この間衆議院選挙がありましたね。僕も投票に行きましたが,ここでは政治的な話は一切しません。
ただ「解散総選挙」という言葉を聞いたら,「か,かいさん?海産物!?」と連想が浮かんでしまいまして。
ウニ,イカ,カニ,ホヤ,サンマ…どれも美味しいけど,あえて選ぶならどれ?…って,「海産総選挙」なんてやったらどうだろうって?思っちゃいまして。
そう思って,つい描いてしまったんですよ。勢いで。
海産総選挙 あなたならどれを選ぶ?
ホヤ
最初の候補者は,三陸の海の恵み,ホヤ!
関東以南では,食べたことがない人が多いかもしれませんね。見た目は独特,正直言ってかなりクセのある味わい。でもね,これ好きな人は無茶苦茶ハマります。
僕もその一人。何と言ってもこれ以上に日本酒に合う食べ物を,僕は知りません。
…本当はね,ホヤにはそんなにクセはないんですよ。臭みがあるとか苦味があるとか言う人もいますが,それはホヤはとても足が速いからです。新鮮なホヤには甘みがあり,とても美味しいのです。
口に含めば,故郷の海の味。
刺身や酢物が最高ですが(おまじないのようにきゅうりを添えて食べます),焼いても蒸しても美味しいし,ホヤご飯もいけます!
実はホヤが好きすぎて,ホヤの歌まで作っちゃいました。それはまたいつか紹介できたらいいなあ (^◡^)
鮭
北海道生まれの僕にとって,馴染みの深い魚といえばやっぱり鮭でしょうか。塩鮭,ムニエル,フライ,ルイベ,飯寿司。幼い頃からずいぶんたくさん食べてきました。
市内を流れる豊平川にも鮭が遡上するようになって,札幌はずいぶん盛り上がったっけなあ。テレビでは,カムバック,サーモン♪なんて歌も流れました。
え?他の海産物に比べて鮭はちょっと格が落ちるって?うん,言いたいことはわかります。
でもね,鮭にはもれなくイクラが付いてくるって言われたらどう?(^ ^)
仙台の郷土食,はらこ飯(鮭の親子丼ですな)も美味しいですよね。
イカ
イカは美味しいですよね。新鮮なイカの透き通った身は最高です。でも北海道生まれの僕としては,こちらで出会うイカにはちょっと疑惑の眼差しを向けています。イカにはイッカ言あるのだ。
それでも居酒屋さんに行くとやっぱりイカ刺しを頼んじゃうんですけどね(笑)。
息子がまだ小さかったころ,北海道のおばあちゃんの家に連れて行ったら,そこで出されたイカをえらく気に入ったらしくて,息子もイカ好きになりました。ちっちゃい子供も美味しいものはわかるんですね。
ただその時おばあちゃんが夕張メロンも食べさせて,息子はメロン好きにもなったので,東京に帰ってきてからも「めよん,めよん」とおねだりされてとーちゃんは少し困りました。あんまり高いものの味を覚えさせないでくれぇ〜!ってね(ウソです。感謝してます)。
牡蠣
牡蠣が有名なのは,宮城県と広島県でしょうか。北海道の厚岸の牡蠣もいいですね。
僕が牡蠣の美味しさに目覚めたのは宮城県民時代。松島湾の牡蠣を食べて「!」ってなりました。5年くらい前には秋保(仙台の奥座敷)で芋煮会をやって,ついでに牡蠣も焼いて食べたっけ。それ以来牡蠣を食べるたびに,仙台の秋のひんやりとした空気を思い出します。
牡蠣酢,焼いた牡蠣,牡蠣フライ,牡蠣鍋…。これからの季節,ますます美味しくなりますね。じゅるる。
牡蠣は西洋風のおしゃれな一品にもなりますね。ワインも合う合う (^◡^)
牡蠣などの貝類は,ミネラルに関して完全食品です(レバーはビタミンに関して完全食品)。美味しくて健康にもバッチリ。
エビ
プリプリのエビ,たまらんですねー。刺身もよし,焼いてもよし,フライや天ぷら,はたまたエビチリなんていう変化球もある。
種類も甘エビ,車海老,ボタンエビ,ブラックタイガー。全部美味しい。
そうそう,以前仕事で金沢に行ったら魚市場の中に回転寿司屋さんがあって,そこで食べた甘エビが絶品でした。本当に甘いんですね。一皿食べたら驚愕して,そのあと甘エビばかり頼んでいたというね。お店を出たら市場で二箱くらい買って,家に送りましたよ。
北海道ではやっぱりボタンエビでしょうか。食べ応えがあるし,「いま海から上がってきました!」って感じの味わいが最高です。
そして北海道には,「北海しまエビ」という隠し球もあるんです。猟期が制限されているし,そんなに数もでないからなかなかお目にかかれないけど,あのプリプリ感は他の追従を許さないんです!
