菊は二本松市の花
福島県二本松市は菊の栽培で有名なところです。この時期には毎年霞ヶ城公園で「菊人形祭りが」行われ,賑わっています。
今年は新型コロナの影響で菊人形祭りが中止となり,霞ヶ城公園では規模を縮小して「菊花展」が行われています。
一方,そんな状況でも街を盛り上げようと,二本松市地域おこし協力隊の方々の発案で,神社やお寺の手水に菊の花を浮かべた「菊手水」が市内数カ所に設置されているとのことです。
紫陽花の手水は最近いろいろなところで行われるようになり,癒しの空間を演出していますが,菊の手水というのは初めてです。これは見てみたい!ということで,二本松に行ってみました。
また霞ヶ城公園にも足を伸ばして,菊花展を見てきました。
二本松神社へ
二本松神社は,JR二本松駅から歩いて3分のところにあり,駅前の通りを歩いていくとすぐに見つかります。
神社に着きました。さっそく一の鳥居をくぐります。すると紅葉に彩られた石段が続いています。きれーい!
朝の光の中,石段をゆっくり上がって境内に向かいます。石段を上りながら辺りを見回すと,杉の林と紅葉が見事です。
…そして神社の立派な門をくぐります (^ ^)
菊手水
お目当の菊手水は,門をくぐるとすぐにありました。龍神さまがいる手水に,色とりどりの菊の花が浮かべられています。きれーい!
菊手水は二本松市内数カ所に設置されているのですが,ここ二本松神社の手水は二本松の「提灯祭り」をテーマにしているとのことです。ビビッドカラーがベースで,確かに元気が出そうです (^ ^)
それにしても,これは見入ってしまいますねー。紫陽花手水もいいけど菊もまたいい。静謐な雰囲気の手水に花を浮かべるって誰が考えたんでしょう?
いやあ,癒されました。本殿でお参りをして,門をくぐって神社を後にします。門の向こうに見える紅葉もまたきれいです。
ちなみに門にかかるのれん(?)に描かれている「X」の印はバッテンではなく,二本松城主・丹羽家の家紋,直違紋(すじかいもん)だとのことです。次の記事に書く二本松城址の箕輪門をはじめ,二本松市内には直違紋がいろいろなところに記されています。
霞ヶ城公園へ向かいます
二本松神社をあとにして,次に向かうのは霞ヶ城公園です。二本松城の城跡に作られたこの公園は4月の桜,5月の藤,6月の紫陽花,そして秋の紅葉。四季を通じて楽しめる憩いの場所です。
霞ヶ城公園では毎年この時期に菊人形祭りが開催され,全国にファンも多いようです。個人的に菊人形はちょっと怖いイメージを持っていますが(「犬神家の一族」のせいだ!w),今年は規模が縮小された「菊花展」なのでコワくありません (^ ^;)
公園へ向かい道端には,たくさんのおうちの軒先やお店の前に菊の花の鉢植えが飾られていて,まさにここが「菊の街」なんだなあということがよくわかりました。
さて到着です。箕輪門をくぐり,坂道を登っていくと,お!露店がたくさん出ていて,菊の花がたくさん飾られています。
その中に「菊と一緒に撮れる写真撮影場所」があります。ここで映えー♪ ってするのもいいですが,菊だけを撮ってみました。こちらもカラフルでちょっとメルヘンチック。きれいです!
菊って正直なところ,今まではそんなに思い入れのある花ではなかったんですが(矢車菊やブルーデイジーを育てたことはあります),こういうのを見ると好きになっちゃいますね。
そしてもう一つ油断していたんですが,「菊花展」て菊の花だけが並んでるとばかり思ってたんですよ。ところが菊の鉢植えを売っているテントに混じって,食べ物屋さんがたくさん出ていていい匂いが漂っています。朝ご飯はちゃんと食べたんですが,これはたまらん。
思わず鮎の塩焼きを食べちゃいました。会津の鮎だそうです。
身がふっくら,いやあ美味しかった。「食べ終わった後の串はこちらへ」という回収箱もありましたが,このご時世なので串と残りの骨は持ち帰ることにします。
おわりに
鮎を食べて満足です (*´ч`*) 霞ヶ城公園は広く,菊花展の会場以外にも見所がたくさんあります。それでは紅葉を愛でつつ山城を上っていくことにしましょう。
秋たけなわ。二本松で菊と紅葉を楽しんで秋を味わうことができて,とても良かったです。市内には数カ所に菊手水が設置されていて,それぞれテーマも異なるということなので,できれば他のところも見に行きたいですね。
紅葉を愛でた話はまた次の記事にまとめたいと思います。
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