ソニーのミラーレスカメラ,α6400を使い始めてもうすぐ2ヶ月になります。このカメラの売りの一つが,オートフォカス(AF)の速さです。スペック表には,合焦速度は世界最速の0.02秒と書かれています。特に動く被写体を連写した時に,AFが食いつき続ける「リアルタイムトラッキング」の性能の高さを,Sonyはアピールしているようです。
そこでα6400のAF性能が,実際にどの程度高いのか検証してみました。
まずカメラを設定
動きが速いものを撮ってフォーカスの正確さを検証したいので,カメラを以下の設定にします。
- マニュアルモード
- シャッター速度 1/2000秒
- 使用レンズ Sony SEL55210oss
- 焦点距離 210 mm
- 絞り F6.3(この焦点距離における開放)
- iso感度 Auto
- AFエリア設定 トラッキング:フレキシブルスポット S
なお,α6400の連射速度は,毎秒11コマです。以前使っていたNEX3と比べると,まるで機関銃のような速さに感じます。
ツバメを撮ってみましたが…
自分のカメラの使い方で,リアルタイムトラッキングを一番活かせそうなのは鳥の撮影です。そこで,某所で出会ったツバメを撮影して,その動きを追いかけてみました。
はじめに地面にとまったツバメを撮影。口に草を加えているところをみると,巣作りの最中なのかな?子育てがんばれ,親ツバメ!
しばらく待っているとツバメが飛び立ったので連写しながら追いかけました。
うん,ちゃんとAF追尾して,ピントは合っているように見えます。でもツバメの動きが速すぎて,僕自身がその動きを追いきれません。
僕は滑空するツバメの姿が大好きで,いつかカッコよく撮ってみたいと思っているのですが…。
結局,飛んでいるツバメを撮影できたのはこの一枚だけ。まだまだ修行が必要なようです。
でも去年の夏,空中給餌しているツバメをNEX3で撮ろうとしたところ,AFが遅くてピンボケの写真しか撮れなかったのですが,α6400ならそんな場面も撮ることができそうです。
スズメを追いかけてみました
ツバメの動きは速すぎて,今の僕の腕では追いきれなかったので,次にもう少しのんびり動くスズメを追ってみました。
尾羽を立てて飛び跳ねる楽しげなスズメがいます。このスズメにピントを合わせて連写。
ふむふむ。ちゃんとAF追従しているように見えます。それにしてもこのスズメは,ピョンピョン跳ねながら尾羽を振ったり首を傾げたり。ダンスでも踊っているようで楽しげです。
新幹線を撮影してみました
次に動いている新幹線を撮影してみました。さっきのスズメとは違って,今度は撮影対象が自分に向かってきます。つまり自分との距離が大きく変化するので,カメラにとってはAF追従が難しい対象だと思います。
大宮駅のホームで待っていると,新幹線が入線してきたので,先頭車両にフォーカスを合わせ,連写してみました(マナーは守って撮影しています)。その結果がこれ↓
ずっと先頭車両にピントが合っています。いい感じです。
次に福島駅で遠ざかっていく新幹線も撮ってみました。
使っているレンズの開放F値があまり明るくないので,周りが大きくボケているわけではありませんが,ちゃんと新幹線にフォーカスを合わせて追従しているのがわかると思います。これはいいですね。
おわりに
というわけで,ツバメを追いきれないという自分の腕の問題などはあったものの,α6400のAF追従性能は非常に高く、少なくとも自分の使い方の範囲内では問題ないことを確認できました。
僕はそれほど「動きもの」を撮るわけではありませんが,このAF性能は,たまに野鳥を撮影する時に大きな助けになりそうです。今月行われる,子供の運動会の撮影にも役立つかな。
今回のテストでは,フォーカスエリアを「トラッキング:フレキシブルスポット」にして撮影しましたが,列車や運動会の撮影など、動くものが比較的大きい時は「ワイド」などでもいいかもしれません。その辺りはこれからいろいろと試して,シーンごとの最適な設定を見つけたいと思います。