ところでケロポンズの「エビカニクス」って知ってるかい?子供が小さい時,よく一緒に踊ってました。「エ〜ビもカ〜ニも甲殻類♪」
サンマ
やっぱり秋はサンマですよね。塩焼きにして,大根おろしを添えて食べたい。
仙台に住んでいた頃,朝市ででっかいサンマを買ってきて,芋煮会の時に河原で焼いて食べたのが忘れられません。季節感と野趣あふれる味わいでした。
僕の好きな上々颱風というバンドに「秋刀魚の唄」という曲があります。上々颱風唯一の失恋ソングじゃないかな。
秋刀魚 煙の向こう
二人の思い出 今はもう見えない
秋刀魚苦いかしょっぱいか
物悲しいメロディーで歌い上げながらも,焼いたサンマの美味しさが思い浮かぶような歌。
そうそう,秋刀魚は刺身も美味しいですね。新鮮なのが手に入るところじゃないと食べられないけど。
ホタテ
網を火にかけて,ホタテを焼いて,殻が開いたところでお酒と醤油をちょろっと垂らしていただく…想像しただけでヨダレが出そう(笑)
ホタテって旨味の塊ですよね。いつ食べてもハズレなし!焼きはもちろん,刺身,炊き込みご飯,バターソテー,なんでもあり。
僕が忘れられないのは,青森県・東通村のホタテ。息子が小学生の時,東通村との交流事業で,あっちの女の子がうちにホームステイに来てくれたんです。3日間の滞在でしたが,息子ともすっかり仲良くなって,その1ヶ月後に今度は息子が東通にホームステイに行きました。
その時,父兄の希望者も東通に行って観光してきたんですけどね。行った先で食べたホタテが!肉厚プリプリ,うひゃぁ〜!(←語彙が)
東通村との交流事業は,コロナで一時途絶えていると聞いていますが,ぜひまた復活してほしいと思います。そして僕もまた東通村に行きたいです。ホームステイに来てくれた子,元気にしてるかなあ。
カニ
僕が幼い頃,北海道ではカニは今ほど高級品ではなかったんじゃないかと思います。けっこう「普通に」食べてました。でも今では北海道でも高いですね。繁華街にはカニ料理専門店があったりして,入るにはちょっと勇気がいる値段(笑)。
そんなわけで,僕にとって一番馴染みが深いカニは,北海道の毛ガニ。今も毛ガニが一番好きです。特にみそが美味しいんですよねえ。日本酒に合う(←そればっかり)。
でもタラバガニもズワイガニも大好きですよ。描いたのはズワイガニ。毛ガニは毛を一本一本描くのが大変ですからね(笑)。瞳をちょっと大きめに,可愛らしくしておきました。
札幌の回転寿司屋さんで,「生毛ガニの握り」を食べたことがあります(「怠けがに」じゃないヨ)。なんと言ったらいいんだろう,海の涙の雫とでもいえばいいんでしょうか,味があるようなないような,ものすごく透き通った味わいだったことを覚えています。「ああ,これがカニの味なんだなあ」と思いました。
ウニ
「海の美味しいもの」と言ったら,やっぱりウニは外せないですかね。あのイガイガトゲトゲの中に,あんなに美味しいところを隠し持っているとは,なかなかやりますね。
それにしてもあの見た目から,あの美味しさは反則です!ウニ丼,軍艦巻き,焼きウニ。
そうそう,義実家のある岩手・三陸では,ウニの身が牛乳瓶に入って売られてるんですよ。時々送られてくる牛乳瓶に入ったウニを,慣れない手つきで軍艦巻きにしたりします。見た目はちょっと行けてないけど,それでも海苔の香りと相まって,とても美味しい (^◡^)
…と思ったら,北海道の豊浦町で海産総選挙をやっていた!?
こんな絵を描いて喜んでいたのですが,ネットでニュースを見ていたら,北海道の豊浦町で「海産総選挙」が行われたという記事を見つけました。びっくり。しかも前回の総選挙に続いて2回目の企画だとか。
この企画に合わせて豊浦町の海産物が立候補,ホタテがV2当選を果たしたんだそうです。2位が毛ガニ,3位はウニだとか。どれも美味いね (^ ^)
あの辺りはホッキ貝も美味しいですね。食べたくなってきた!
おわりに
秋も深まり,これからますます海産物がおいしい季節です。特にサンマや牡蠣,カニは旬ですね(ホヤやウニは初夏が旬かな)。
美味しくたくさん食べるぞー(笑)!
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