前記事「【北アルプス】南岳〜槍ヶ岳の稜線を縦走してきました #3 横尾から上高地までのんびり歩く」の続きです。
今回の北アルプスでは終始いい天気に恵まれました。もちろんきれいな星空を見ることもできました。
この記事では一日目に泊まった南岳のテント場と,2日目に泊まった横尾のテント場からみた星空の写真を。
赤道儀は持っていかなかったので固定撮影ですが。
南岳の夜
夏の名残の天の川
よく晴れた夜。夕方穂高にかかっていたガスも上がりました。
晩ごはんを食べたあとテントを出て,テント場から歩いて2,3分の「常念平」で星撮りをします。
南の空を見ると,天の川が南岳小屋の立つ岩峰「獅子ヶ鼻」に立ち上がっています。いて座の銀河中心部がぎりぎり地平線に沈む頃。
固定撮影の一枚どりです。
この写真のタイトルは「夏の名残り」とでもしておきましょうか (^◡^)。
獅子ヶ鼻の急斜面を下り,北穂高岳へと続く稜線が大キレット。北アルプス屈指の(というより日本屈指の)難コースですが,いつか行ってみたいなあと思います。
南岳と秋の天の川
振り返ると南岳の頂上に向かう道。カシオペアあたりの「秋の天の川」が行くてに立ち上がっています。少し離れたところにアンドロメダ銀河。
明日はこの斜面を登って南岳に登り,そこから槍ヶ岳に向かいます。
南岳までは5分程度なので,頂上まで登って撮ればよかったかな。そうすれば槍を前景にした星空が撮れたし。
でも,もう眠かったんだ(笑)。南岳新道がしんどかったしね。まあ機会があれば,また今度。
出発前にも少しだけ星を撮ろう
明け方には冬の星座が昇ってくる季節です。
目覚めたらいい天気。うん,また星空を撮影してから歩き始めることにしよう。
テントを出て,再び常念平に三脚を立てます。北穂高岳の上にオリオン。固定撮影ですが,空が澄んでいるので淡い冬の天の川もよく写りました。
宵の口には夏の天の川を撮っていたのに,一夜明けると冬の天の川を眺めてる。ちょっと不思議な気分です。
北穂のてっぺんに光っているのは,北穂高岳小屋の灯。あちらでもそろそろみんな起き出して,出発の準備を始めているんですね。
大キレットを越えてこちらに来るのか,それとも奥壁バンドを越えて奥穂高岳へ向かうのか。どちらも難コースです。
南岳小屋のテント場と星空
さて,テント場に戻ると,みなさん起き出して,出発の準備をし始めた頃。
この時間帯の,明かりが灯ったテント場の雰囲気が好きです。眠い〜というむにゃむにゃした空気と,さあ出発するぞ!っていうキリッとした雰囲気が交錯するようなこの空気感が。
向こうに見えるスカイラインは双六〜三俣蓮華方面の山々かな。カシオペア座付近の天の川がテント場を照らしています。
低空が明るいのは高山市あたりの街明かりでしょうかね。
さて,僕もテントに戻って出発の準備です。
山行2日目の記録はこちら↓
横尾の星空
入山2日目,南岳から槍ヶ岳までの稜線を歩き,そのあと横尾まで一気に下りてきました。10時間くらいの行動で結構疲れましたが,せっかくのいい天気なので,少しだけ星を撮ろうかな。
横尾大橋と天の川
はじめに横尾大橋のところに行ってみます。橋を支える柱が,横尾山荘の明かりに照らされています。
橋の上にかかるのは,はくちょう座あたりの天の川。ススキの穂が揺れていて,秋の気配が漂っていますね。
横尾大橋を渡ると,涸沢を経由して穂高へと道が続いています。このテント場には,明日穂高へ向かう人もいるんだろうなあ。
明日もよく晴れそうですね。
前穂高岳と夏の天の川
ここ横尾は,上高地から歩いて約3時間。槍ヶ岳,穂高連峰,蝶ヶ岳などへ向かう,北アルプス登山の前進基地というべき場所です。
実際,ここからは前穂高岳の東壁を間近に見上げることができます。その前穂高岳を入れて,天の川を一枚。稜線の上に「夏の大三角」が輝いています。
明日は天の川が立ち上がっている南の方へ,梓川に沿って歩きます。
山の上の要注意箇所はもう通過し終わったので,リラックスした気分で眠りにつくことができます。
それではシュラフに入って,朝までゆっくり休みましょうかね。
おわりに
今回の山行は本当に天気に恵まれて,朝も昼も,そして夜も楽しむことができました。完璧 (^◡^)。
またこんな天気の下で山を歩けるように,日頃の行いを良くしておこうと思います。
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