夏といえば花火,花火といえば夏!…なんですが,今年の夏は暑すぎでしたね。
それに夏の有名どころの花火大会はどこも大混雑なので,ちょっと足が遠のいてしまうのが正直なところです。
見事な花火写真がSNSに流れてくると,「こういうのを撮ってみたい」と思うこともあるんですけどね。
そんな中,僕の住む東京都北区は,涼しくなった9月下旬に花火大会を開催します。こぢんまりした花火大会ですが,そんなに混まないので毎年のんびりと見に行っています。
今年も河原に出かけて,まったりと花火見物をしてきました。何枚か写真も撮ってみましたよ。
まったり写真をまったりとご覧ください。
秋の花火大会をまったりと見物します
北区の花火大会は,涼しくなった9月下旬にこぢんまりと開催されます。
おとなり板橋区の花火大会が,8月頭に盛大に行なわれる(荒川対岸の戸田市と同日に)のとは対照的です。
でもそのおかげで人出もそれほどではありません。見に行ってるのはほとんど地元の人なんじゃないかな。
打ち上げ場所は荒川の河川敷です。川の向こうは埼玉県。
その周りには一応有料席もあるんですが,ちょっと離れた土手からでも十分に楽しめるし,そちらは空いています。ポテチなんぞをつまみながら,のんびり見ましょうか。
花火を撮るときのカメラ設定
花火がどれだけ明るく写るかは,花火自体の輝きと火花の動きの速さで決まります。だからシャッター速度はあまり気にしなくてOKです。…というか,花火が打ち上がってから花開くまで何秒かかかるので,長めにします(今回は30秒です)。もちろんカメラは三脚に固定ですよ。
花火写真は一応「夜景」なんですが,花火そのものはとても明るいので,iso感度は出来るだけ下げ,絞りもけっこう絞り込みます。今回はiso 50,絞りF16で撮りました。さらにND4フィルターを使って,光量を絞っています。
こうすることで白飛びを抑え,花火の色を鮮やかに出すことができます。
上手く撮れるとこんなに色鮮やか。赤,緑,オレンジ,ときには青。
最近の花火大会は,以前よりもカラフルなものが増えてきたように思います。
花火の色は炎色反応
さて,花火の発色には,さまざまな金属元素の炎色反応が利用されています。
金属の化合物を高温に加熱すると,その電子が高エネルギーの軌道に叩き上げられた「励起状態」が生じます。励起状態の金属原子は速やかに元の「基底状態」に戻るのですが,この際余剰のエネルギーを光として放出します。このとき放出される光の色は金属元素によって決まっています。これが炎色反応です。
炎色反応を行うと,ナトリウムは黄色,カリウムは紫,リチウムは真紅,カルシウムはオレンジ,セシウムは青,銅は緑色の炎を示します。またストロンチウムは赤ですがリチウムと微妙に色が違い,ホウ素も銅と微妙に違う緑色を呈します。
これらの金属の化合物が火薬とブレンドされて,美しい花火が作られているわけですね。
↑これは赤が特に鮮やかですね。リチウムの炎色反応が活躍してるんですね。
↓下の写真では緑色が目立っています。これは銅化合物が発色してるのでしょう。
最近の花火は発色が鮮やかになりましたね。これは火薬に混ぜる金属塩の純度が上がってきているということなのかな。
個人的に一番好きなのは「枝垂れ」
でもカラフルなのもいいけど,僕自身はドカーン!のあと大きく枝垂れる花火が好きです。
ただ「枝垂れ」はドカーンの瞬間に比べて明るさが少し落ちるせいか,上手く写真に撮るのが難しいです。また来年,上手に撮れたらいいなあ。
1時間半ほどの花火大会もフィナーレ。最後はポンポンと連続して花火が打ち上がります。見事ですなあ。
さて撤収ですが,会場がうちから近いので楽ちんです。そぞろ歩きで帰りましょう。帰ったら一杯やりましょう(笑)。
おわりに
こぢんまりした花火大会をまったりと楽しんだ話でした。大規模な花火の写真を撮ってみたい思いもありますが,人がいっぱいいるところで三脚を立てるのは気が引けるしなあ…。
来年は動画も撮ってみようかなと思っています。
こちらも見てね