福島の仕事先に,今年もツバメが巣を作りました。
僕はツバメが大好きでなあ。南の島から渡ってきて,日本で子育てをするツバメがいじらしい。
その小さな身体と雛たちを守るために,人間と共存することを選んだということも愛おしくてしかたがない。
さて福島のツバメ。春先から親ツバメが卵を温めている様子はなんとなくわかっていたのですが,先月下旬に雛たちが孵化したようです。
すると…親ツバメたちの忙しい給餌が始まりました。その様子も愛おしく,応援せずにはいられません。
5月23日 孵化した雛に,親ツバメが餌を運びます
5月23日。生まれてまもない雛たちが,巣の中でくっついて過ごしています。親ツバメは餌をゲットするため,ひっきりなしに飛び回っています。
生まれたての雛が待っている巣に,親ツバメが戻ってきました。口には小さい虫を咥えていますね。
超高速で飛んできたツバメは巣の縁に着地します。
すると…
まだ目も開いていないような雛が,一生懸命に口を開けて餌をせがみます。給餌する親ツバメの眼は優しげです。
給餌が終わると,親燕は翼を広げて次の餌探しへ。さっそうとした飛翔姿がかっこいい。頑張るお父さん・お母さんはカッコいいのだ(これは尾羽が長いからオスかな)。
ポヨポヨの毛が生えたヒナ達が,ピヨピヨいいながら見送っていますね。可愛いですなあ (^◡^)。
5月29日 雛たちは見違えるように大きくなっていました
5月29日。前回の撮影から6日経ちました。
再びツバメの給餌を見に来ると…おお,雛たちが見違えるように大きくなってる!
頑張ったなあ,雛も親ツバメも。
親ツバメは超高速で飛んで,巣に戻ってきます。そして巣に到着する直前に,翼を立ててエアブレーキをかけているようです。
一方雛たちは,巣から身を乗り出して餌をせがんでいます (^◡^)。
先週まだ雛が小さかった時は,親ツバメは巣で少し休んでから次の餌探しに向かう様子もあったんですが(雛の様子を見ていたのかも),雛たちの食欲が旺盛になったからか,今日はすぐに次の餌探しに飛んでいきます。
ずっと速い動きを続ける親ツバメ。休まる暇もないようです。大丈夫かなあ?
待っていると,親ツバメは数分で戻ってきます。飛びながら虫を捕らえたんでしょうね。気づいた雛たちはまたまた身を乗り出してピヨピヨと囀ります。
ところでこの写真ね,手前の親ツバメと雛たちで "奥行き" のある絵になっているんですが,しっかり親ツバメにピントが来ていますね。
超高速なツバメの飛翔を捉えて…α6700のAFはすごいな,と感心しています。
そしてツバメが高速で前後に移動しても,フォーカスポイントを追尾していますね。こりゃすごい。
飛び去る親ツバメを見送る雛たちもかわいいぞ!「早くはやくー!」って言ってるw
そうやって親ツバメが飛び去ったあと見ていたら,1羽の雛が巣の縁につかまって羽をバタバタ。こうやって飛ぶ練習をしているんでしょうかね。
この光景は初めて見たな。
子ツバメの羽は,やっぱり親ツバメよりも短いですね。そこがかわいい。羽バタバタを隣の雛が見ているのもかわいい (^◡^)。
5月30日 親ツバメは大忙し
翌5月30日。あいにくの雨模様ですが,それでも親ツバメは休むことなく子ツバメに給餌をしています。
子ツバメの「餌くれ餌くれ」はいっそう勢いを増しています。
虫を捕まえてきた親ツバメが近づいてきた段階で,子ツバメたちがいっせいにピヨピヨ言い出すから,微笑ましいですなあ。
雛たちは大きくなって,もう巣が狭くなってきましたかね。
口移しで餌をあげたら,親ツバメはすぐに飛んでいきます。小雨でも虫は飛んでいるのかな。自分はちゃんと食べているのかな。
そんな心配をよそに,高速で飛んでいくツバメはカッコいい。
ツバメの給餌は続きます
ツバメの子育ては続きます。アスペクト比の長い翼を広げて飛んでくる姿は,美しく そして愛おしい。
時には子ツバメに,顔ごとかぶり付かれることもあります。お父さんは羽をバタバタさせて「ちょ,ちょい待て待て!」って言ってるみたい。
僕は数十分彼らの様子を見ていただけですけどね。僕が去ったあとも,ツバメの給餌は日がな一日続きます。
がんばってるなあ。
この場所での子育てを気に入ってくれるといいなあ。そしてまた来年も来てくれるといいなあ。
そんなことを思っちゃいますね。
おわりに
翌週 6月5日。ツバメの巣をのぞいてみたけど,子ツバメたちはいませんでした。
ずいぶん大きくなっていたから,もう外に出て,飛ぶ練習を始めたんだと思います。
今度は餌も自分で捕まえることができているかなあ。…がんばれ子ツバメ!
そうして夏が終わるころ,ここのツバメたちは南の島へ渡っていくんでしょうね。
良い旅を。心から応援(応燕)しているよ!
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写真はα6700と↓この望遠ズームレンズで撮っています