9月に入り,ようやく涼しくなってきました。この時期に咲くのが彼岸花(曼珠沙華)。
最近はいろんなところに彼岸花の群生地があって,そういうところを見ると神々しいまでの美しさを感じるようになりました。以前は「こわい花」のイメージがあったんですけどね,イメージが変わってきたんです。
そんなわけで,最近は彼岸花が咲くのが,この時期の楽しみの一つです。
三鷹の野川公園にも,彼岸花が咲く一角があります。「そろそろ見頃かな?」と,この間カメラを持って行ってみました。あいにくの小雨降る天気でしたが。
野川公園「自然観察園」の曼珠沙華
野川公園にはよく足を運んでいます。特に冬は野鳥観察に通ったり。
今回行くのは「自然観察園」。森の中に続く遊歩道を行くと,赤く輝く一角が見えてきました。あれですね!
群生地の周りには木道が敷かれていて,ぐるっとひと回りすることができます。
これはなかなかの密集具合。見応えがありますね。さすがに埼玉の巾着田には敵わない感じではありますが。
実は去年ここを訪ねたんです。でもその時は,花が終わりかけでした。今年はちょうど見頃に当たったようです。花を近くで見てもフレッシュ!花の「しべ」もピン!としています。
どんよりした天気だったこともあって,ついアンダー気味に撮ってしまいます。…というか,周りが暗いので,露出補正をアンダーにしないと彼岸花の色が飛んでしまいます。赤い波長で見ると真っ白な花ですからね。
こういう森に囲まれた群生地では,この花は「曼珠沙華」と呼びたくなります。仄暗い森の中で輝くような赤い花に,神秘的な美しさを感じるんですよね。「天上の花」みたいな。
一方,明るい日差しの中,田んぼの畦道に咲いているのを見ると,「彼岸花」と呼びたくなります。素朴な日本の秋を感じるんです。
東京近辺だと「田んぼの畦道に咲く彼岸花」はなかなか見られないけど,一昨年行った福島の下鳥渡・彼岸花群生地はのどかで良かったな。
小雨が降ってきました
森の中の曼珠沙華畑をぐるっと見て回っていると,小雨が降ってきました。
雨の滴を宿した曼珠沙華は,ますます神々しく見えてきます。
雨の森はいっそう仄暗く,彼岸花はいっそう赤く輝く。
年に一回のこの光景。見頃が短いのが残念なような,だからこそ楽しみのような。
雨が少し強くなってきました。いっそう輝きを増した曼珠沙華。名残惜しいけど公園を後にしましょう。また来年。
おわりに
彼岸花って,約束したようにお彼岸に咲きますよね。それもまた不思議で神秘的な雰囲気を醸し出しているように思います。
そして桜に負けず劣らず開花期間が短いのも,儚い感じがして天上界の花っぽいですね。
個人的に,彼岸花が終わるとほんとうの秋だなあと感じます。まあ、暦通りですね。
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