iPhone 11を4年間くらい使ってきました。スマホでそんなに高度なことはしないので(ツイッターくらい 笑)機能的に不満はなかったんですが,バッテリーがいよいよダメになってきまして。
フル充電しても,2時間も持たない…。
これ,山に行ったときに困るんですよね。GPSソフトで現在位置を把握しながら歩きたいのに,電池切れで使えなくなったら困るからね。もちろんモバイルバッテリーは持っていきますが。
私が使っているGPSソフトはこれ↓「Geographica」
それで先月,南アルプスに行く前に機種変更しました。その時点での最新機種,iPhone 15 です。
あいかわらずまったりとした使い方しかしていないのですが,「変わったかな?」と感じるのがカメラ性能。
このあたりを簡単にレポートしてみようかと思います。
…と思っていたら,ついこの間 iPhone 16 が発表になったので,間が悪いですが。
でも「15」をこれから買う人もいるかもしれないから,少しは参考になるかな?
風景(山の写真)
先日の南アルプス縦走の時,iPhoneでも写真を何枚か撮ってみました。
まず風景,それも山の写真です。ミラーレスカメラと比べて解像はどうかな?
これ↑はこの間行った南アルプス,大聖寺平で撮ったものです。よく解像していますね。きれいです。
画角が固定されてしまいますが,それさえ我慢できれば「もうカメラいらないじゃーん!」と言いたくなるような写りです。
次に朝焼けに染まる赤石岳の写真。
朝焼けに染まる山の色合いはまずまずでしょうか。ちょっと彩度が高い気もしますが。よく解像していて,赤石岳の山肌の質感もよく出ていると思います。
悪くないと思いますが,「空気感」はやっぱりカメラで撮ったものの方がいいかな?
でも比較して見るからそう感じるのであって,スマホ写真だけ見たら「十分」と感じるかもね。
山の写真をスマホだけで済ませることができたら,荷物を大幅に軽量化できるんですけどね。
でも星を撮ったり,背景をぼかして高山植物を撮ったりすることを考えると,やっぱりカメラを置いていくことはできないなあ。遠景を撮るときにやや望遠で撮ることもあるし。
電子水準計がついて,水平がとりやすくなりました
山に限らず風景写真を撮るときに気を付けているのが,「水平を取ること」。カメラを水平に構えることができないと,風景が傾いて,気持ち悪い写真になりますからね。
これまでスマホでは水平がなかなかとれないのが悩みでしたが,iPhone 15 には電子水準計が入っています(どれくらい前の機種から入ってたのかな?)。水平が取れるようになってうれしいです。
ちょっと違う話ですが,↑の写真,夕焼けの部分はちょっと塗り絵っぽいですかね。センサーがちっちゃいから,これは仕方がないのかな。
ご飯
次にご飯の写真です。スマホでテーブルフォトがきれいに撮れたらいいですよね。食卓で写真を撮るときは,ササっと気軽に撮りたいし。
「大戸屋」で食べた白身魚の黒酢あんかけです。これ,美味しいよねえ。
うん,美味しそうに写ってますね。文句ありません。
ただご飯を撮るには,スマホの画角はちょっと広すぎて使いにくい気がしています。背景がいっぱい写り込むし,お皿がちょっと歪んで写っちゃいますね。
だからちょっと離れて撮って,あとからトリミングする方がいいかもね。幸いカメラの画素数が最大で4800万ピクセルに増えたから,トリミングはやりやすくなりました(iPhone 11 だと1200万ピクセルでしたから,画素数はだいぶ増えました)。
試しに上の写真をトリミングするとこんな感じ。
もともと 5712 x 4284 で 約2400万ピクセルだったのが,トリミング後は 3219 x 2145 = 約 700万ピクセル。大伸ばし(A3以上とか)してプリントしない限り十分ですね。
また撮影の時に「2x」というところをタップすると,画素をクロップして初めからトリミングしてくれるみたいです。これは画質の劣化が少なくていいですね。
ちなみに大戸屋の黒酢あんが美味しかったらから,翌日うちで作った酢豚がこれ↓。今度黒酢を買ってこよう。
ポートレートモードが賢くなりました
ミラーレスや一眼レフとスマホカメラの大きな違いは,「背景をボカして撮ることができるかどうか」でしょうか。
この点も,以前から画像処理による「ポートレートモード」が搭載されるようになり,スマホによる「ボケ」のシミュレートが開発されてきました。
それでも iPhone 11 のポートレートモードはまだそんなに賢くなくて,こんな風に残念なことも多かったんです。それであんまり使ってなかったんですけどね。
数年経って,iPhone 15 では,かなり賢くなりました。
これ↓どうです?すっごく自然な感じがしませんか?
言われなければ,一眼カメラで撮ったと思ってしまうレベルです。
もうちょっと輪郭が入り組んでる花でもこうですよ。
これ,単純に被写体の輪郭を抽出して背景をぼかすだけじゃなくて,深度解析をして,被写体との距離に応じてボケの量をコントロールしてるんですね(テーブルを見ると,花瓶と同じくらいの距離ではボケていないですね)。
上手く使えば,スマホでボケ写真を撮れるかもしれないですね。
超広角も使えます
iPhone 15 には,もちろん超広角カメラもついています。
超広角はセンサーが小さい(らしい)ので,塗り絵っぽくなることもありますが,必要なときに上手く使えたらと思っています。
FF換算焦点距離 13 mm は,ミラーレスカメラのレンズで持っていない広さなので。この広さで写すと,やっぱりダイナミックですね。
一方,望遠は「15 pro」ではないのでついていないんですが,これはミラーレスで撮ろうと割り切っています。
ナイトモード
「ナイトモード」も引き続き搭載されています。
これは飛行機の窓から撮った羽田空港の景色。ナイトモードは数枚〜数十枚の写真(動画?)を撮って,それを加算平均コンポジットして画像を作成するんだっけ?
動いている飛行機の窓から撮ったから,よく見ると滑走路に止まっている飛行機がブレてるけど,これは仕方がないですね。
でも飛行機の窓にでっかいカメラを押し付けることはできないから,こういうのを撮れるのはスマホならではですね。
おわりに
写真はミラーレスカメラで撮ることが多いんですが,時にはスマホで気軽に撮りたい時もあります。iPhone のカメラがだんだん賢くなってきたので,これから活躍する場面も増えそうです。
動画性能に関しては,また試してみてからこの記事に追加しようと思います。
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