sunsun fineな日々

子育てしながら,山を歩いたり星を見たり料理したり写真を撮ったり

【北アルプス】遠見尾根・大遠見山に登ってきました––五竜岳,鹿島槍ヶ岳を望む絶景トレイル

五竜岳


雪が解けて消える前に,山を歩きたい!そう思って行ってきましたヨ。

今回は北アルプス五竜岳近くの支尾根,遠見尾根を歩きます。一応目的地は大遠見山,エイブル白馬五竜スキー場から登る雪上ハイクです。

遠見尾根

天候に恵まれて,絶景を楽しむことができました。

五竜エスカルプラザからテレキャビンに乗ってアルプス平へ

五竜エスカルプラザに着いたのは,5時40分くらい。暖かい日だったとはいえ,ゴンドラの始発を外で待つのはしんどいなあと思っていたら,エスカルプラザは開いていて中で待たせてもらうことができました(トイレも使えます)。これは助かるなあ。

6時を過ぎて外に出てみると,白馬の山々が朝日に染まっているのが見えました。眠かったけど,これで一気にテンションが上がります!

白馬の山々がモルゲンに染まる

白馬の山々がモルゲンに染まる

エスカルプラザ背後の天狗尾根も,モルゲンロートに燃えています。これで今日は大勝利確定って感じですかね (^◡^)。

天狗尾根も朝日に染まります

天狗尾根も朝日に染まります

白馬五竜スキー場を見上げます。今日はスキー場のゴンドラ(テレキャビン)に乗って「アルプス平」まで上がり,そこから登っていく予定です。

ゲレンデを見ると,ところどころ土が出ていますね。今年は暖冬で雪が少ないようです。3月中だというのに,ナイター営業はすでに終わっているとのことでした。

エイブル白馬五竜スキー場

エイブル白馬五竜スキー場

テレキャビンの営業は8:15から。乗り場には8時ちょっと前から並びました。

テレキャビン乗り場で,ゴンドラの往復と上部のリフトの上り(リフトの下り乗車はできません)がセットになった登山者用のチケットを買います。5000円だったかな。けっこういいお値段だけど,しかたないですね。

ゴンドラ上部(アルプス平)にて

ゴンドラ上部(アルプス平)にて

ゴンドラを降りたところが「アルプス平」。ここですでに絶景が展開します。目の前には五竜岳,北の方には白馬三山。

「これさあ,もうここで十分なんじゃね?スキーをした方がいいんじゃね?」という悪魔の囁きが聞こえてきます(笑)。

新しいアイゼンを装着

新しいアイゼンを装着

でもがんばって登っていきましょう (^ ^;)。

今回,長年使ってきたベルト式アイゼンをセミワンタッチ式のものに買い替えました。モンベル / カジタックスのものです。

グリベルのアイゼンは,靴に合わなかった…

小遠見山への登り

ゴンドラからリフトに乗り継ぎ,降りたところから歩き始めます。すぐ近くに「地蔵の頭」という小ピークがあるのですが,ここは巻いていきます。

さあ,登っていきますよー

さあ,登っていきますよー

セミワンタッチ式アイゼンは,登山靴への密着感が全然違いますね。足にかっちり固定されるので安心感があります。それにアンチスノープレートがいい仕事をして,雪が全然つかないのがとてもいいですな。

小遠見山へ向かう

小遠見山へ向かう

程なくして,道は尾根伝いの登りになります。とてもいい天気。雪面が眩しい。

…これはめっちゃ日焼けしそうですなあ。

左側は天狗尾根

左側は天狗尾根

左側には天狗尾根。エスカルプラザから見上げていた稜線がもうこの位置です。ゴンドラ&リフト最高 (^ω^)。

そしてもう少し進むと,右手に五竜岳がドーン!めちゃくちゃカッコいい山容です。百名山に選ばれるのも納得ですなあ。

五竜岳ドーン!

五竜岳ドーン!

これから辿る遠見尾根は,後立山連峰の主稜線まで続いています。五竜岳まで行くエキスパートもいますが,僕は途中の大遠見山までの予定です。

五竜岳を眺めながら,小遠見山へ最後の登りです。ちょっと傾斜がキツくなりますよ。

小遠見山へ最後の登り

小遠見山へ最後の登り

あまりにも天気がいいし,風もないのであったかい!途中でフリースを脱いで,手袋も外しました。

快調に登って,10時すぎに小遠見山 (2007 m) に到着です。正面には五竜岳が見事です。山頂直下に菱形の岩❖が黒々としていますが,これは「武田菱」と呼ばれています。モンベルのロゴにも見えますが。

