先日,α6400の単焦点標準レンズ E35 mm F1.8 oss を買ったという記事を書きました。僕はごくごく限られた予算の中で写真を楽しまざるを得ない小市民なので,たくさんのレンズを持っているわけではありません。だから読む方の参考になるかどうかわからないのですが,今どんなレンズを使って写真を撮っているか,そして今後どんなレンズを揃えていきたいかなどを書いてみたいと思います。カメラはα6400,APS-CのEマウントです。
標準域のレンズ
キットレンズSEL1855を使い続けています
標準ズームはSEL1855,つまりキットのズームレンズを使い続けています。18 mm–55 mm (換算27–82.5 mm) / F3.5–5.6 です。今α6400のレンズキットを買うと,SELP1650という,16 mm–50 mmのレンズがついてきますが,このSEL1855はα6400の前,NEX-3を買った時についてきたレンズです(ソニーストアでは現在販売を終えており,現在中古で出回っているようです)。
画質は,キットレンズとしてはまあまあかと思います。光がうまく回っている時には,たまに「おっ!」と思うような絵を出してくれる時があります。ただ逆光気味の時にコントラストが低下しやすいのが難点です。
また広角単焦点レンズを使ったところ(後で書きます),解像感がやっぱり違っていて,このレンズの描写が甘く思えてきました。特にテレ端で画質が悪化するのが顕著に感じられます。
解像感の甘さは風景を撮った時にも感じるのですが,星を撮った時にも気になる時があります。星がシャープに写らず,微光星が肥大してしまうんですよね。
新しく発表されたGレンズが良さそうだけど…
そんなこんなで最近は「標準ズームのいいやつ」が欲しくなってきました。先日,ソニーがAPS-C Eマウント用のGレンズ(すっごく良く写るレンズ),SEL1655G を発表しましたね。
「G」マークがついていて解像度がすごそうだし,16 mm (換算24 mm) スタートというのもいい(18 mmだと「もうちょっと広く撮りたい」と思う時がよくあるんですよね)。それにF2.8通しだから,そのまま星空の撮影にも使えそう。ホント,すっごく良さそうです。でも価格もすごくて15万3千円…とてもじゃないけど手が出ません。ちょっと重いし。
SEL1670Z が欲しい…
それで現実的に考えて,F4通しの標準ズーム,SEL1670Z が欲しいなと思っています。ツァイスマークがかっこいいし,よく解像しそうです。16 mm スタートだし,望遠側が70 mm (換算105 mm) まであるのも便利そうです。山を歩く時には,基本これをつけておけば,ほぼ不満を感じることはなさそう。
一つだけ気になるのはF4通しなことで,星を撮る時にちょっと厳しいですが,そのぶん赤道儀で長く追尾してやればなんとかなりそうです。
価格は…中古ならへそくりを貯めれば手が届くかも (^ ^;)
追記 SEL1670Z 購入しました
この間 35 mmの単焦点レンズを買いました
標準域といえば,この間35 mm (換算52.5 mm) F1.8の単焦点レンズ SEL35F18を買いました。主に花や食べ物や仏像など,背景をぼかして撮りたい時に使おうと思っています。
これは標準ズームとはちょっと違う使い方になるかな?風景を撮るにはちょっと狭くて,目の前のものを撮る感じ。家族の写真を撮る時にも活躍しそうです。
望遠域のレンズ
望遠レンズもダブルズームキットに入っている SEL55210 を使っています。55–210 mmで F4.5–6.3。ただしこれは最初からダブルズームキットで買ったのではなく,後から買い足したものです。
いろいろな場面で使ってみましたが,解像度はけっこうイケてるかも?と思っています。望遠レンズを使うのは,たまに鳥を撮る時や,山の頂上から遠くの山を撮る時などです(登山の時には望遠レンズを置いていくことも多いですが)。
望遠は今のところこのレンズで満足していて,当面はこのまま行こうと思っています。
追記 超望遠ズーム,SEL70350G を購入しました
広角域のレンズ
サムヤンのMFレンズ12 mm F2を使っています
広角域はズームレンズを持っておらず,今は単焦点のMFレンズを使っています。韓国サムヤンの12 mm F2です。
