いきなりですが,日本に生息する野鳥の中で最も美しいものは何でしょう?
…素敵な鳥はたくさんいますが,誰もが真っ先に思い浮かべるのはカワセミだと思います。メタリックブルーに輝くその姿は,「水辺の宝石」とも呼ばれます。カワセミに「翡翠」の漢字をあてることもありますね。いい表記です (^ ^)
東京都内でカワセミが生息するところは何箇所かありますが,今回は葛飾区の都立水元公園に行ってきました。
水元公園へGo!
水元公園は葛飾区にあり,江戸川の三日月湖(小合溜という名前らしい)を取り囲むように広がる広大な公園です。電車で行くなら,JR常磐線金町駅北口から徒歩15分くらい。小合溜の向こう岸は埼玉県三郷市です。東京都の北東端なんですね。
この公園はとにかく広い!1日では回りきれないくらいです。
公園に着くと湖の周りにメタセコイアの林が広がっています。林には小鳥の声が響いていて,野鳥がたくさんいることが伺えますが,今日目指すのは公園の北端にある「かわせみの里」という池です。
かわせみ池まではけっこう歩きます(10分くらいかかるかも)。てくてく。
カワセミを待ちます
カワセミ池に着きました。池にはダイサギが一羽,カワウが一羽。それぞれ魚を採っているようです。大きな鳥がいると,カワセミはなかなか出てこないかもしれないなあ…。
そんなことを思いながら,小春日和の中,カワセミが現れるのを待ちます。しばらく待っていると…。
青く小さな鳥が,川面すれすれのところを超高速で飛んできて,岸辺の草むらに止まりました。カワセミです!
翡翠色の頭と羽,青い背中,オレンジ色のお腹,そして赤い脚。美しい鳥です。嘴が長いけどその体はイメージよりも小さく,スズメくらいの大きさです。超望遠レンズが欲しくなる!
カワセミは池の中ほどにある木の枝に翔び移りました。飛んでいる時も陽の光に青く輝き,目を奪われます。
カワセミは池に飛び込んで魚を獲ろうとしていました。美しいハンターです!
でもその動きには全然ついていけず(本当に速いんです),飛翔する姿を撮ることはできませんでした。うーん,まだまだ修行が必要です (^ ^;)
ほかの鳥も撮りました
カワセミを待つ間,退屈だったので池(とその周りの木立)にいるほかの鳥も撮りました。
ダイサギ
カワセミ池ではダイサギが行ったり来たりしながらしきりに小魚を捕っています。カワセミ目的で来たとはいえ,白いサギが飛ぶ姿もきれいで,思わずカメラを向けてしまいます。
見ていると,何度も小魚を捕まえては丸呑みしていました。たくさん食べてる割にはキミ,痩せてるね。
それにしてもダイサギの顔を見ていると,「コイツは見るからに恐竜の子孫だな」と思えてきます。
ヒヨドリ
カワセミ池のほとりでスタンバッていると,すぐ横の木立にヒヨドリがやってきて木の実を食べ始めました。なんとなくガサツな感じのする鳥ですが…木の実をくわえる姿はまあまあカワイイ(笑)
ヒヨが近くに来たのでドアップで一枚。よく解像していてうれしいです。
ヒヨドリの「キーヨキーヨ」という硬質な声が澄んだ空気に響くようになると,冬ですね。
ツグミ
ヒヨドリと共に,「冬」と感じさせる鳥です。その色合いは地味ですが,編み込みのセーターを着たような柄はオシャレです。背景は冷たく澄んだ冬の空。
ジョウビタキ
こちらも冬の鳥,ジョウビタキ(♀)もやってきました。ジョウビタキはおっとりしていて,わりと近くまで来たりするんですが,今回は遠いところにいたので証拠写真程度。
可愛らしくて好きな鳥なので,この冬の間にまた出会えたらいいなと思っています。
さて,帰りますか
さてさて。再びカワセミが来るのを待っていたいところですが,冬の日は短い。日が傾いてくると,その速い動きを止めて写すための高速シャッターを切るには厳しい条件になってきます。カワセミ池を後にして,公園の入り口へ向かいましょう。
途中,小合溜にそった道を歩きます。湖に浮かぶカモたちも西日を浴びています。クワックワッ♪
のんきに歌うヒドリガモ。お風呂に浮かべるアヒルのおもちゃみたい (^ ^)
岸辺に立って振り向けば,三日月湖を取り囲むメタセコイアの林にも夕暮れ時が訪れています。いい雰囲気です。
おわりに
東京都では,カワセミは絶滅危惧種II類に指定されており,かつては河川が汚れたことによりその数が激減したこともあったとのことです。その後環境が改善されるに従い,東京都にカワセミが戻ってきました。
水元公園のほかにもカワセミのいるところをいくつか知っているので,また写真を撮りに行ってみようと思います。飛翔する姿を捉えるのが今のところの目標です。
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