小遠見山から五竜岳

小遠見山から五竜岳

そして,これまで尾根の陰になって見えていなかった,鹿島槍ヶ岳が姿を表しました!こちらから見ると北峰だけが見えて,「槍」の名の通り端正な三角錐の姿をしています。

小遠見山から鹿島槍ヶ岳

小遠見山から鹿島槍ヶ岳

鹿島槍山頂付近の山肌をドアップにしてみましょう。ヒマラヤ襞をまとったその姿は大迫力で,こちらも名峰だと思います。

鹿島槍北壁のヒマラヤ襞

鹿島槍北壁のヒマラヤ襞

来し方を振り返れば,白馬三山。あちらは風が吹いているのかな?雪煙が上がっていますね。

白馬三山には雪煙が上がっています

白馬三山には雪煙が上がっています

お隣,八方尾根と唐松岳もよく見えます。目を凝らすと,唐松岳頂上直下の山小屋も見えますね。 

八方尾根と唐松岳

八方尾根と唐松岳

唐松岳には一昨年の9月に,不帰キレット経由で登ったっけ。

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それにしても本当に見事な長めです。展望を楽しむことが目的なら,小遠見山まででも十分に満足できるかも。リフト終点から1時間ちょっとだしね。

小遠見山は見事な展望が楽しめます

小遠見山は見事な展望が楽しめます

展望を楽しみながら,ここでお昼ご飯休憩。今回はおにぎりを6個担ぎ上げました (^o^)。さて,五竜岳を背景に自撮りを一枚かましてから先に進みましょうかね。

五竜岳を眺めながら

五竜岳を眺めながら

絶景の遠見尾根をゆく

ここから五竜岳に向かって伸びる尾根を進んでいきます。この尾根は「遠見尾根」と名付けられており,途中に中遠見山,大遠見山,西遠見山などのピークをかけています。今回は大遠見山まで進む予定 (^◡^)。

夏は樹林帯の道なのですが,この時期は雪が積もっているので視点が高く,左右に絶景が広がります。

もうすぐ中遠見山 左手には鹿島槍

もうすぐ中遠見山 左手には鹿島槍

左手には鹿島槍ヶ岳。正面の谷 ↑ が大量の雪で埋まっているのが見えますね。これがカクネ沢雪渓で,2018年に氷河と認定されています。またここは平家の落人が隠れ住んだ場所だという伝説が残っているそうですが,ホントにこんなところに行けたの!?

鹿島槍から五竜岳へ続く稜線

鹿島槍から五竜岳へ続く稜線

超広角レンズに付け替えて,鹿島槍〜五竜岳間の稜線を撮ってみましょう。ギザギザした岩稜帯が続いていますが,ここが八峰キレット。北アルプス三大キレットのうちの一つです。いつか歩きたいものですなあ。

もう少し北側,五竜岳から唐松岳。この区間も未踏です。

五竜岳〜唐松岳の稜線

五竜岳〜唐松岳の稜線

小遠見山から20分ほどであっけなく中遠見山 (2037 m) を通過。尾根はさらに続きます。春山のこと,雪はザラメ状になっていますが,まだ雪庇が残っています。そちらに寄り過ぎないように注意しながら進みます。

雪庇の道

雪庇の道

中遠見山を過ぎると,鹿島槍の南峰が見えてきて,この山が双耳峰であることがハッキリしてきました。…自撮りしたけど,ピッケルが古いせいでやたらデカいのがバレるな。

中遠見山を過ぎると,鹿島槍の双耳峰がハッキリ

中遠見山を過ぎると,鹿島槍の双耳峰がハッキリします

大遠見山に到着しました

小遠見山から歩くこと1時間,今日の目的地 大遠見山 (2106 m) に到着しました!12時までに着きたいと思ってたけど,11時半…いいペースで来れましたね。

ここでまず目に飛び込んでくるのが双耳峰・鹿島槍ヶ岳。

鹿島槍の双耳峰

鹿島槍の双耳峰

そして眼前に迫る五竜岳。テント泊装備を背負った人が歩いていきます。今日は尾根上にテン泊して,明日五竜岳にアタックするのかな,すごい。

眼前に迫る五竜岳

眼前に迫る五竜岳

五竜岳アタックなしでも,尾根のどこかにテントを張って,モルゲンロートを眺めて下山もありかもね。

白岳から唐松岳

白岳から唐松岳

こちら↑は遠見尾根の最上部・白岳から唐松岳への稜線。

「白岳」ってなんだか唐突な感じのする名前だなあと思っていましたが,なるほどこの時期でも雪に包まれて真っ白なんですね。

鹿島槍を背景に自撮り!

鹿島槍ヶ岳を背景に自撮り!

快晴・無風の大遠見山。僕を含めてここを今日の目的地とする人は多いようで,頂上は春山の喜びで満ちているようでした。

僕も再びおにぎりでエナジーチャージをして,自撮りをしたら下山です。

鹿島槍の尾根のひだひだ

鹿島槍の尾根のひだひだ

…とその前に,鹿島槍の尾根のひだひだがあまりにもカッコいいので一枚撮っておきましょう。

下山します!

