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ツバメが愛おしくてしかたがないという話【ツバメへの愛を込めて】

岩手のツバメ


ブログのプロフィールにも書いていますが,ツバメが大好きです。

春になると,南の島から季節を告げるように渡ってきて,日本で子育てをするツバメ。

その姿が愛おしくて仕方がないのです。

そんなツバメ愛をほろ酔い気分で書き綴ってみようと思いまして (^◡^)。

ツバメが愛おしい

春はいろんなことが気になって,ソワソワする季節です。一つはもちろん「桜は咲いたかな?今年はどこの桜を巡ろうかな?」というソワソワ。

そしてもう一つは,「ツバメはもうやってきたかな?」というソワソワです。

桜が咲く頃,「ツバメは無事に渡ってきてるかな?」と気になります

桜が咲く頃,「ツバメは無事に渡ってきてるかな?」と気になります

桜のつぼみがほころぶ頃,「ツバメは今どの辺を飛んでいるんだろう?無事に渡ってきてるかな?」って気になるんですよね。

多くの渡り鳥が群れで行動するのに対して,ツバメは単独で渡ってくるようです。

あの小さな体で…。

飛ぶツバメは美しい

飛ぶツバメは美しい

ツバメは世界中に分布していますが,日本にやってくるツバメは太平洋を超えてくる必要があるため,他の地域とは違う渡りを行なっています。


ツバメって翼が長いからパッと見大きく見えるけど,その体はスズメよりも小さいくらいですよね。

そして嘴は大きく開きはするものの鋭さはなく,足にも鋭い爪を持っているわけではありません。空中生活に特化した体なんですね。

空中生活に特化した体

アスペクト比の大きな翼…空中生活に特化した体

そんな自らを守るためにツバメが選んだのは,人間とともに過ごすことでした。

ツバメは人の家の軒先に巣を作り,その中で子育てをします。なるほどここなら天敵に襲われることが少なくてすみそうです。

ツバメは人と共に過ごすことを選びました

ツバメは人と共に過ごすことを選びました

ツバメがやってくることで,人は季節を知ります。その子育ての様子を見ては癒され,時には励まされることもあります。

だって子育てに奔走する親ツバメは,本当に一生けんめいだからね。

古のときから,ツバメが巣を作ると,その家には幸福が訪れるとされてきました。

ツバメは田んぼにやってくる害虫を食べてくれますしね。昔から豊作を呼ぶ鳥だったということなんでしょう。高速で飛びながら虫を捕まえる姿にも惚れ惚れします。

そういえばツバメは,ヨーロッパでも「幸福の王子」の中で善良な魂の象徴として描かれていたっけ。

飛ぶ練習をする子ツバメ

飛ぶ練習をする子ツバメ

大きくなった子ツバメは,夏になると飛ぶ練習を始めます。その様子も微笑ましく感じられると共に,「無事に渡っていくんだぞ」と応援せずにはいられません。

子ツバメが僕の手にやってきた話

そんなツバメが愛おしくてたまらなくなる,きっかけになった出来事があります。

もうずいぶん前のことなんですが,飛んでいた子ツバメが,僕の手に止まったことがあるんです。

ある夏の日。頭上低いところを子ツバメが旋回していたので,何気なく人差し指を出してみたんです。

そうしたらその指に,子ツバメが下りてきて止まったんですよ。

そして僕の指の上で,しばらくの間チュンチュン鳴いていたんです。もうメロメロですよ。

ピンボケですが(左手のスマホで撮影)

ピンボケですが(左手のスマホで撮影)

10分以上も経った頃でしょうか,子ツバメは意を決したように飛び立って行きました。

僕の指を蹴ったその瞬間,小さな子ツバメの足に,確かに力強さを感じたんです。

飛び立っていく決心をしたんだな。そう感じましたね。

きっと子ツバメは,力強く南の島に渡っていくんだろうな…ってね。

がんばれ子ツバメ!

足輪をしていますね


そのころ僕は,関西のとある大学の某運動部のコーチをしていましてね。その日は大学選手権(インカレ)最終日。4年生にとっては最後の試合の日だったんです。

舵手つきクオドルプル

こんな競技のコーチをしていました

試合後のミーティングの時。追い求めていた結果が出ずに,泣き崩れている選手もいました。

そんな時に子ツバメが飛んできて,ミーティングの輪の中にいた僕の指に止まったんです。

そして選手たちを束の間笑顔にして,飛び去っていったんです。

まさに「幸福のツバメ」でした。

あの出来事のあと,しばらく「ツバメロス」になってましたね…。

 

塩山駅のイワツバメ

子ツバメとはこんな出会いもありました。

息子が生まれたあと,彼が10歳になるまで,僕は登山を封印していたんです。

再開後,最初の山行は奥秩父

再開後,最初の山行は奥秩父

再開後,最初の登山は奥秩父。塩山駅からバスに乗って広瀬湖に向かう予定だったんですけどね。

塩山まで乗っていく特急あずさがダイヤ乱れで遅れましてね。朝イチのバスに乗り損なってしまったんです。

次のバスはお昼ちょっと前です。特にすることもなくボーッとしていたら,駅前の芝生でチュンチュンという鳴き声。

イワツバメのひな@塩山駅にて

イワツバメのひな@塩山駅にて

見ると子ツバメです。喉のところが赤くないからイワツバメの雛ですね。どうやら頭上の柱に巣があって,そこから落ちたみたいです。

子ツバメは澄んだ目で僕のことを見上げます。すごくかわいい。

イワツバメのひな@塩山駅にて

澄んだ目でこちらを見ます

チュンチュン鳴いているのは,親ツバメを呼んでいるんでしょうか。

親を呼んでいたのかな


食料袋から鰹節を出して上げてみたけど食べないですね。やっぱり親ツバメから口移しでもらわないと食べられないのかな。

「あんまりくっついていると人間の匂いがついて育ててもらえなくなる」みたいな話も聞いていたから,しばらく癒されたあとはちょっと離れて見ていたんですけどね。

イワツバメ

元気に飛び立っていったかなあ

あの子ツバメ,どうなったかなあ。元気に飛べるようになってたらいいなあ。下に落ちていたけど,ネコやカラスに襲われていなければいいなあ。

 

