先日,善福寺公園でカワセミを撮ってきました。
この公園は,個人的に思い入れの深いところです。
東京に出てきてまもない頃,学生時代の仲間とこの公園で飲んでいたら,薬師丸ひろ子さんがロケでやってきたことがありまして。ロケが終わったあと,少しお話したんですよね。
それ以来彼女の大ファンです。今もその思い出を胸に生きています(笑)。それにその頃住んでいたのも善福寺川沿いでしたし。
…まあ,そんなことはどうでもいいんですが。
前置きはこれくらいにして,カワセミの話です (^ ^;)。
善福寺公園へ
善福寺公園に行くには,JR中央線・西荻窪駅から歩くのが楽かと思います。だいたい15分くらい(バスもあります)。駐車場はないので(多分)車では行きづらいですかね。
公園には「上の池」と「下の池」があります。今回カワセミを撮ったのは下の池,薬師丸ひろ子さんに出会ったのは上の池の近く(←もうええって)。
善福寺公園のカワセミ
枝の上にカワセミ
善福寺公園に着いて「下の池」のほとりをぐるっと歩いていると,池のほとりの木の枝にさっそくカワセミくんが登場。くちばしの下側が赤いのでメスですね。
カワセミの美しい色は,羽の微細な凹凸によって光の干渉が起こることで生じる「構造色」。太陽の光が当たる方向によって微妙に変化します。
今日は青空を背景に,濃い青色に見えていますね。これもまた美しい。
カワセミ,飛び込む!
カワセミは枝に留まると,時々水面を覗き込むような動きを見せます。魚を探してるんですね。
そして魚が見つかるとダイブ!(クリックで拡大)
ダイブの動きは超高速です。静かな公園に,カワセミが飛び込んだ「ジャボン!」という音が響きます。
水しぶきの中,水面から出てきて再び枝の上へ飛翔。カッコいい!
カワセミくんはまた枝の上に止まります。羽が濡れている様子は見られないので,水を弾くようにできてるんでしょうね。
カワセミを撮るときの設定
ちなみにカワセミを撮るときは,以下の設定を使っています。
- カメラ:α6400,レンズ:SEL70350G (70 mm F4.5 –350 mm F6.3)
- 撮影モード シャッター速度優先(Sモード)
- ss 1/2500 – 1/3200 秒
- iso感度 Auto
- フォーカスモード AF-C
- フォーカスエリア トラッキング:ゾーン
- ドライブモード 連写Hi+(毎秒11コマ)
- RAW + Jpeg
「フォーカスエリア」は,高速で飛翔するカワセミにピンポイントでフォーカスポイントを合わせるのがむずかしいので,「ゾーン」にしています。この辺りはもう少し検討するかも。
再びダイブ!
さて,池の下流の方にはちょっとした石垣があるんですが,カワセミくんはそっちにも飛んでいってダイブを繰り返しています。
魚を見つけたのか狙いを定めて…
急降下!
空中姿勢も美しいですね。飛び込み競技の選手みたいに,決まっています。
そのあとはまた飛翔して近くの木の上に。魚がゲットできなくてもおすまし顔です (^ ^)。
カワセミを魚の目線から見ると…
美しい色合いと俊敏な動き。カワセミは本当に美しい生き物です。
でも魚の目線で見ると,長くて鋭いくちばしを真下に向けて急降下してくるカワセミは,恐怖の対象かもしれないですね。
実際,ダイブした瞬間のカワセミはこれ ↑ なんですが…コワくないですか? 邪悪さが隠しきれなくなってるぞ!
水に潜るとき,カワセミは瞬膜が出ていますね。それで一層目つきが怖くなっています。僕も酔い潰れている時には瞬膜が出ます!(←それは瞬膜じゃなくて白目)
カワセミは夕陽を浴びて
陽が西に傾いてくると,高速シャッターが切れなくなるのでそろそろ撤収です。
夕陽を浴びるカワセミもまたラブリー。
また会いにくるよ。
おわりに
カワセミの飛翔や飛び込みは超高速。うまくとらえるのは本当にむずかしい。でも何となく感覚が掴めてきた感じはあります。
もう少し成功率を上げたいものだなあ。
ドットサイトを使えばもう少し動きが追いやすくなるのかな?
善福寺公園の池には睡蓮が咲くので,初夏にくれば睡蓮の花とカワセミの組み合わせが撮影できるかもしれないですね。
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