叙情的三題。篠笛で吹いた「中宮定子のテーマ」,夢で見た情景を文章にした「走る写真部」,そして息子が20歳の誕生日を迎えた時のできごとの3本立てです。
いずれもここ1ヶ月くらいに起こったこと,心をよぎったことです。
中宮定子のテーマ
NHKの大河ドラマ「光る君へ」にハマっています。「枕草子」や「源氏物語」が爆誕する,日本文学のあけぼのを描いた物語。
この間,一条天皇の寵愛を受けた中宮定子が崩御されました。高畑充希さん演じる定子はあまりにも美しくまた悲しく,崩御のシーンも思わず涙してしまうほどでした。
そんな中,中宮定子のシーンで背景に流れるBGMが印象に残ったので,篠笛で吹いてみました。
どうぞお聴きください。
え?イケメンの一条帝じゃなくて僕が吹いても絵にならないって?
…笛は見るものではなく,聴くものにございます
(このセリフ,見ている人にはわかるよね)
走る写真部
8月上旬から,母の手術などあって,北海道に帰ってきています。
寝床が普段と変わったからか,よく夢を見ます。この間なぜか抒情的な夢を見ました。
それを文章にしてみたのがこれ。
走る写真部
わけもなく走りたくなって,僕は校門までの道を走った。
一人の女の子が歩いていた。その子を抜かそうとしたその時,彼女も急に駆けだした。
彼女の足は結構速くて,並走になった。
タッタッタッタッ,桜並木が後ろに飛んでいく。彼女は駆けながら携帯を取り出した。動画を撮っているようだ。
100 mくらい走っただろうか。
僕が走るのをやめると彼女も歩き始めた。
そして彼女は言った。
「走る写真部,今日で終わりです。さっき入部して今やめたんです。楽しかったなあ」彼女がそう言い終わった時,僕たちはちょうど校門に着いた。
何もなかったかのように彼女は下駄箱で靴を履き替え,僕とは別の方向に歩いて行った。
息子二十歳の誕生日
先日,僕の息子が二十歳になりました。そんなに月日が経ったのか。感無量です。
息子が生まれたのは,20年前の夜中の1時でした。
さて,誕生日の夜のこと。
妻が寝ていたら,1時頃に息子がやってきてトントンと肩をたたき,「生まれたよ」と言ってきたそうです。
その話を聞いて,とーちゃんは涙腺崩壊ですよ。
なお寝ぼけていた妻は,「生まれたよ」に対して「う◯ちが出たの?」と言った模様。
おわりに
北海道では,お盆が過ぎて朝夕は肌寒いくらいになってきました。
あとひと月もすると,大雪山の方から雪の便りが届くでしょう。
でも"内地"ではまだまだ残暑が続きますね。
みなさんどうぞ体に気をつけて
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