うちのマンションにもツバメが巣を作ったことがあります

以前,僕の住むマンションのどこか(たぶん屋上)に,スバメが巣を作ったことがあります。その年の夏は,子ツバメが飛ぶ練習をする様子を毎日のように見ることができて,幸せな気分だったなあ。

電線に止まる子ツバメ

うちの前の電線に止まるツバメ

甘えん坊の子ツバメは,練習の合間に電線に止まって親ツバメから餌をもらったりしてね。

電線給餌

電線給餌

ツバメの営巣は2年くらい続いたけど,その後やってこなくなりました。もっといいところを見つけたのかな。

子ツバメ「雨,早くやまないかなあ…」

子ツバメ「雨,早くやまないかなあ…」

なんなら僕のうちのベランダに,ツバメが巣を作りやすいような棚を作っておいて,ツバメがやってくるようにしたいんですけどね。

フンなどでご近所さんに迷惑をかけそうで,どうもそれはできない…。

いろんなところで子育てするツバメに出会います

東京の都心部でも,時々ツバメに出会います。これは世田谷区の仕事先で出会ったツバメ。

世田谷のツバメ

世田谷のツバメ 雛がまだちっちゃい!

商店街の店先に巣を作って子育てしてたっけ。給餌をする親ツバメの眼差しが優しい。

うちの最寄り駅に営巣してたこともあったし,東京でも郊外に出かけると,彼らがたくさん飛び交っています。東京だと奥多摩駅の周辺にいっぱい飛んでいますね。

そういえば5年前。この年初めてツバメに会ったのは,東北自動車道の佐野SAだったっけ。

2020年のツバメ@佐野サービスエリアにて

2020年のツバメ@佐野サービスエリアにて

仕事や義実家への帰省で出かける東北でも,ツバメによく出会います。岩手のツバメや福島のツバメ,みんな子育てに一生けんめいです。

福島のツバメ,子育て中

福島のツバメ,子育て中

郡山市ツバメカフェにて

ツバメが好きすぎて,「ツバメ」と名のつくものには,つい反応してしまいます。プロ野球もヤクルトスワローズファンだし (^ ^;)。

この間,郡山に「ツバメカフェ」というお店があるのを見つけて,お昼ご飯を食べにいってみました。

郡山「ツバメカフェ」

郡山「ツバメカフェ」

JR郡山駅から歩いて5分のところにある小さなお店です。

www.fukulabo.net

ランチメニューは「おにぎりプレート」がイチ推しです。おにぎり2個におかずが3品つきます。おにぎりはいろんな具が選べるんですが,僕は1個をグリーンカレーにしてもらいました。

おにぎりプレート

おにぎりプレート

1200円だったかな。とても美味しかったです。ごちそうさま!

このお店は夜になると「酒場スワロウ」として営業するみたい。今度一杯やりにくるのもいいですね (^◡^)。

夜は「酒場スワロウ」になります

夜は「酒場スワロウ」になります

おわりに

ツバメは季節を告げる鳥であるとともに,善良な魂の象徴。そして子育てする者にとっては応援せずにはいられない存在でもあります。

塩山駅のツバメ

また来てね

都市部ではその数が減ってきているようですが,そんなツバメとの共存関係を,これからも大切にしていけたらと思います。

 

おまけ:ツバメに関するオススメのサイト

とても興味深かったり,感動したりする2つのwebサイトです。以前も紹介したんですがもう一度取り上げます。

「ツバメはどこから飛来する?『小笠原諸島〜伊豆諸島 ツバメの渡り調査』でわかったこと」(重原 美智子さん)

伊豆諸島,小笠原諸島で元気に飛んでいるツバメに出会い,彼らがどこから飛来しているのかを調査した結果です。大変興味深い記録です。

buna.info

buna.info

重さ20gにも満たない小さなツバメが、アホウドリと太平洋の小さな島で出会うような、スケールの大きい渡りを行っていることに私は感動と畏敬の念を覚えるのです

「ぼく,ツバメのヒナです」(デイリーポータルZ)

…日本で生まれ育ったツバメのヒナの視点で書かれたエッセイです。もうね,うるうるきちゃいますよ。

デイリーポータルZ:ぼく、ツバメのヒナです

「ああーあ、みんな飛んでいっちゃったー」って声が下からした。ボクは空の上からじーっと見ていた。
「あれかな?あれかな」「尾っぽが短いからきっとアレだね」
って、気付いてくれなかった。ボクは見分けがつかないくらい、おとうさんおかあさんみたいに大きくなったんだと思います。あと、高く飛びすぎて、人間には見えないのだと思います。

他にもいいサイトがあったら,教えてもらえるとうれしいです。

 

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