フィンランドに立ち寄ってきました
前記事で,仕事でロシアに行った時のことを書きました。繰り返しになりますが,観光案内ではなく,「こんなところだったよ」という記録として書いたつもりです。
それでも現在の状況を考えると,書きながら気が重くなるのは避けられませんでした。
ロシアを発ったあとは,トランジットでフィンランドに飛び,2日間過ごしたのちに帰ってきました。この記事ではその時の写真をあげておこうと思います。古いコンデジで撮った写真で,画質は今のスマホにも負けると思いますが。
とても素敵なところでしたよ!
- フィンランドに立ち寄ってきました
- フィンランドに入国,泊まったのはLord Hotel
- スオメリンナの要塞
- ヘルシンキの港と大聖堂
- ヘルシンキの街を散歩する
- 湖水地方に行ってみたい…ハメーンリンナへ!
- 再びヘルシンキへ
- おわりに
フィンランドに入国,泊まったのはLord Hotel
フィンランドに入国
ヘルシンキに近いヴァンター国際空港に着きました。モスクワからヘルシンキまでは1時間くらいのフライトです。
モスクワのシェレメティボ II 空港は薄暗く,出国審査係の人たちも無愛想でしたが,フィンランドの空港に降り立つと入国審査の方がにっこり微笑んで「Hello!」。あー,何だかホッとしてしまいました。異国に来てホッとするという不思議な感覚。
その国の第一印象って,こういうところでもけっこう変わってきますよね。
宿泊はLord Hotel
空港の観光案内所でホテルの予約をします。泊まったのはヘルシンキの町なかにある「Lord Hotel」。昔のお城のような外観のきれいなホテルです。とても快適でしたが,すでに Closed になっているようです。 うーん残念。
ところで日本でもホテルに泊まると,ドアにかける札がありますよね。「部屋の掃除をしてください」「そのままで結構です」ってやつ。ここ Lord Hotel の札はこんなのでした。
「そのままで結構です」「部屋の掃除をしてください」。これ,可愛らしくないですか?
スオメリンナの要塞
ホテルにチェックインしたのは夕方。7月のことで緯度の高いフィンランドでは23時過ぎまで明るいので,少し観光してみます。
向かったのは世界遺産「スオメリンナの要塞」。フィンランド湾に浮かぶ小島に作られた要塞で,18世紀にロシア帝国に対する守りを目的として作られました。
小型の遊覧船に乗って沖合の小島へ。
スオメリンナをさっそく歩いてみます。「要塞」っぽさはそんなになくて,北欧の短い夏の花が咲き乱れるきれいなところという印象。実際に,ここはヘルシンキ市民のピクニックの場所になっているようです
モスクワからヘルシンキに来たら,なんだか解放された気分です。そんな気持ちで小さな森を抜ける散歩道を歩いたら,とてもリラックスできました。さて戻りますか。
ヘルシンキの港と大聖堂
スオメリンナからヘルシンキの港に戻ります。港はこんな感じ。きれーい!異国情緒を感じます。
港には小さな市場が出ていて,いろんな木の実が売られています。僕も木いちごの実を一袋買って,ホテルで食べました。
遊覧船からは,港の向こうにヘルシンキ大聖堂が夕日を浴びて見えていました。歩いてみましょうかね。
この大聖堂は,フィンランドで最も多いフィンランド福音ルター派の教会で,ヘルシンキのランドマークにもなっています。
港からは生神女就寝大聖堂も見えていました。こちらはフィンランド正教会の建物だそうです。
ヘルシンキはコンパクトな都市で,港からホテルへ,のんびり歩いて帰れます。その途上にはこんな教会も。これは聖ヨハネス教会。フィンランドで最大の石造りの建築物だとか。
夕陽(とは言ってもサマータイムの北欧,もう21時を回っています)を浴びてきれいです。
ヘルシンキの街を散歩する
夜遅くまで明るいからと言って,ちょっと無理して夜中まで歩きすぎましたかね。翌日はゆっくり起きました。まずヘルシンキ市街を散歩してみましょうか。
ヘルシンキの住宅街
まずてくてく歩いて郊外の住宅街へ。通りに沿って,こんなアパートメントが立ち並んでいます。
なんだかいい感じですねえ。こんなところに住んでみたい。…いや,日本の街も大好きですよ。でもこんな町で何年か過ごしてみるのも悪くないなあなんて考えてしまいます。
北欧の寒い冬,こんな部屋の中では暖炉が燃えていて,暖かく過ごせるんでしょうか。いや,さすがに暖炉はないか。
ヘルシンキ中心街
ヘルシンキの北緯は60°。EU加盟国の中で最北の首都です。「首都」というと,大都市を想像してしまいますが,さっきも書いたようにヘルシンキは比較的コンパクトな町です。人口も50万人くらい。
だからそんなにガチャガチャした感じがないんですよ。街が清潔な感じです。
路面電車の通る通りも,そんなにごった返してはいません。散歩にちょうどいい。吹き渡る風は涼しいし (^◡^)
ヘルシンキ中心部,通りのカフェでお茶する人たち。こんな町で,もう何日か過ごしたかったなあ。
湖水地方に行ってみたい…ハメーンリンナへ!
湖水地方に行きたい
街を散歩して,とりあえずヘルシンキ駅に着きました。ここからバスでヴァンター国際空港へ行けますが,少し時間があります。
うーん,どこかに行きたいですね。そしてここはフィンランド。森と湖の国です。湖水地方に行ってみたいです!
とは言ってもそんなに遠くまで行く時間はありません。フィンランド駅で時刻表を眺めると…特急列車に乗って北上すれば,湖水地方の入り口,ハメーンリンナまでなら行ってこれそうです!
ハメーンリンナにて
そんなわけで列車に飛び乗り,ヘルシンキから北へ 100 km のハメーンリンナへ。駆けるように湖畔に出れば,こんな景色!
湖のほとりに立つ小さなお城。うーんメルヘンチック。そして湖を吹き渡る風が気持ちいい。
湖の周りも散策してみます。
白樺の森に続く道。歩くと木の間越しに湖が見えます。いやあ,いいですなあ,北欧っぽい。
森の緑に混じって赤い木の実がなっているのも北欧っぽい。
フィンランドの湖水地方って,こんな風景がずーーっと続いてるんですよね。いいなあ。こういうところで星を眺めるのもいいですね。サウナに入って湖に飛び込むなんてこともやってみたい (^◡^)
ハメーンリンナは北緯61°,僕が今までに訪ねた北限です。
再びヘルシンキへ
とんぼ返りでしたが,再びヘルシンキ戻ってきました。ここからバスでヴァンター国際空港へ。名残惜しいけど帰国です。空港でトナカイジャーキーを買いました。美味しかったです。
おわりに
フィンランド(とロシア)に行ったのは7月の暑い時期のことでした。そんな時期でもヘルシンキの風は涼しく爽やかでした(気温は20 °Cくらい)。半袖を着て,北欧の風に吹かれながら歩いた2日間。ごくごく短い滞在だったけど,今でも夢のように思い出します。
ロシアの話とは違って,こちらは楽しく振り返ることができました。
フィンランドはロシアと国境を接していて,難しい国の舵取りをしてきた時期もあります。現在の状況から,これからも困難な局面が出てくるかもしれませんが,あの美しい街並みがずっと保たれればいいなと思っています。
それではキートス!
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