野鳥撮影用に,オリンパスのドットサイト(照準器)EE-1を購入しました。
ここではこの照準器がどんなものか?という話と,ざっくり使ってみた感想を書きます。
- 野鳥の動きを追うために
- オリンパスのEE-1という照準器を買いました
- EE-1てこんな照準器
- レチクルの位置調整をしてから使います
- ひとつ問題点もあります
- それでは実地テストです
- 両眼視する方法もあります
- おわりに
野鳥の動きを追うために
野鳥の写真を撮っていると,「飛翔シーン」が撮りたくなってきます。やっぱり鳥は翼を広げたところがカッコイイですからね。
でも飛翔する鳥の動きはとても速く,それを追うのは簡単ではありません。
鳥を撮る時にはカメラに超望遠レンズをつけていますからね。鳥が飛ぶとすぐにファインダーの視野から外れてしまい,追いきれないことが多いですよね。
中でも追うのが難しいのが,カワセミの飛び込みです。水面に飛び込んで魚を狩るカワセミはかっこいいですけどね。その動きは超高速。飛び込む場所を瞬時に判断してカメラで追うのは至難の業。成功率はなかなか上がりません。
こんな動きの速い鳥たち。まずその姿を写野に入れないとね!
そんな目的で,ドットサイト(照準器)を買ってみました。
オリンパスのEE-1という照準器を買いました
ドットサイトは以前から買おうかなー,どうしようかなーとずっと思ってたんですよ。
特にカワセミを撮りに行くと決まって欲しくなる(笑)。
それでやっと買いました。オリンパスのEE-1という照準器です。写真用として,まあ定番のものかと思います。
ドットサイトはニコンからも出ていますね。値段はオリンパスのものとあまり変わらないかな。
他にはサバゲー用で(?),カメラのホットシューにつけられるのもあるみたい。これを野鳥撮影に使ってる人もいるようです。
EE-1てこんな照準器
それでは簡単に,オリンパスの照準器の概観を。大きさは数cm四方くらい。プラスティック製で,重さは約70 gです。
「open」と書かれたスライドスイッチを動かすと,ドットサイトが開き,同時に電源スイッチが入ります。この機構はシンプルでいいですね。
ちなみに電源には,ボタン電池 CR2032を使います。
覗いてみると,ハーフミラーにレチクル(照準)が投影されて見えます。これを撮影対象である野鳥に合わせるわけですね。
レチクルの輝度は,5段階で調節することができ,明るい戸外でも問題なく見えます。
α6700につけてみるとこんな感じ。ペンタ部がない箱型のボディーだから,ドットサイトをつけてもスッキリ見えますかね。
レチクルの位置調整をしてから使います
さて,ドットサイトを実際に使う時には,レチクルの位置調整が必要です。とりあえず,ドットサイトはカメラのホットシューにつけて使うことを考えているので,上下方向のパララックス(視差)を調整する必要があります。
EE-1 には左右に2つのダイアルがついており,これらを回すことでレチクルの位置を左右と上下の2方向に調整することができます。
実際に野鳥を撮る時の,鳥との距離は20 m弱くらいでしょうかね。これに合わせてレチクルの位置調整をします。
まず20 mくらいの距離にある対象を写野の中心に入れて,カメラを固定します(ここでは電線の碍子を中心に入れています)。続いてこの対象がレチクルと重なるように,ドットサイトのダイアルを回して調整します。
これでOK。ドットサイトを覗いて野鳥がレチクルと重なるように追尾すれば,鳥は写野に入り続けるというわけです。
実際の撮影では,野鳥との距離がいろいろ変わりますが,少しくらい変わっても誤差範囲ですね。
ひとつ問題点もあります
…ただ,EE-1 には一つ問題が。
カメラのホットシューにドットサイトをつけてから"Lock"スクリューを締めるんですけどね。ホットシュートとの間に遊びがあって,このネジを締めてもドットサイトが左右に動くんですよね…。
撮影の時はドットサイトを不用意に動かさないように気をつけるとともに,時々照準の確認が必要なようです。もう少しLockネジがキツく絞まればいいんだけどなあ…。
ここは何か工夫が必要かもしれないな。
それでは実地テストです
ともあれ,使い勝手をテストしてみないとね。公園に行って実際に使ってみましょうかね。
頭上をカルガモが飛んでいったので,ドットサイトの照準を合わせながら連続撮影。こんな感じで撮れました。
バッファメモリが詰まるまで連写しましたが,飛んでいくカルガモを,写野から外すことなく追尾できました。
こちら飛ぶアオサギを追尾したもの。近すぎて翼がはみ出ちゃいましたが(汗)。
まあカルガモやアオサギくらいの速さなら,ファインダーでも追えないことはないんですけどね。でもドットサイトで追うと,ずっと楽ですね。
もっと速いシジュウカラの飛翔シーンがこちら。完璧に追い続けるのは難しいけど,まあイケますね。
で,肝心のカワセミのダイブは…。何度か善福寺公園に行ったんですが,カワセミが姿を見せてくれなくて (^ ^;)。
でも感触として,成功率が格段に上がりそうな気はしています。
両眼視する方法もあります
ところで,ファインダーを覗いて撮っている時だと,飛翔シーンをうまく捉えた時に「あ,捉えた!」っていう実感があるんですよ。
今は EE-1 をカメラのホットシューに取り付けているので,撮影時にはドットサイトだけを覗いて撮ることになります。これで目的は達せられるとはいえ,「いま捉えた!という感動」が味わえないという欠点があります。
そこで,こんな「ドットサイトブラケット」という製品が存在しています。
カメラとドットサイトを横並びに配置して,左目でドットサイト,右目でファインダーを覗きながら撮影するもの。
これだと野鳥の動きを追尾しながらも,撮影の臨場感も味わえるという利点があります。
でも,これはこれで「慣れ」というか,トレーニングが必要になりそうです。
だからしばらくは「ホットシュー方式」で行ってみようかな。
おわりに
ドットサイトを野鳥撮影の「秘密兵器」として,もう少し上手く鳥を撮るぞー!
特にカワセミのダイブを撮りたいですね。
ただカワセミは求愛行動をする季節になって,行動パターンが変わってきてるんですよね。
まあ,焦らずにおいおいと。
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