
今年の夏は本当に暑く,そして長かったですね。
10月に入ってようやく涼しくなってきました。そしてこんな年でも,植物たちはちゃんと季節を刻んでいたようです。いつも通りに彼岸花が咲いたので,うれしくなりました。
去年は日高市の巾着田に行って,圧巻の曼珠沙華を見てきました。満開でしかも痛んでいる花がほぼないという見事な状況でした。
今年は仕事先の近く,野川公園の彼岸花を見てきました。さすがに巾着田には及ばないけど,きれいでしたよ。
野川公園の彼岸花
野川公園は三鷹市,小金井市,調布市を跨いで広がる都立公園です。野川の流れをはさんで自然観察園や芝生の広場が広がる,緑豊かなところです。僕自身も,野鳥観察を目的として時々来ています。
毎年秋になると,自然観察園の彼岸花群落が見頃を迎えます。

花の密度はそれほどでもありませんが,森に囲まれているので,光が差したり影になったりします。その具合によって,仄暗い木陰の中に赤い花が輝くように映えます。

何輪かの花が咲く様子は,闇の中に赤い蝶が飛んでいるようにも見えますな。

ちょっと時期を外し気味で,すでに痛んでいる花もけっこうあります。それでアップ気味に撮った写真が多いんですけどね。向こうの方に,赤い群落があるのもわかるかな。

彼岸花にアゲハ
野川公園の彼岸花畑に,この日はアゲハ蝶がたくさん飛来していました。
蝶は赤い花に止まっては蜜を吸っているようです。

ところで彼岸花にアゲハが飛んでくる光景ってよく見かけるんですが,彼岸花の蜜って美味しいのかな?…というか彼岸花って毒があるんじゃなかったけ?
昔からお墓の周りに彼岸花を植えるのは,その毒性によってモグラやネズミを遠ざけるためという説もあるようですが。

ヒガンバナは有毒植物として知られており,特に鱗茎には作用の激しいアルカロイドを約1パーミル含んでいる。含有されるアルカロイドとしては,リコリン (Lycorine) 50パーセントであるが、それ以外にも、ガランタミン (Galanthamine), セキサニン (Sekisanine), ホモリコリン (Homolycorine), などを含む。
リコリンの語源はヒガンバナ属の学名「リコリス」に由来し,経口摂取すると流涎や吐き気,腹痛を伴う下痢を起こし,重症の中毒の場合には中枢神経の麻痺を起こして苦しみ,死に至る場合もある
(wikipedia から)
うーん,蝶たちは大丈夫なんですかねえ…。

花から花へとひらりひらり。盛りは過ぎているけど,まだたくさん花は咲いています。

蝶の羽ばたきは超高速なので,シャッtー速度を速くして(1/3200 秒くらい)連射します。

実はこの日,群生具合を撮りたいと思って望遠レンズは持ってきていなかったんですよね。
蝶たちはすぐ近くまで来てくれるから,標準ズームのテレ端で撮ったんですけどね。望遠を持ってきてたら,もっとドアップで撮れたかも。
これが今回いちばん近くで撮れた写真。

光と影が入り混じる中を,あっちに飛んだりこっちに飛んだり。こんな光景に「秋の午後」を感じます。

フジバカマも咲いていました
公園のハズレの方には,秋の七草の一つ,フジバカマも咲いていました。この花は好きなんです。蜜を吸いにいているのはツマグロヒョウモンで合ってるかな?

フジバカマにはアオスジアゲハもきていました。涼しくなってきて,チョウチョたちも元気ですね。

僕自身も暑いのは苦手なので(北海道人だからね),これからギアを上げていけたらいいなあ…なんてね。
おわりに
彼岸花って,桜と同じくらい(もっと?)見頃が短いですよね。だから秋の訪れを感じることができて,毎年どこかに見に行っています。

今年はちょっと時期を外した感がありましたが,蝶たちに遊んでもらえてよかったです。
来年の彼岸花見物には,は望遠レンズも持っていかないとな。
おまけ––私的あれこれ
この夏,仕事上ですごく大きな動きがありました。それで最近はバタバタしています(バタコさんオマージュ)。
それから実は,夜も眠れないくらい心配なことがあって,ちょっとがおっています(「がおる」というのは宮城弁でチョー疲れるの意味。英語の to be exhausted が近いニュアンスかも)。
でも天装戦隊ゴセイジャーのエリ(ゴセイピンク)が「なんとかなるなる!」って言ってたから,そう信じてる。
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戦隊ものではゴーオンジャーが一番好き。かしこまどり姉妹〜!(笑)



