釧路湿原〜摩周湖を旅して,札幌の実家に戻った次の日の話です。
釧路湿原を旅した話はこちら↓
早起きして近所の森を散歩しました。「北海道らしい野鳥はいるかな?」なんて思いながら。
…さらに,「あわよくばシマエナガに会えるといいな」なんて思いながら。
そんな森の中,エゾアカゲラに出会いました。
森にアカゲラ登場
近所の森を散策します。まだ雪の残る斜面を登っていくと,鳥影とともにキョッキョッ♪ という声。
アカゲラ登場!これは北海道にいる亜種,エゾアカゲラですね。
白と黒の体に赤い頭が鮮やか。釧路で出会ったタンチョウを思い出します。頭全体が赤いのは幼鳥だとのことです(成鳥は後頭部だけ赤い)。
またこの写真だと,キツツキ類の特徴である「足の爪は前に2本,後ろに2本」もよくわかるかと思います。
お腹の赤もまた鮮やか。きれいな鳥ですね。
アカゲラが木をつつくと,「トントントン!」というドラミングの都が森に響きます。やっぱり体が大きい分だけ,コゲラのドラミングよりも大きな音ですね。
キツツキ類の嘴はまっすぐな円錐形。メジロやヒヨドリのようにカーブしていないのは,木をつつく力がストレートに伝わるように,ということなんでしょうね。
アカゲラは北の空に飛んでいきました
アカゲラは木をつつきながら木の幹を飛び跳ねていたのですが,おっと,行き止まりになったようです。
幼鳥だから,まだ森に慣れていないのかな?ちょっとカワイイ。
どうするのかな?と見ていると…飛び立とうと翼を広げました。その姿,立てた羽が蝶のようです。
そして飛翔!この間,あっという間の素速い動きでした(野鳥の動きはいつも高速です)。
顔が隠れてしまったのが残念だけど,市松模様の羽を広げて飛ぶ姿はかっこいいです!
飛んでいった先は,まだ寒い北の空。
森の木の間越しに見えるのはこんな景色。雪をかぶったこの山は「砥石山」といいます。標高827 m。
おわりに
雪解け間近な札幌の森で,エゾアカゲラに出会った話でした。
アカゲラは本州にもいますが,エゾアカゲラは北海道の亜種だから,「北海道らしい鳥に出会った」ということでいいですよね。
春が間近にきている北海道の森のひとコマでした。
白樺の木にはヤドリギ。青空にはまだ冷たい風。
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