4月は,福島で桜に酔った日々を過ごしました。
桜が終わると寂しいけど,そのあともきれいな花が咲きます。その代表の一つが,藤の花!
藤の名所は,福島にもいくつかあります。福島市上野寺の「祭田の藤」もその一つ。
そんな祭田の藤を,3年ぶりに訪ねてみました。
祭田の藤を訪ねる
祭田の藤があるのは福島市上野寺。上野寺は「かみのでら」と読みます。お寺の名前ではなく,福島市内の地名なんです。福島市街地から西(吾妻連峰の方)に数 km 行ったところ。
住宅と畑が点在する上野寺を訪ね,藤棚に着くとこれです!
ワッサー!桜もワッサーだったけど,藤もワッサー!
上野寺の藤は個人のお宅の庭を,花の時期に一般公開しているところです。だから普段よりも一層マナーを守って見学することが大事です(そんなわけで詳しい場所は載せないでおきます。調べればすぐに出てきますが)。
藤の花穂が長く伸びて,藤棚の下は腰をかがめないと歩けないくらいになっています。これはすごいです!
藤の花がずっと続いていて,目の前の藤,ずっと向こうに続く藤,不思議な遠近感を感じます。
立って歩くと藤の花穂が居酒屋の縄のれんみたいになってるんですよ。しかもそれがずっと続くの。
藤のカーテンと吾妻連峰
超広角レンズをつけて撮ってみるとこんな感じ。一本の幹が枝を大きく伸ばして,藤のカーテンがワッサー!と広がっています。
この藤,すごくないですか?
そして個人のお宅なのに,見学者のためにベンチも置いてくれていて…頭が下がります。
藤のカーテンが日光を遮り,藤棚の下は木陰ならぬ「花陰」になっています。ベンチに座って花を眺めると癒されるー.。
そしてその花陰を抜けると,明るい空に浮かぶ吾妻連峰。
上野寺は福島の西寄りにあるため,吾妻連峰をいっそう近くに望むことができます。これは気持ちいい眺めだなあ。
咲き乱れる藤の花
藤の花はちょうど見頃。満開に咲き乱れています。藤に対して「咲き乱れる」という言葉を使うのは初めてかもしれません。それほど見事な咲きっぷり。
実は三年前に来た時におうちの方に少しお話を伺ったのですが,この藤棚はお一人で手入れしているとのことでした。それでこの咲きっぷり。はえー,すっごい!
甘い香りを感じながら,藤棚の下を歩く
藤棚の下を歩きながら振り返ると,あっちを見てもこっちを見ても藤の花穂に包まれています。だんだんハイになってきました(笑)。
近くに人がいない時に,少しだけマスクをずらしてみると,藤の花の甘い匂いがしてニンマリします。
絞りを開いて前ボケを使ってみたり。それにしてもきれいです。
おわりに
ここ祭田の藤はこぢんまりした庭で,また全国的に知られているようなところでもありませんが,藤棚はとても見事です。
紹介してみたけれど,あんまりメジャーになってほしくないという複雑な気持ちもあります(個人のお宅の庭なので,キャパに限りがあるという事情もあります)。
そうそう,藤の花といえば,安達太良山に向かう途中で見た,野生の藤もすごかったなあ。福島は藤の花がよく育つ土地柄なんでしょうか。
さてさて,季節は梅雨に向かいます。次は…紫陽花かな?
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