また自作赤道儀ネタです。…需要あるのかな?
以前,L型ブラケットを使ってカメラを赤道儀に乗せようとしたのですが…
縦構図で星空写真を撮る際に赤道儀のバランスを安定させるために,汎用L型ブラケットを購入したけどうまくいかなったという話を,以前書きました。
僕の使っているα6400は,リモートレリーズ(インターバルタイマー)の端子がカメラの左側についているので,L型ブラケットの短辺を左側につけて雲台に縦位置で固定すると,レリーズがつけられなくなってしまうんですよね…。これでは星空撮影はできません。
それでL型ブラケットを逆向きに(短辺が右側に来るように)つけて,レリーズの端子が上になるようにしようとしたのですが("汎用" ブラケットを用いたのはそれが理由)・・・
カメラ固定ネジの可動域が足りずに,ブラケットを逆向きにつけることができなぁーい!
ちなみにこの時装着を試みていたブラケットはこちら。
INPON(中国のメーカーかな?)の製品です。軽量なのは良かったんですけどね…残念!
固定ネジの可動域が大きいブラケットを見つけました
ところがその後 Amazon を覗いていたら,固定ネジの可動域の大きそうなブラケットを見つけました。これです。AORO というのがメーカ名なのかな?
おお?これを使ったら赤道儀にカメラを縦位置で載せることができるかも…ということでポチってみました!
例によってプチプチシートで包まれただけの簡易な梱包で送られてきましたが,それは問題ありません。使い方に迷うようなところは何もないし。
開けてみます。やっぱりカメラ取り付けネジの可動域が大きいですね。以前のINPONのブラケットと並べてみるとこれくらい違います。手前が INPON,奥がAORO。
それではさっそくカメラに「逆向きに」付けてみましょう。
うん,バッチリ装着できましたね!
赤道儀に乗せてみます
それでは実際に赤道儀に乗せてみましょう。こんな感じ。
こうやって載せると接続ポートが上を向くので,インターバルタイマーがちゃんと接続できますね。
ブラケットをこの向きでつけると,重心が高くなってしまうのが少しだけ気になります。レンズがカメラの中心よりも左側についているため,こうなっちゃいますね。あとブラケット自体の重さも加わるし(このブラケットは160 gで,INPONの91 gよりもちょっと重いのが難点)。
極軸にかかる負荷が大きくなりますが,先日赤道儀を改造して剛性が上がったので,今のところ大丈夫な感じかな。
実はすでに試してみました
というか,実はこのL型ブラケットを使った撮影,すでに一回試してみたんですけどね。
先日八ヶ岳行者小屋で撮った,テント場とオリオン。この縦構図の写真は,今回導入したLブラケットと自作赤道儀の組み合わせで撮ったものです*1。
この写真は比較的短い露光時間で撮っていますが,赤道儀のバランスを安定させることができるようになったので,次は長時間露光でディープスカイを撮ってみようと思っています。
*1 撮影条件:星空 露出45秒 x 6枚スタック(うち2枚はソフトフィルター使用),地上部 赤道儀を止めて露出を何段階かに変えながら6枚スタック。これらを新星景方式でまとめました(地上部と星空の位置関係は正確です)。
まとめ
そんなわけで,AOROのL型ブラケットを使うことで,赤道儀の上で縦構図を安定させ,なおかつインターバルタイマーを使うことが可能になりました。
自作ポータブル赤道儀のシステムもだんだん完成に近づいて行っています (^◡^)
次の星空撮影が楽しみです。
ポータブル赤道儀自作とその運用に関するまとめページはこちら↓
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