9月21日は中秋の名月
去る9月21日は中秋の名月でした。今年は8年ぶりに中秋の名月と満月が重なり,うさぎも喜ぶ月夜になりました。
空が晴れて月が冴えて…そんな夜をちょっと期待したのですが,夜になると雲がわらわらと湧いてきました。普通だとがっかりするところですが,今回は雲の暑さが絶妙だったようで,雰囲気ある月光彩雲が現れました。
空を見上げたら月光彩雲
中秋の名月の頃はまだ暑くて(@東京都の北のほう),虫の声を聞きながら…とはいかないことが多いのですが,今年は割と涼しめ。
そんな中,満月の夜を迎えました。でも曇っていたので「んー,満月はきれいに見えないかなあ」と思っていたのですが。
夜11時くらいになって,何気なく空を見上げると…
月に叢雲がかかり,月光彩雲が現れています。これはなかなかいい雰囲気。月の光りを浴びて,龍が空を泳ぎそうです。
月の周りは青く,その周りは黄色,そして月から遠いところは赤っぽく雲が染まっています。昼間の彩雲に比べて色合いが渋めなのもなかなか良き。
月に叢雲 花に風
パッと咲いては散る歌も
流れる血よりも紅い花
風に舞い散る無宿花(上々颱風「美は乱調にあり」から)
彩雲てどうして出るの?
彩雲は,太陽や月の光が,空気中の水滴や氷の粒(要するに雲ですね)のそばを通過する時に回折することによって起こる現象です。この時,回折角が光の波長によって違い,波長の長い赤い光は青い光に比べて大きく折れ曲がってくるために,色が分かれて見えるというわけです。
古くから彩雲は瑞祥とされ,めでたいことが起こる前兆と受け取られていたようですね。でも昼間の彩雲はともかく,月光彩雲もそうなのかな?
僕はこの日の月光彩雲を見た時に,その荘厳な雰囲気に打たれ,玉川麻衣さんの龍の絵を思い出しましたが。
玉川麻衣さんの絵を見てきた話はこちら ↓
雲が流れます
眺めていると,上空の雲は風に乗って流れ続けています。それに伴って彩雲も変化し続けます。うねるように形を変えるその様は,ますます龍のように見えてきます。
もしかしたら,昔の人はこんな光景を見て龍の存在を思い描いたのかなあと思ったり…。
お団子もちゃんと食べました
そんなことを考えながら眺めていた今年の中秋の名月ですが,ちゃんとお団子も準備していました。
こっちは龍の荘厳さや力強さとは無縁ですが,そこはそれ。美味しかったですよ (^◡^)
きっと月のうさぎさんたちも,お団子を食べていたことでしょう。
おわりに
季節は秋。これからますます月が冴えていくことでしょう。虫の声を聞きながら一杯…なんてね。秋刀魚を焼いたりすると最高ですね。
今年も秋の夜長を楽しみたいものです (^ ^)
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