日々の暮らしには,まあいろいろありますね。たまには温泉にでも浸かってのんびりと過ごしたくなります。
我が家でも「温泉に行ってゆっくりしたいね」とずっと話をしてきました。
どこの温泉に行こうか。そうね,「お医者様でも草津の湯でも」と歌われた草津温泉に一度行ってみたいよね。
そんなわけで,伊香保で紅葉を愛でたあと,草津温泉へ向かいました。
さっそく温泉!
お世話になったのは,草津温泉の中心「湯畑」から徒歩3分のところにある「ひのき亭 牧水」。十数部屋のこぢんまりした旅館です。静かに過ごせていい感じです。
宿に着いたらさっそく温泉に入ります!
ここ牧水亭は貸切のお風呂が3つ。気を使わずにくつろぐことができそうです。
脱衣所にはマスコットキャラクターのぐんまちゃん。湯もみをしているのかな?
扉を開けると,ジャジャン!湯気がもうもう,いいですなあ (^◡^)。
草津温泉は源泉の温度が高く,湯畑で一旦冷ましたお湯が各宿に引かれています。
だからお風呂のお湯は熱め。最初は冷えた体には熱すぎるくらい。そこで湯もみごっこをして少し冷ましてから入ります。
画面のこちら側は秘密!(笑)
いったんお湯に入ると不思議なことに,あんなに熱く感じたお湯が体に馴染みます。いやあ,気持ちいいですなあ。
やっぱり温泉ですね。お風呂から上がったあとも体がポカポカ。
晩ごはんを見せびらかしちゃうよ
温泉に入ったからもう目的は達成しました…なーんてね。お風呂から上がったら,もちろん晩ごはん。
「旅館のご飯」ていいよね。今回も…見せびらかしたぁ〜い!
ムフフ,夕食は「上州牛コース」でお願いしてあるのだ (^ω^)。
まずは地元のクラフトビールで乾杯します。
それでは一品ずつ見せびらかしていくね。
食前酒(山ぶどう酒)と前菜。前菜は「八菜紫蘇和え」と「野沢菜のお浸し」だそうです。むほほほ,気分が上がるぅ〜!
こういうところで出てくる食前酒って美味しいよね。ちょこっとだけなのがまた心憎い。
お次はヤマメのお刺身!これは美味しい。川魚の泥臭さとか全然ないの。さっぱりしていて,ワサビとよく合います。適度な歯応えがたまらーん!
ニジマスの塩焼きも美味いです。お昼に伊香保で鮎の塩焼きを食べたけど,こっちもマスマス美味〜い。マスだけに。
ここでお酒を,地元の清酒「赤城山」にしちゃう!
そしてびっくりするくらい美味しかったのがこれ。草津豆腐の豆乳仕立て。豆乳の旨みがすごいの。加熱しているうちにできてくる湯葉をすくって食べるのもまた楽し。
あまりに美味しかったので,うちに帰ってからも豆乳鍋をやろうと思ってます。昔ながらの豆腐屋さんも近所に見つけたしね。
さてさて,こちらが本日の主役,上州牛。陶板焼きでいただきます。柔らかーい。ポン酢で食べるとさっぱりしてドンドンいけちゃいます♪
ほかにも上州うどんとか,舞茸の天ぷらとか,お吸い物とかもありました。食べるのに忙しくて,写真を撮り忘れたけどね(笑)。
素材は全て地元のものだそうです。最後はプリンで締め。いやあ,食べた食べた。
夜の湯畑を見物してきます
晩ごはんを食べたら,草津温泉の名所「湯畑」を見物してきたいと思います。
草津の源泉は温度が高いので(50〜90°C あるそうです),一度外気に触れさせて,温度を冷ましてから宿に供給しています。これが湯畑で,温泉街の中心になっています。
また草津は日本一の温泉湧出量を誇っていて,毎分3万リットル以上,1日にドラム缶23万本のお湯が湧き出しているんだとか。
さらにそのお湯は日本有数の酸性度をもち,pH はなんと 2.1 。0.01 mol L–1 の塩酸くらいの酸性度ですな。
湯畑は草津のシンボル。夜になるとライトアップされて,多くの人が見物に訪れます。
