福島市郊外・飯坂にある「旧堀切邸」を訪ねてきました。
江戸時代の豪農の暮らしぶりを今に伝える文化財です。
ちょうど堀切邸では,「夏の風鈴まつり」が開催中。
また同時に敷地内には足湯もあって,のんびり気分を味わうこともできました。
旧堀切邸へ
旧堀切邸は江戸時代から続いていた豪農の旧家で,1775年(安永4年)の建築物です。
堀切家は,1578年に梅山太郎左衛門菅原治善が若狭から移住し,農業・養蚕を始めたのが起こりだそうです。
また近くを流れる赤川がたびたび氾濫し被害が出ていたのを,堀を切って流れを変え,埋め立てた場所を田園にしたことから,この地を「堀切」とし,治善も堀切と呼ばれるようになったと。
そんな旧堀切邸は,福島市郊外の飯坂にあります。まわりは福島の保養地,飯坂温泉。福島交通の電車,飯坂線のターミナル駅「飯坂温泉」からも近いです。
今回はこれまた近くにある「まるせい果樹園」の農家カフェで,桃パフェを食べたあとの訪問です (^◡^)。
旧堀切邸では「風鈴まつり」の開催中
いま旧堀切邸では,夏の企画「風鈴まつり」の開催中です(8月下旬まで)。
門をくぐると,離れにも母家にも,軒先に風鈴が揺れています。夏の風に吹かれて涼しげです。
8月20日までなら,風鈴の絵付け体験ができるみたい(予約も不要)。これは楽しそう!今回は時間の制約でトライしなかったけど,親子で行って「夏休みの工作」をするのも楽しそうですね。
個人的なことですが,仕事柄ガラス細工が少しできます。そんなこともあって,風鈴の造形と色合いには興味津々です。
足湯が気持ちいい!
堀切邸の式の奥の方に行くと,足湯コーナーがあります。
飯坂は温泉地ですからね。湧き出したお湯で癒しの場を設けることができるというわけです。
足湯には東屋風の屋根があって,日影を作ってくれます。そしてその屋根にも風鈴がちりんちりん♪
そんな音を聞きながら推し湯に浸かります。
外は夏の日差しだけど日陰は涼しく,青空と百日紅の花を眺めがら浸かる足湯は気持ちがいい。気分もゆったりします。
夏の日には冷たい水に足をつけたくなりますが,暖かい足湯もいいもんですなあ (^◡^)。
とても気持ちがよかったから,足湯の「くつろぎ写真」をいっぱい取りたかったんですけどね。
…僕のお見苦しい足の写真ばっかりになってしまうので,いろいろと自粛します(汗)。
堀切邸の中を覗いてみましょう
旧堀切邸は,母家の中を見学することができます。当時の暮らしぶりを見ることができるかな?
覗いてみましょう。
軒先にも風鈴がかかっています。ちりんちりん。
玄関をくぐると,ピシッとした雰囲気の和室。いいですねえ。壁の振り子時計はいつからここにかかっていたのかな?
中に上がらせてもらって,もう少し覗いてみましょう。
奥の座敷には,漆喰の壁に「薬師如来」と書かれた額,そしてひんやりとした畳。
清廉な雰囲気に,背筋が伸びて居住まいが正されるようです。
最近私たちは,すっかり洋風の近代建築物で過ごすことが多くなりました。でも久しぶりに和の建物に身を置くと,気持ちが引き締まるような気がします。
飾られているこけしさんも立派です。コケシのボディに描かれている梅の花もいいねえ。
おわりに
飯坂の旧堀切邸。歴史を伝える文化財でありながら,足湯や風鈴の絵付け体験など,福島市民の憩いの場所にもなっているのがいいですね。
僕自身も短い時間の滞在でしたが,ゆったり気分で癒されました。
すぐ近くには飯坂温泉の共同浴場もあるから,ひとっ風呂浴びたらもっとのんびりできたんですけどね。それはまたの機会に。
福島も梅雨が明けました。駅東口ではマスコットキャラの「ももりん」が,花時計とともに微笑んでいます。
暑くなるけどいい夏を!
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