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福島市・上野寺の藤を撮ってきた!

霞ヶ城公園で藤棚を見て来た僕はすっかり気を良くして,福島で他に藤がきれいなところはないかな?と探してみました。

4月に花見山へ行った時にもらってきた「花の福島」というパンフレットを眺めていると,「上野寺の藤」というところが見事な藤の写真とともに紹介されています。これは行ってみたい!

僕は福島に新幹線で通っています。だから県内の移動は公共交通に頼ることになります。上野寺の藤は福島市中心部から少し離れたところのようで,はじめ行ってくるのは難しいかなと思っていました。でもよく調べてみると福島駅西口からバスが出ていて,一時間くらいなら滞在時間を取ることができそうです。

というわけで,行ってきましたよ,上野寺。とてもきれいでした。

上野寺の藤棚を見にいきます

朝早い新幹線で福島駅に降り立ち,西口からバスに乗ります。上野寺までは意外に近く,10分少々で到着しました。

ところで「上野寺」というのは福島市の地名で(「かみのでら」と読みます),お寺の名前ではありません。「上野寺の藤」は個人がお宅の庭の藤を,一般に開放しているところです。だからマナーを守って花を観賞することはもちろんですが,あまり大人数で行くのは控えたほうがいいかもしれません。このブログでも,その場所を詳しく説明するのは控えておこうと思います(調べればすぐにわかりますが)。

さて,バスを降りてのどかな道を歩いて行くこと数分。藤棚らしきものが見えてきました。あれかな?ついつい早足になってしまいます。…そして到着。

これが上野寺の藤棚です!

藤棚に着きました。見事な藤が,腰をかがめないと歩けないほどの高さまで枝垂れて咲いていて,その下にトンネルのように小径が続いています。これ,すごくないですか!?

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藤の花がカーテンのようです

藤の木の下にはベンチが置かれていて,腰を下ろして花を見上げます。時折風が吹くと,藤の花房がゆらゆらと揺れます。

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風に揺れる藤の花

ベンチで花を眺めながら先客の方々と話をしていると,このお宅の方が出ていらっしゃって,少しお話を伺うことができました。この藤の花の手入れは,なんと一人でやっていらっしゃるそうで,またまたびっくりです。花の手入れは2月頃から始まるとのこと。

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藤棚の下に立つと,甘い香りにうっとりします

そして「家の庭の花を一般に開放していると,花を見ているお客さんたちの会話が,うちの中に聞こえてくるのがとても楽しい」ともおっしゃっていました。「歳をとってなかなか出かけられないので,こうやってみなさんの会話を聞きながら過ごすのが楽しい」と。優しい話です。

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それにしてもこの藤棚はすごくないですか!?

また藤の花の満開はいつかと聞かれることもあるけど,藤は房の上の方から開花していき,房が長い場合は下の方が開花する頃には上の方の花が散り始めていることもあるので,「満開がいつか」という質問に答えるのは難しいとのことでした。僕が訪ねた時も,花房の上の方は散り始め,下の方はまだつぼみといった感じでした。

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福島は桜もいいけど藤もいいですね

おわりに

正直にいうと,僕はこれまで藤の花に対してそれほどの思い入れはありませんでした。けれどもここ上野寺の藤を見て,すっかり印象が変わってしまいました。

見事に枝垂れる花と,その下に漂う甘い香り。初夏の日差しに小さな日陰を作る藤の花に,うっとり酔ってしまうようです。

花の福島,4月は桜,5月は藤。6月は…紫陽花かな?これからの季節も楽しみです。