
先日,Macを M2 MacBook Air (以下 MBA) から M5 MBA に乗り換えました。
使っているソフトウェアも全て移行しまして,大部分のソフトは問題なく動いたんですけどね。ただ一つ,Topaz Sharpen AI だけがすんなり動かなかったんですよ。
Topaz Labs のサポートも借りてフィックスを試みたけどそれでもダメで,諦めかけていたんですけどね。
粘っていろいろいじっていたら動くようになったという話です。需要は少ないと思うけど,役に立つ人もいるかもしれないから,とりあえず記録しておきます。
- Sharpen AI ってどんなソフト?
- M5 MBA にしたらトラブルが…!?
- どんな感じだったかというと…
- Topaz Labs に問い合わせしてみました
- 後継ソフトとして "Topaz Photo" がありますが…
- それでどうする?
- 諦め切れずにいじってたら…動いた!
- まとめ
Sharpen AI ってどんなソフト?
Sharpen AI はアメリカ(テキサス)のTopaz Labs が開発した,「写真のシャープネスを上げるソフト」です。
「シャープネス」は Photoshop や Lightroom Classic にも似た機能がありますが,Sharpen AI はちょっとすごいです。クリック一つで目を見張るようなシャープ化が達成されるんです。

その機能には「Out of Focus」(フォーカスをカキッとさせる),「Motion Blur」(手ブレ・動体ブレを軽減する),「Too Soft」(軟調な写真のコントラストを上げる),そしてそれらをバランスよく組み合わせた「Standard」があります。

僕はこのソフトを野鳥の写真によく使ってきました。野鳥の瞳や羽毛一本一本の解像感が格段に上がるのでね。

…「よく使ってきました」と微妙な書き方をしたのは,Mac を M5 MacBook Air に乗り換えたら,これがすんなり動かなかったからです。
M5 MBA にしたらトラブルが…!?
前記事に書いたように,Mac を M2 MacBook Air (以下 MBA) から M5 MBA に乗り換えました。Appleシリコンチップ間 (M2 → M5) の乗り換えだから,ソフトの互換性はそんなに心配してなかったんです。実際,ほとんどのソフトは問題なく動いたし。

それで Sharpen AI がすんなり動かなかったのはちょっと意外だったんですよね。だって Appleシリコンネイティブのソフトだし。
どんな感じだったかというと…
実際に立ち上げるとどんな感じだったのかというと…(Photoshop からプラグインとして立ち上げています)

ソフトを起動すると,すぐに "Model File (66 MB)" のダウンロードが始まりました。"Model File" というのは,このソフトがシャープネスを調整する時に使うデータでしょうかね。
…でも今回は M2 MBA から TimeMachine 経由でまるまる中身を移行したから,Model File もあるはずなのになあ,ヘンだなあ。最初はそう思ったんです。
そして Model File のダウンロードが終わると,こんなアラートが出ました。

Missing Model Files
Some models need additional files in order to be used. …
…Download size 544 MB
なになに?モデルファイルが足りない? "Additional Model Files" をダウンロードしろだって?
この辺でいよいよヘンだなあと思いました。それに "Additional Model Files 544 MB" って,デカいなあ。
でもまあ指示に従ってダウンロードしてみます。これでモデルファイルが揃って,シャープ化処理が進行すればいいんですけどね。

あれ?シャープ化が終わると,それぞれのモデル名 (Standard, Motion Blur, Out of Focus, Too Soft) のところのステータスバーが緑色になるんだけどなあ,赤いままだなあ。
これ,動いてませんね。
一度Sharpen AI を終了して起動し直してみても,モデルファイルのダウンロードが促されて,それが終わっても動かない → また起動し直しても…というループになりました。
またフォトショのプラグインとしてではなく,Sharpen AI に画像を直接ドラッグ&ドロップして開いても,状況は変わらずでした。

Topaz のサイトに行ってみると,このソフトは開発が終了していて,アップスケールなどの機能とともに,後継の Topaz Photo に統合されているみたい。やっぱりダメかなあ。
Topaz Labs に問い合わせしてみました
それで,Topaz Labs に問い合わせしてみました。メールで迅速に返事が来て,サポートはとても親切でしたよ。
はじめに,まず現在のSharpen Ai を削除し(ゴミ箱に移動),続いて最新バージョンをダウンロードしてクリーンインストールするようにアドバスされました。

僕は ver 4.0.3 を使っていたので,最新の(=最後の)バージョンである 4.1.0 をダウンロードしてクリーンインストールしてみました。
そしてそのアイコンに画像をドラッグ&ドロップして起動すると…やはり「モデルファイルをダウンロードしてね」のループに陥ってしまい,動きません。

