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二本松市・安達ヶ原ふるさと村で,彼岸花が咲く中を歩いてきた【花の福島】

夕空に彼岸花


いろんな花が咲くのは,季節の楽しみです。

福島は花がとてもきれいなところ。桜も藤もあじさいも,どれも素晴らしいです。

そしてこの時期,一気に咲いて散っていくのが彼岸花。

先日,二本松市の安達ヶ原ふるさと村に行ってみたところ,ちょうど満開の彼岸花を見ることができました。

ふるさと村は彼岸花が見頃

安達ヶ原ふるさと村は,二本松市のやや北の方にあります。二本松市の中心部から車で10分くらい,福島市からだと30分くらいかな。

園内にはファミリーで遊べる子供館や遊具があり,家族連れで行っても楽しめるところです。

でも何といっても注目なのは,秋になると彼岸花が公園いっぱいに咲き乱れること。園内には,約250万株の彼岸花が植っていて,この時期いっせいに花をつけるのです。

今年は暑い日が続き,彼岸花の開花が遅めだったようです。僕が訪問した10月6日に,ちょうど見頃になっていました。

彼岸花咲く公園

彼岸花咲く公園

広い園内が一面の彼岸花。赤い絨毯のようです。

最近はいろんなところに彼岸花の群生地が整備されましたね。実をいうと,彼岸花って以前はちょっと怖いイメージがあったんです。でもそんな群生地を巡っているうちに,神々しいまでの美しさを持った花だなあと感じるようになりました。

赤い絨毯の中に白い彼岸花も

赤い絨毯の中に白い彼岸花も

「赤い絨毯」の中に,ときどき白い花が混じって咲いています。これはそういう花をあえて植えているのかな?それとも変異して白い花が咲くんでしょうか?

「和紙の家」を彩る彼岸花

安達ヶ原ふるさと村には,「絹の家」「和紙の家」など,かつてこの地方で盛んだった営みが再現されています。これらは,昔の建物をそのまま移設したものなんだそうです。

こちら和紙の家。赤い花に包まれて,夢のようです。

「和紙の家」と彼岸花

「和紙の家」と彼岸花

この日は風がやや強め。雲が流れるとサーッと日が差して,「曼珠沙華の光と影」ができます。

彼岸花輝く

光と影の彼岸花

日が当たった彼岸花と和紙の家は,古い日本の原風景を見ているみたいです。

水車小屋と彼岸花

また園内にある「絹の家」の向かい側には水車小屋

水車小屋を取り囲む彼岸花も風情があります。

水車小屋と彼岸花

水車小屋と彼岸花

川の流れを受け止めて,水車はゆっくり回ります。のどかな秋の風景です。

水車は回る

水車は回る

水車小屋を洗って流れる小川はさらさらと。空と木々の色を映してきれいです。

それを取り囲む赤。色のコントラストが面白い。

川の流れと彼岸花

川の流れと彼岸花

彼岸花の群生地は,他にも見事なところがあります。でもここは古い時代の農村風景に溶けこんだ花を見ることができて,いい感じです。

夕暮れの「彼岸花の里」

日が傾いてきました。夕闇が迫ってくると,彼岸花がいっそう輝きはじめるように感じるから不思議です。

岩を彩る彼岸花

岩を彩る彼岸花

遠くに「絹の家」が見えています。むかし養蚕が盛んだった頃,秋の農村風景はこんなだったのかなあなんて想像してしまいます。

夕暮れの里

大きな木と彼岸花。

曼珠沙華と大きな木

彼岸花と大きな木

五重塔を彩る彼岸花

安達ヶ原ふるさと村には,五重塔が建っています。

ふるさと村のすぐ隣に,安達ヶ原の鬼婆を祀った「観世寺」があるんですが,このお寺と五重塔の関係はよくわかりませんでした。

とはいえこの塔は,いかにもシンボリックな景観を作り出しています。

五重塔と彼岸花

五重塔と彼岸花

おりしも夕暮れ時。茜色の空を背景に立つ五重塔と彼岸花は,とても雰囲気がありました。

これがこの日のベストショットかな。

五重塔と彼岸花のショットをもう一枚。

五重塔を見上げる

五重塔を見上げる

天をつく五重塔と地を赤く染める彼岸花。見事な光景です。

 

鬼婆埋葬の地・黒塚

さて,この地方を語る上で忘れてはならないのが,「安達の鬼婆伝説」です。

通りかかる旅人を襲っては,喰らっていたという鬼婆。

みちのくの 安達ヶ原の 黒塚に
鬼こもれりと 聞くはまことか

さっきも触れましたが,おとなりの観世寺に,鬼婆が祀られているんです。

観世寺を訪ねた時の恐ろしいお話はこちら↓

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またふるさと村の入り口近く,阿武隈川河川敷には,鬼婆を葬ったとされる「黒塚」があります。

鬼婆を埋葬したという「黒塚」

鬼婆を埋葬したという「黒塚」

黒塚の石碑。ちょうど見頃の彼岸花に彩られて,「祈りの場」たる雰囲気を醸し出していました。

黒塚の碑と彼岸花

黒塚の碑と彼岸花

黒塚を囲むように咲き乱れる彼岸花。鬼婆の魂を救済しようとしているようにも見えてきます。

阿武隈川の土手にも彼岸花

黒塚の周り,阿武隈川の土手にも彼岸花

ところで安達ヶ原ふるさと裏では,最近鬼婆のキャラクターグッズを売り出したようです。加えて,不穏な「鬼婆グルメ」も。

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提供時間が終わっていたのでこの日はトライできませんでしたが,いつかぜったい食べに来たいです(笑)。

夕暮れの彼岸花

阿武隈川の土手にも彼岸花が群生しています。ここもまた見事な咲きっぷりです。

天気が良ければ彼岸花の向こうに安達太良山が見えるんですが,この日は雲の中。

でも土手の斜面に咲く彼岸花を,シルエットで撮影してみます。

彼岸花シルエット

彼岸花シルエット

ちょっと寂しげな雰囲気?いろんな表情を見せますねえ。

この日は風が強め(強風で電車が止まり,二本松駅で足止めを喰らいました)。彼岸花の揺れが収まるタイミングを図るのに苦労しました。

夕空に彼岸花

夕空に彼岸花

暑かった夏が終わり,澄んできた秋の空に彼岸花。移りゆく季節を感じます。

 

おわりに

猛暑だった今年。9月に入っても暑い日が続き,彼岸花の開花が遅めだったようです。

それでも季節がくればちゃんと咲くんですね。えらいね。

赤と白

彼岸花の開花時期は短くて(桜と同じくらいパッと散っちゃいますよね),毎年ちょっとしか見られませんね。そんな花を見るのが楽しみになっています。

安達ヶ原ふるさと村の彼岸花

安達ヶ原ふるさと村の彼岸花,この連休までは楽しめるかな?

安達ヶ原ふるさと村の彼岸花,この連休の間はギリギリ楽しめるかな(…って今日までですが)。

そして彼岸花が終わったら,次は紅葉ですかね。

 

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