前記事「野川の川べりを,野鳥の写真を撮りながら歩いてきた・その1」の続きです。「その1」では小鳥を中心に取り上げたのですが,野川ではもちろん他にもいろんな鳥に出会うことができます。今回はちょっと大きめの鳥と水鳥を。
ツグミ
野川にはスズメとハトの中間くらいの大きさの鳥もいっぱいいます。ヒヨドリ,ムクドリ,ツグミ,そしてアカハラ…。でもヒヨドリとムクドリはなんだか撮る気にならないんだよなあ…(^ ^;) ごめんよ…とういことで,ツグミ。
この季節,ツグミは行く先々で見かけるお馴染みさんなんですが,この日は川で水浴びをしていました。その様子は,気持ち良さそうで可愛らしかったです (^ ^)
(写真をよく見ると,顔を水につける時には瞬膜を出してるんですね)
ツグミは,もうすぐシベリアの方へ帰っていく渡り鳥です。シベリアでも水浴びをするんでしょうか。なんだか寒そうだなあ(笑)
アカハラ
川に沿ってのんびり歩いていると,脇の茂みで何やらガサゴソと動く気配が。「ん?」と覗き込んでみると,アカハラが虫を探しているようでした。初見です。シロハラに似てるけど,こちらの方がちょっとおしゃれな色合いでしょうか。
Wikipediaで調べてみたところ,シロハラはスズメ目,ヒタキ科,ツグミ属で,アカハラはスズメ目,ツグミ科,ツグミ属…ん?「科」が違って「属」が同じってことはあるの?
信頼できる専門家に聞いてみたところ,「ヒタキ科はかつて大きなグループだったのが分類学の進展と共に解体されて、その中に今のツグミ科もヒタキ科も入っている」とのことです。Wikipediaの記述が混乱しているようですね。
それにしてもアカハラって,アカデミックハラスメントを思い出してちょっと複雑な気分になる名前です (^ ^;)
カモも泳いでいます
野川にはもちろんカモたちも泳いでいます。 こいつら,いつものんきですね (^ ^)
マガモ
マガモの夫婦 (?) が仲良く泳いでいました。いつも一緒に行動しています。仲良きことは美しきかな。
それにしてもオスのマガモの青首はきれいですね。これも羽毛の微細構造による構造色なんでしょうかね。
シマアジ
マガモやカルガモに混じって,近所ではあまり見かけないシマアジも泳いでいました。
シマアジというと美味しい白身の魚を思い出しますが,鴨にもシマアジというやつがいるのです。何やら美味そうな名前です。
シマアジの「シマ」は,羽を広げると目立つ縞模様があることからきていると思うんですが,「アジ」の方はというと…。
Wikipediaを見たところ「昔から食用にされていて,味が良かったことからシマアジと名付けられた」とか…やっぱりそっちかい! (^ω^;)
これからコイツを見かけるたびに「美味しそう」とか思っちゃいそうです。
サギも元気です
また野川では白鷺も元気に魚を探していました。出会ったのはコサギとチュウサギでした。近所でよく出会うアオサギやダイサギはいませんでした。
コサギ
少しずつ暖かくなってきて,サギたちも過ごしやすくなったのかな?コサギが川をアクティブに歩き回って魚を探していました。
見ていると,一羽のコサギがゆっくりと目の前に歩いてきたかと思うと,くちばしをビュッ!と一閃,魚を捉えていました。静かなイメージのサギとはちょっと違う俊敏な姿。なかなかカッコ良かったです。
サギは水辺でひたすらぼーっとしてしてる奴らが多いけど(特にアオサギやゴイサギ),コサギだけは割とよく動きますね。
チュウサギ
またコサギに混じってチュウサギものんびり佇んでいました。
チュウサギとダイサギの区別はあまり自信がないのですが,割と小ぶりだったので「チュウ」じゃないかな,と…。(紛らわしいんじゃ!)
葦の上に,体を丸めながら片足で立つチュウサギ。器用ですね。見事な片足バランスです (^ ^)
風情のある佇まいです。風になびく羽毛も雰囲気がありますね。
めずらしくコサギとチュウサギが同一カットに入ったコラボも。
こういうのお互いに意識してるのかな?(左のほうにカルガモもいますね)
おわりに
というわけで,野川に沿って歩いてみたところ,たくさんの野鳥に出会うことができました。
野川公園の近くではサンシュユが咲き始めて,春の気配も濃くなってきています。
さてさて。そんな楽しい野川ですが,何といってもカワセミをカッコよく撮りたいですよねえ。飛ぶところとかダイブするところとか。
そんなわけで,ちょくちょく仕事で三鷹に来るので,またカメラを持って野川の川べりを歩いてみようと思っています。
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