その件をサポートに知らせてみたところ,今度は MacOS 側で システム設定 > プライバシーとセキュリティ > フルディスクアクセス に入り,Sharpen AI にチェックを入れてみてとのこと。これで Sharpen AI がモデルファイルを認識するんじゃないかとのことでした。
それでやってみたけど…うーん,やっぱりダメですねえ。
みたびサポートにメールを送ってその旨を伝えると,「このソフトは開発が終了しており,最新のMacOS に対応していない可能性があります」って言われてしまいました。
M5 MBA を発売と同時に注文したのでね…もしかして人柱になった?
後継ソフトとして "Topaz Photo" がありますが…
Topaz Labs からは,Sharpen AI の後継ソフトとして Topaz Photo という製品が出ています。これはシャープネス以外にも,生成アップスケールやデノイズ,露光量調整などをまとめたパッケージソフトのようです。なんかすごそう。

Topaz のサポートからもこの製品を勧められたんですけどね。
サブスク制で 1年 199ドルかぁ。結構高いですね。使用中の Adobe フォトプランとあまり変わらないなあ…。
それに生成アップスケールやデノイズは,Lightroom にも同様の機能があるしなあ。
それでどうする?
ちょっと考えたんですけどね。そろそろ野鳥シーズンは終わり。葉っぱが生い茂ってる間はあんまり鳥っこの撮影はしなくなりますね(野鳥ガチ勢には叱られそうですが)。

だから来年の冬まではこれで行こうかと。もし夏鳥を撮る機会があったら,その時は M2 MBA を引っ張り出して使おうかな。そして来年の冬くらいに,Topaz Photo を検討しようかな。
…と考えたんですよ。一旦はね。
諦め切れずにいじってたら…動いた!
ということでこの記事ね,実は「Sharpen AI が動かなくなった」という内容の予定で,ここまで書いてきたんです。
でも書きながらも諦め切れずに,もうちょっといじってみたんですよね。そしたら動くようになったんです!
以下に行ったことを書いていきます。
1. Sharpen AI のアプリケーションを立ち上げます
この時,画像をドラッグ&ドロップせずに,アプリだけをダブルクリックで立ち上げます。
すると今まで通りに "Model File" のダウンロードが行われました。これがが終わると やはり "Missing Model Files" のプロンプトが出たんですが,ここで「Additional Model Files をダウンロードするかい?」に対して Yes で答えずに,このアラートウインドウの × 印をクリックして閉じました(正直,あきらめ半分でした)。
すると,「ここに画像をドロップしてね」というウインドウが開きました。

そこで適当な画像をドラッグ&ドロップしてみると…
またまた「Model File をダウンロードしてちょーだい」というプロンプトが出たのですが,以前と違って数十MBのデータのようです。あれ?今までと様子が違う?…と Yes で答えてダウンロード。すると,さらにもう一度「Model File をダウンロードして」と言ってきたので,これもYes。
すると…

あれ?動いた?モデル名の下のラインがグリーンになっています。
だけどよく見ると,4つの画面のうち2つが "Out of Focus" になっていて,"Standard" がないですね。
モデルファイルは数十MBのものを3つダウンロードしたわけですが,これらがそれぞれ "Out of Focus", "Motion Blur", そして "Too Soft" のものだとすると辻褄が合いますな。
2. Standard のモデルファイルをダウンロードします
そこで画面右側のメニューから Standard を選んだ上で (さっきの画像),この画面を「Cansel」で抜けてみます。
続いて再び Sharpen AI をダブルクリックで立ち上げます。するとみたびモデルファイルのダウンロードを促してきたので「これはきっと "Standard" のためのモデルファイルに違いない」と信じて Yes。
3. Model Files へアクセスする権限を与えます
ダウンロードが終わると,今度は「モデルファイルにアクセスするための権限が必要なので,Macのパスワードを入れてくれ」と言ってきました(スクショを撮り忘れたw)。
そこで Mac のログインパスワードを入力して「OK」をクリックします。そして適当な画像を開いてみると…

やたっ!ちゃんと4つのモデル (Standard, Motion Blur, Out of Focus, Toosoft) が機能して,シャープ化処理が行われました!
とりあえずこの画像に "Standard" を適用して,保存してみました。
4. Photoshop から開くこともできました
Sharpen AI がこうして動くようになったので,次にPhotoshopのプラグインとしても機能するか試してみます(Sharpen AI は,インストールされていれば自動的にフォトショのプラグインとして認識されます)。
「フィルター」メニューから Topaz Labs > Sharpen AI を呼び出すと…

うん,ちゃんと動きますね。僕は Sharpen AI を,フォトショの上でマスクをかけながら使うことが多いので,やっとこれで問題解決です!
5. 一つだけ小さな問題
とはいえ,一つだけ小さな問題があります。フォトショから Sharpen AI を呼び出した時に こんな小ウインドウが出るんですけどね。

これがプラグインを閉じたあとも消えずに残っちゃうんですよね (Photoshopを終了すれば消えます)。まあこれは M2 MBA の時からそうだし,作業自体には影響がないので,まあいっかと思っています。
まとめ
そんなこんなで Sharpen AI が M5 MBA の上で動くようになったよ,というお話でした。
やったことは単純だし,記事自体も前半部分は冗長だったかもしれません。

「M5 MBA を買った人で,開発終了の Sharpen AI をまだ使っている人,しかもトラブった人向け」ということで需要は少ないと思いますが,この記録が誰かの役に立てばうれしいです。
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これ ↓ は割と初期のバージョンを使った頃の記録です



