梅雨が思いのほか早く明けました。
6月上旬に近所のお寺に行ったら,花手水が飾られていたのがうれしくて。どんよりした天気の下,とても癒されたんですよね。
それで,「他にはないかな?」と,花手水を求めて都内の神社を何箇所か訪ねてみました。
上野・下谷神社
最初に向かったのは上野にある下谷神社。
下谷神社は東京メトロ銀座線,稲荷町駅から徒歩3分のところにあります。上野駅から歩いてもそんなに遠くありません。
ここは都内で最も古いお稲荷様で,創建されたのはなんと奈良時代だとか!?(まじか)
ここ下谷神社では毎月はじめに花手水を入れ替えているようです。6月は紫陽花が飾られているかな?と期待して行ってみます。
じゃん。おおおー,紫陽花も入ってるけどルドベキア (?) やら何やらいっぱい詰め込んであります。まるで花の幕の内弁当や〜!(笑)
賑やかな手水に小さい傘がかわいい。この傘,近くの浅草・仲見世で売ってるやつかな?
これ,いくら何でも詰め込みすぎのような気がしますが(笑),この神社では月の途中で花の入れ替えはしないようなので,月の後半はもう少し空いた感じになるんでしょうかね。
中延・蛇窪神社(天祖神社)
お次は品川区・中延にある蛇塚神社(天祖神社)です。
蛇窪神社は,東急大井町線中延駅から歩いて5分のところにあります。ここも歴史は古く,鎌倉時代の旱魃を収めるために作られたんだとか。
「下町」という雰囲気の住宅街を抜けて,神社へ向かいます。鳥居をくぐると,龍神様のいらっしゃる手水舎が涼やかです。
あじさいの青が目にしみます。蒸し暑い季節に青い花はうれしい。「龍の玉」が浮かべられているのもポイントが高いと思います。
小さな境内は地域の人たち(←多分)で賑わっていて,この神社が地元で慕われているのが感じられました。
千駄ヶ谷・鳩森八幡神社
3つ目はJR総武線,千駄ヶ谷駅近くの鳩森八幡神社。ここも駅から歩いて5分程度。アクセスは抜群です。
神社へ向かう道中は,国立競技場や東京体育館などがあって賑やかですが,境内に入ると静かな空間となっています。なんだかとても不思議な感じ。
そんな境内に,手水舎の水の音が響くようです。「東京って不思議なところだ」なーんて思ったりします。
花手水は飾り気のない,素朴な感じ。こういうのもいいですね。
花手水を「表」から見ると青い紫陽花が主に浮んでいますが,裏手に回ると赤い紫陽花がメインです。素朴だけど面白い。
境内にはお母さんが小さい子供を連れて遊びに来ていたりして,都心の中のエアポケットみたいな空間になっていました。
おわりに
東京都内の3ケ所の花手水でした。今年は梅雨が早くあけましたが,例年だとまだ梅雨のさなか。こんな季節に癒しを与えてくれる花手水はいいものですね。
最近はコロナ禍の日々を癒そうとしてか,いろいろな寺社で花手水を飾るようになってきました。地味にうれしいです。
都内にも花手水を飾る寺社は,まだいくつかあると思います。折を見て,そんなところをまた訪ねてみたいですね。
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