毎年冬になると,大陸からジョウビタキが渡ってきます。オレンジ色の体は美しく,つぶらな瞳も可愛らしいので,個人的にとても好きな鳥です。
またジョウビタキに比べると少ないですが,この季節ルリビタキもやってきます。幸せの青い鳥,ルリビタキ。今年はぜひその姿を写真に撮りたいと思っていました。
そんなヒタキ一族の話です。
ヒッ,ヒッ♪ ジョウビタキ
冬の使者,ジョウビタキ
毎年冬にはジョウビタキに会うのが楽しみです。ジョウビタキはおっとりした性格なのか,公園を歩いているとかすぐ近くまで飛んでくることがあります。顔付きも心なしか優しげに見えます。
ジョウビタキはオスとメスで色合いが随分違います。オス(ジョー,ジョビ男)はオレンジ色と黒のツートンカラーにシルバーの頭部。
ちなみにジョウビタキの「ジョウ」とは,銀髪を表す「尉」からきているんだとか。
一方,メス(おジョウ,ジョビ子)は淡褐色の体ですが,尾部はオレンジ色。また羽はオスに似て,白のワンポイントが入っています。オスよりも地味な色合いですが,つぶらな瞳が強調されて可愛らしいです。
ジョウビタキは冬の森で「ヒッ,ヒッ♪」と特徴的な声で鳴きます。その声をたよりに探すと,木の枝や葦の間ででさえずっているのが見つかります。
ジョウビタキに出会うには
ジョウビタキに出会うコツですが,それは「ジョウビタキを見つけること」。何を当たり前のことを言ってるんだ?と思われるかもしれません。
でもジョウビタキは縄張りを持つので,一度見つけると,その冬の間は同じところで出会える確率がグーンと上がるのです。
その場所に行ってジョビ男,ジョビ子がいなくても,しばらく待っていると「ヒッ,ヒッ♪」という声とともに戻ってきたりします。
かくして,冬の間はジョビ男,ジョビ子と仲良くなることができますね (^◡^)
幸せの青い鳥,ルリビタキ
ルリビタキ・オスは幸せの青い鳥
冬に渡ってくるヒタキの仲間には,ルリビタキもいます。この鳥のオスは美しい青色。
今年はどうしてもルリビタキに出会いたくて,耳をすませながら公園や森を歩いていました。ルリビタキのさえずりはジョウビタキによく似た「ヒッ,ヒッ♪」です。区別は難しいんですけどね。
そのルリビタキ,何度目かの鳥散歩で,なんとか出会うことができました。逆光下で,あまり精細に写せていませんが…。
きれーい。もうこれはどうしたって,「幸せの青い鳥」です!
青い鳥といえばカワセミもいますが,ルリビタキの青はまた一味違います。「幸せの鳥」感はこちらの方が強いですかね (^◡^)。
それにしても美しい青色です。野鳥って本当にいろんな姿・色合いで面白いですね!
メスはルリ子さん!?
ルリビタキのメスは,ジョビ子に似て淡褐色。でも尾羽に青い差し色が入っているのがおしゃれです。翼の下の橙黄色も鮮やか。そしてこちらもつぶらな瞳がかわいい。
ジョウビタキと同じく,ルリビタキも縄張りを持つようです。こうやってヒッ,ヒッ♪ と鳴いている姿はなんとなくのんびりして見えますが,これも縄張りを主張しているところなんでしょうか。
ところでルリビタキのメスですが,名前はルリ子さん,苗字は多分浅岡さんだと思う(古いなっ!)
来年も青い鳥を探そう
ルリビタキも縄張りを持つなら,うまく付き合えば頻繁に出会うことができそうですが,まだ習性をちゃんとつかめていないかな。
不思議なもので,野鳥は付き合っているとなんとなく息が合ってくるというか,テンポがあってくるというか,そんな感じがあります。来年も幸せの青い鳥を探して,ルリビタキともうちょっと息が合ってくるといいなと思っています。
おわりに
季節はもう春。この間鳥散歩に行った時には,もうジョウビタキ,ルリビタキは見かけませんでした。もう大陸へ帰っちゃったかな?
次に会うのはまた来年の冬。気が早い話ですが,また森で会うのが楽しみです。特にジョウビタキが飛翔する姿や,もっと精細なルリビタキの写真を撮ってみたいですね。
また季節が夏に向かうと,今度は夏鳥としてキビタキも飛来します。こちらにはまだ出会ったことがありませんが,ヒタキ一族の三男(?)としてぜひ会いたいと思っています。
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