季節はすでに初冬。草津は標高が1200 mあるので,夜になるとかなり冷え込んでいます。そんな夜の湯畑を,もうもうたる湯気が包みます。
段差を流れ落ちる豊かなお湯。風情がありますね。
見物に来た人たちのシルエットもいいムード。
もうすぐ12月。温泉にもクリスマスツリー。♨️マークがついたツリーってのも悪くない(笑)。
マンホールには草津温泉のマスコット「湯もみちゃん」。このキャラ,かわいくて好きですよ。草津よいとこ一度はおいで〜どっこいしょ♪
草津山光泉寺に行ってみます
湯畑を歩いていると,丘の上に五重塔がライトアップされて見えています。
知らなかったんですが,「草津山・光泉寺」という真言宗のお寺なんだとか。石段を登っていってみようかな。
石段の途中にある仁王門。湯畑の灯りの中に浮かび上がっています。
ここまで来ると,湯畑の賑わいが急に遠のいて,静かになるから不思議です。
ご本尊は「薬師如来像」。病を癒す仏様だから,温泉地にふさわしい感じがしますね。
境内をあるいて五重塔の下まで来ました。
見上げると,おりしも月と木星が接近しているところでした。なんだか厳粛な気持ちになる光景です。
さて,ちょっと冷えてきちゃったな。宿に戻ってまた一杯やってあったまろうかな(コラー)。
朝の草津温泉
翌朝。目が覚めたら,また温泉に入っちゃうよ (^◡^)。
そして朝ごはん。群馬名物のこんにゃくが美味しかったです。
朝の湯畑にもいってみます。
明るいから,湯畑の構造がよくわかります。
下流末端では,流れてきたお湯が,大きな段差を滝のように流れ落ちます。源泉は冷やされながら流れてきて,ここで一気に温度が下がるわけですな。
まるでプールのような大きさの湯だまり。すごーい。さすがに日本三大名湯です。
湯畑を囲む人たちは,夜と違って華やいだ雰囲気に見えるから不思議です。
実際,寒い冬にあって,ここだけ湯気であったかいんですけどね。
そうそう,温泉といったらやっぱり温泉まんじゅうだよねー。草津の源泉は温度が高いから,饅頭もいっそうふっくら蒸し上がりそう(イメージです)。
「揚げ饅頭」というのがあって,息子が目をつけたので,僕も一個。目の前にもくもくしてる湯気で蒸された饅頭をあげたってことですよね?美味いぞ。
饅頭を食べながら歩いていると,足元にはこんな石畳。再び歌いたくなります。
草津よいとこ一度はおいで(ドッコイショ)お湯の中にも鼻が咲く(チョイナチョイナ)
うん,ホントいいところですね。「一度はおいで」ってその通りだと思います!
ところで湯畑を囲む塀に,草津ゆかりの人たちの名前が刻まれていたんですが,東山魁夷?た,武満徹!?マジですか?
さて,のんびりできました。温泉街のカフェやバーに行くのも楽しそうです。これは再訪決定ですね。湯もみショーも見たいし。
おわりに
そろそろ帰りましょうか。関越道を東京へ。
草津から関越道に乗るには,けっこう走らなければなりません。どうせなら富岡製糸場に寄ってみっか。
…とナビに入れて,案内に従ってたら軽井沢を経由しまして。意表をつかれたけど,浅間山がきれいだったのでよしとしよう。
そんで富岡製糸場はすっごく興味津々なんですが,あまり時間がなくて極々一部しか見ることができませんでした。
でも電車ですぐ近くまで来れることがわかったので,年明けくらいにあらためて来てみようと思っています。
それから…。これは書くかどうか迷ったのですが,最近草津町は,ある出来事によって深刻な風評被害を受けました。
…ご存じの方も多いと思いますが,何があったのかはあえて書きません。
草津を訪ねたのは,最初に書いたように「以前から行ってみたかったから」ですが,温泉に行くことで少しでも町を応援できたなら,良かったと思います。
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