下りは,来た道を忠実にたどります。中遠見山,小遠見山を乗っ越すアップダウンがありますが,そんなに大変ではありません。

下っていくよー

下っていくよー

ただ気温が上がってきたのか,雪が緩んできたのでちょっと歩きづらかったかな。

ところどころ尾根が痩せているところもあるので気をつけて進みます。結局この日はピッケルを使う機会はなかったけど,雪のコンディションによって条件は変化するから,やっぱり持って行った方がいいと思います。

尾根が痩せているところもあります

尾根が痩せているところもあります

下りも絶景が続きます。右手にはずっと鹿島槍。中遠見あたりまで来て,また北峰だけが見えるようになりました。

右手には鹿島槍ヶ岳

右手には鹿島槍ヶ岳

振り返れば五竜岳。朝に比べて,少し雲が湧いてきましたかね。まあSCW気象予報の通りですが。

振り返れば五竜岳

振り返れば五竜岳

ダケカンバの立つ斜面に,雪面のテクスチャが美しい。こういうのも雪山の楽しみの一つです。

雪面のテクスチャ

雪面のテクスチャ

小遠見山近くまで下ってくると,八方尾根越しの白馬三山が再びよく見えるようになりました。この山域は美しいねえ。

白馬三山ふたたび

白馬三山ふたたび

白馬方面から少し視線を下げると,残雪と地面のまだら模様。山に春がやってきたんですね!

山肌の春

山肌の春

小遠見山でひと休み

小遠見山まで下りてきました。ここでひと休み。行動食をとります。

最近は山で食べ物が喉を通らないのが悩みだったけど,今回はおやつにグミを持ってきました。これは食べやすくていいかも。

五竜岳見納め

五竜岳見納め

ここで五竜岳にバイバイします。

鹿島槍もここで見納めです。素晴らしい眺望でした。

鹿島槍もバイバイ

鹿島槍もバイバイ

先行するパーティーが,雪庇の尾根を進んでいきます。雪山はいろんなシーンが絵になりますね。

雪庇の尾根をゆく人々

雪庇の尾根をゆく人々

それでは僕も,歩き出しましょう。

小遠見山で尾根は直角に曲がり,北へ方角を変えるので,妙高山・火打山方面が目に入ります。春霞で霞んでいますが。その下には白馬村の街並みもうっすら見えますね。

火打山,妙高山方面

火打山,妙高山方面

げっざーん!

小遠見山から少し急なくだりが続きます。でも残雪期は,足をどこに置くかを考えなくていいので,下山は夏よりも楽ですね。

…と思っていたら,樹林帯の斜面を尻セードで滑り降りていく人に抜かされてしまった。僕もやればよかったかな (^ ^;)。

帰りは「地蔵の頭」もちゃんと踏んでいきましょう。白馬連峰を見守るお地蔵さんに,無事下山を報告しました。

地蔵の頭

地蔵の頭

この小ピークはリフト終点から5分くらい。スキーブーツでも登ってこれますね。ホント,日本で一番長めのいいスキー場かもね,ここ。

さて,リフト終点に着きました。ここからゴンドラ乗り場までは,ゲレンデを歩いて下ることになります(リフトの下り線には乗れません)。スキーヤーの邪魔にならないように気をつけながら,ゲレンデの端を歩いていきます。

ゲレンデを歩きます

ゲレンデを歩きます

ここはもう,スキーヤー・スノーボーダーの領域です。登山靴で歩くのは,ちょっと肩身がせまい。なるべく目立たないように,気配を消して下ります(笑)。

アルプス平に到着

アルプス平に到着

そして14時5分,ゴンドラ(テレキャビン)乗り場の「アルプス平」に到着しました。スキーヤーで賑わう中,アイゼンを外してストックもザックにしまいました。

ここから下りのゴンドラに乗れば,エスカルプラザまで楽々下山。ゴンドラでの下山は楽ちんで大好物なのですが,スキーで滑り降りることができたらもっといいなあ。

テレキャビンで楽々下山

テレキャビンで楽々下山

アルプス平からエスカルプラザまで一本限定のスキーレンタルセットなんて出してくれませんかねえ。ゴンドラ片道と同じくらいの料金で…って無茶か。

ゴンドラに揺られること約10分,エスカルプラザに到着。これにて登山は終了です!エスカルプラザ地下にある「龍神の湯」に浸かって生き返りました。はぁ〜いろいろと最高でした。


この山行の動画(3分くらいです)ぜひご覧ください

おわりに

好天に恵まれ,絶景の遠見尾根を楽しく歩くことができました。東京からだとけっこう遠いので交通費&時間がかかりますが,それに見合うだけの魅力があるところだと思います。

スキーをするだけでも十分楽しめますけどね(ただし鹿島槍ヶ岳は,小遠見山まで登らないと見えないヨ)。

あらためて,雪山は美しいですなあ!

日焼けし過ぎて,顔の皮がむけてきたよ(← 毎度後悔するのに,学習しないやつです)。

❖ タケダビシッ!

登山記録

リフト上部スタート (8:50) – 小遠見山 (10:05–10:30) – 中遠見山 (10:30) – 大遠見山 (11:30–12:10) – 小遠見山 (13:00–13:10) – 地蔵の頭 (13:50) – アルプス平 (14:05) – エスカルプラザ (14:25)

休憩を除いた総行動時間 4時間20分

 

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