12月に入って紅葉のピークは過ぎましたが,うちの近く…関東でもどこかきれいなところに行ってみたい!ということで,川越・喜多院の庭園を見てきました。お寺の中から眺める紅葉の庭園は,山で見る紅葉とは違った美しさがありました。
また喜多院の一角にある五百羅漢も味わい深いものでした。
喜多院へのアクセス
電車で行くのが楽かと思います。JR川越線または東武東上線の川越駅から,徒歩15分くらいです。西武新宿線の本川越駅からだともう少し近いのかな?でも,どちらからでものんびり歩いていけば程なく到着します。
慈眼堂と和傘
はじめに境内に入って左手にある,慈眼堂を見に行きました。慈眼堂の周りには色とりどりの和傘がディスプレイされていて風流です。
またここには「記念撮影にご自由にお使いください」と和傘が数本置かれていました。「映え〜♪」ってやるにも良さそうです。僕は外国から来た方が傘をさしているところを撮ってあげましたが,自分自身はやっても絵にならないので,そちらは自粛しておきました (^ ^;)
慈眼堂のまわりだけではなく,喜多院の境内にはいろんなところに和傘が飾られていて,風景に彩りを添えていました。これはいい雰囲気ですね。お寺の誰かが考えたのでしょうか。
庫裡・寺務所から見る紅葉の庭園
庫裡・寺務所を覗いてみましょう。ここには客殿(徳川家光公誕生の間)や書院(春日局化粧の間)などがあります。この部分の観覧は有料です(400円)。でも興味深い歴史的な資料がたくさんありました(内部は撮影禁止で写真はありません)。歴史好きにはたまらないでしょうね。
書院と慈恵堂を結ぶ渡り廊下を歩いてみると,お寺の軒先や柱が額縁となって,庭園が一層艶やかに見えてきます。盛りを過ぎたとはいえまだまだ鮮やかな紅葉が,庭に映えています。
ところどころ庭に置かれた和傘も雰囲気を出していて素敵でした。
フリーダムな五百羅漢たち
喜多院の境内の一角に,「五百羅漢」が祀られています。ここは客殿・書院を拝観したら,その半券で入ることができます。
「羅漢」とは仏道を求めて修行に励む人のことを指しています。仏像…の一歩手前の像という感じでしょうか。
ここはとても面白いです。ひしめく羅漢像達が,とても表情豊かなんです。五百羅漢の敷地はそれほど広くないのですが,一体一体の表情が面白くて,ついつい時間をかけて見入ってしまいます。
「羅漢」なんですよね?仏道の修行をしているんですよね?その割に何だかみんな,とってもフリーダム。
そして五百羅漢の奥の方に進むと,羅漢像たちの向こうに多宝塔が見えました。
この日は曇りだったこともあり,薄暗い中で羅漢達がうごめいているようにさえ見えました。遠くに多宝塔,手前には羅漢達。静と動。いや両方止まっているんですが,羅漢達が生きて動いているように見えて。
おわりに
お寺の薄暗い渡り廊下から眺めると,庭がいっそう鮮やかに見えて,演出効果抜群でした。素敵な時間を過ごせたと思います。12月の寒い日のことで,靴を脱いで廊下を歩くと足が冷えましたが。
庭にはしだれ桜の木もあって,桜の季節に訪れてもきれいな庭園を見ることができるかもしれません。雪が積もった時も良さそうですね。
五百羅漢を見た後,まだ色鮮やかなカエデの木に見送られながら喜多院を後にしたわけですが…川越ってここといい氷川神社といい,そして小江戸と称される街並みといい,見どころが多いところですね。
うちからそう遠くないことだし,また機会をみて訪れてみたいと思います。
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