

秋の風の中,彼岸花はいろんな表情を見せます。

光がさすと,煌めくような光を放ち,

煌めく

煌めく

日が翳ると,再び影の中で神秘的な表情を見せる。

日陰では神秘に沈む

日陰では神秘に沈む

雲が流れると,光と影のグラデーションがきれいです。

光と影の曼珠沙華

光と影の曼珠沙華

また森を抜ければ,青空を背景に,素朴な里山の雰囲気をまとったりもします。

青空と里山を背景に

青空と里山を背景に

高麗川の河原に揺れる彼岸花もまたきれい。

河原で揺れる彼岸花

河原で揺れる彼岸花

そしてほの暗い森に戻ると,再び真っ赤な群落に圧倒されるのです。

再び赤い群落

再び赤い群落

ここはすごいところですね。「埼玉の日高市には天上界があるぞ」…そう言いたくなる場所です。

 

おわりに

巾着田の曼珠沙華。久しぶりに訪れて,見事な群落をまた見ることができました。

巾着田のマンホール

天上の華,曼珠沙華。巾着田が有名になりすぎるのは少しだけ心配だけど,また来年も来たいですね。

夕陽に輝く彼岸花

日が傾いてきました

(あんまりきれいだったので,写真を300枚くらい撮りました。選ぶのに苦労したな 汗)

曼珠沙華で知られる巾着田ですが,桜や紫陽花,コスモスも見事なようです。近くには日和田山ハイキングコースもあって,そちらも楽しそうですよ。

 

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