前記事で,RAW現像ソフトLuminar 3を使ってみたことを書きました。使ってみると,このソフトにはRAW現像の基本的なパラメータが揃っていて,Lightroom代替のソフトウェアとなり得ることがわかりました。
加えて,Luminar 3には独自のフィルターがいろいろ用意されていて,いろんな試みができそうです。
それで手始めに「オートン効果」を試してみました。補助的に「ソフトフォーカス」,「ソフトグロー」も使っています。
オートン効果とは?
「オートン」とは写真家の名前で(カナダの人らしい),オートン効果は彼が始めた表現手法らしいです。この効果を適用すると,写真がふんわりとして,牧歌的・幻想的な雰囲気になります。「絵画のようになる」という人もいますね。
Luminaではそのものズバリ「オートン効果」というフィルターがあって,スライダーひとつでこれを適用することができます。とても簡単。やってみるとなかなか楽しかったです。
以下,その結果を (^ ^)
紫波町・東根山とりんご畑
岩手県紫波町の風景です。休耕田と小高いりんご畑,遠くに東根山。牧歌的な雰囲気を出したくてオートン効果フィルターを適用してみました。りんご畑のトラクターだけはくっきりしたままにしておきたかったので,マスクをかけて効果が適用されないようにしました…が,小さくてよくわからないかも?
オートン効果を適用する前と適用した後でこんな感じに変化します(左:適用前,右:適用後。真ん中のバーを左右に動かすと比較することができます)。


中央のバーを左右にドラッグすると比較することができます
画像比較スライダーは大将さんのこちらのブログを参考にして設置しました。
早春の雑木林と山桜
相模原市某所で撮った,早春の雑木林。山桜と若草色の新緑が溶け合うような風景がきれいです。「萌野」というべき光景。桜一色で埋め尽くされた山肌もきれいだけど,こんな景色もたまら〜ん (^◡^)
そのままでもきれいでしたが,オートン効果でふわっとした感じに仕上げてみました。早春の空気が感じられたらいいなあ。
オートン効果をかける前と後を比較すると↓こんな感じです。


中央のバーを左右にドラッグすると比較することができます
丹沢の森に咲くミツマタ
3つ目は三月に丹沢に行った時に撮った森の中のミツマタの群落。薄暗い森の中にミツマタの大群落が黄金色に輝いていて,まるで夢の中のような光景でした。その印象をオートン効果とソフトフォーカス,ソフトグローフィルターを使って再現してみました。まるで蛍の乱舞のような雰囲気になりました。
比較したのが,これ↓


中央のバーを左右にドラッグすると比較することができます
けっこう派手目に効果をつけたけど,撮影の時にプロソフトンなどのフィルターをつけてもこんな感じになるだろうから,まあ「アリ」かなと思っています。実際にこの場所を歩いた時に感じた印象はこんな感じだったし。
「見たままから感じたままに」…って,これはLightroomの宣伝文句でしたね (^ ^;)
おわりに
オートン効果やソフトフォーカス効果を使うと面白い表現ができそうなので,また時々やってみようと思います。でも「やりすぎ」には気をつけようとも思いました。
Luminar 3には他にも多彩なフィルターが用意されているので,いろいろ試してみようと思います。
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