近所の公園を歩いていたら,「トントントントン」と木をつつくような音。
この音は…。
ちっちゃいキツツキ,コゲラです!
今回はコゲラを撮った話 (^◡^)
コゲラがトントン
コゲラがやってきた!
トントン音のする方を見上げると,コゲラが飛んできています!
コゲラは一番小さいキツツキです。大きさはスズメくらい。実際に,体長が同じくらいのメジロやシジュウカラと混群を作ることもあるようです。
コゲラくん,いっしょうけんめい木をつつき始めました。
…ていうか,近いな!ほぼノートリミング(構図を整える程度)でこの大きさに写っちゃいました。まるででっかい鳥みたいではないか。
でもかわいいから,トリミングしてさらにアップにしちゃう(笑)。
いたずらっ子のようなその顔
コゲラの顔はいたずらっ子みたいです。ちょっとむつけたような口元*1,眉毛のような目の上の白い斑。可愛いですなあ (^ ^)。
「かわいい野鳥」というと,真っ先に思い浮かぶのはエナガなんですが,コゲラはまたちょっと違ったかわいらしさ。こんな男の子,いそうだよね。
ところでこの写真↑は シャッター速度 1/3200 秒で連写してるんですが,拡大すると突っついた木が破片になって飛び散ってますね。くちばしの先にも木の粉が付いてるし(笑)。
ますますいたずらっ子に見えてきたぞ。
*1 「むつける」って宮城弁かな?「子供が叱られて口を尖らせてる」みたいな様子をこう言います。
枝から枝へ行ったり来たり
コゲラは枝から枝へ,すばしっこく飛び移りながら木をつつきまくります。飛び移った先々で木をつつくので,「トントントン」という音が絶え間なく響いています。
僕は北海道人なので,たまに帰省するとアカゲラなどのキツツキによく出会います。
アカゲラなど大型のキツツキのドラミングは,割合低い音も混じっていて音も大きいんですけどね。コゲラの出す音は小さくて軽い感じでかわいい。トントントン…。
その風貌からも音からも,「餌を取るためんじゃなくて,いたずらで木を突っついてるだけなんじゃないの?」と言いたくなります (^◡^)。
ところでコゲラに限らず,キツツキって木を突くときに,首が痛くなったり目から火花が飛んだりしないのかな。
そう思ってよく見ると,木をつつく瞬間には目をつぶっているようですね*2。やっぱり衝撃があるのかな。
またコゲラの頭には,赤い羽のところが少しありますね。普段は見えにくいけど,角度によってちょっと見える。これは他のキツツキと共通なんですね*3。
それからこれもキツツキの特徴ですが,足の指は前に2本,後ろに2本です。他の鳥はたいてい前に3本,後ろに一本なのと対照的です。木にしっかりとつかまって,つつくためでしょうか。
*2 他の写真を見るとこの時がたまたまではなく,木をつつく瞬間にはいつも目を瞑っているようでした
*3 アカゲラ,アオゲラ,クマゲラ…いずれも頭が赤いですね。
コゲラは冬の空へ去って行きました
そしてひとしきり木をトントンしたら満足したのか,コゲラくんは冬空を見上げて…
飛んでった!
いたずらっ子のコゲラくんですが,羽を広げた姿はやっぱりカッコいいですね。
さっきまで「トントン」がかわいらしく響いていたのに,彼が飛び去った後には冬の静けさが残るばかり。
おわりに
頭上の木の枝にやってきたと思ったら,あちこち忙しくつつき回って去っていったコゲラの話でした。
彼は木をつついて,食べ物を見つけることができたんだろうか?ホントにいたずらでつついてただけなんじゃないの!?って,いまだに思ってしまいます。
あの小さくてかわいらしい「トントントン」という音が,今も頭から離れません。
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野鳥の写真は,α6400に E70350 mm F4.5–6.3 OSS G をつけて撮っています。このレンズ,よく解像しますよ。