EマウントAPS-Cの広角ズームはSEL1018が唯一の選択肢ですが,これはF4通しのレンズです。
広角(または超広角)レンズは星空の撮影に使うことが多いため,明るい方がいいので,F2のサムヤンを選びました。マニュアルフォーカスは星を撮る時には問題になりません。
このレンズはなかなかキレのある写りをします。星景写真を撮った時に,星がシャープに写るのはうれしいですね(パープルフリンジがちょっと目立ちますが)。またやはりF2の明るさは心強い味方で,固定撮影でもちゃんと天の川が写ってくれます。
山で周りの風景を撮った時にも,12 mm (換算18 mm) の広い画角が活躍することが多々あります。そしてその時にもキリッと写ってくれるのでうれしいです。このレンズが出す絵を見て,標準域のキットズームレンズが物足りなくなり,標準ズームのいいやつが欲しくなったという罪作りなやつでもあります (^ ^;)
さらにこのレンズは,超広角レンズとしてはとてもコンパクトだと思います。そして何より安価です。
SEL16F28も持っていますがあまり使っていません
実は広角域ではもう一つ,16 mmの単焦点レンズ,SEL16F28を持っています。これはいわゆるパンケーキレンズで,極めてコンパクトです。α6400につけると,まるでコンデジ。
ただこのレンズ,開放近くでは,あまりこだわりのない僕でもわかるくらい解像が甘く,たまにしか使っていません。16 mmという画角は好きなんですけどね。コンパクトさと画質の両立は難しいのでしょうか。
一度,このレンズの「解像の甘さ」がプラスに働いたことがあります。これ ↓ は雲取山で撮影したオリオン座の写真ですが,星像があまりシャープでなくボテッとしたので,ソフトフィルターを使うことなく星座の形がハッキリしました。ソフトフィルターを使うと星像が滲みすぎることがあるんですよね。
広角域の気になるレンズ2つ
サムヤンの12 mmは画角が広くて星空の撮影に重宝しているのですが,たまに「もっと広い画角で星空を写したい」と思うことがあります(ぜいたくですね)。それで,このレンズが気になっています。中国LAOWAの 9 mm F2.8。
LAOWA 9mm F2.8 ZERO-D | 製品情報 | LAOWA
換算13.5 mmのすごい広さ。これなら天の川を長ーく写し込むことができるし,地上景を広めに入れても星空を写せますね。ただF2.8なのが気になります。F2とかF1.8とかだったらピョーンと飛びつくんですけどね(LAOWAは中国語で「老蛙」という意味だとか)。それにMFレンズとしてはちょっと高価かな…。
もう一つ,シグマの16 mm F1.4。これは絶対いいレンズ!これも星空の撮影に良さそうです。この明るさなら固定撮影でもあまり感度を上げることなく,暗い星まで写すことができそうです。APS-Cのカメラで,赤道儀を使わずに星空撮影をするなら一番お勧めのレンズかも。
このレンズを使うと赤道儀がいらなくなっちゃうんじゃないかと,変な不安が出てきますが(笑)。
まとめ
長くなりましたが,まとめるとこんな感じです。
- 標準域 キットズーム18–55 mm F3.5–5.6 +単焦点35 mm F1.8(SEL1670Zが欲しい ← 買いました)
- 望遠域 55–210 mm F4.5–6.3
- 広角域 単焦点 SAMYANG 12 mm F2 + 16 mm F2.8のパンケーキレンズ(後者はあまり使っていません)
この世の中には他にも,明るい中望遠レンズとかいろんなレンズが存在していますが,あまりポートレートとかは撮らないので(興味はあるのですが),今はいいかな。
おわりに
以上,僕が使っているレンズを紹介しました。フルサイズのボディも持っていないし,高価なレンズも持っていないので,お恥ずかしい限りですが。これでも一応広角域から望遠域まで揃っていて,写真を楽しむことができています。
このレンズシステムの特徴は,とてもコンパクトなレンズを揃えることができていることでしょうか。特に超広角の12 mm F2と単焦点の 35 mm F1.8 はコンパクトなものを入手できたと思います。これはAPS-Cのカメラならではですね。山に持っていくにはこれくらいでちょうどいい…かな?(と自分に言い聞かせる)
さて,次のレンズを増やしたいので,またへそくりを貯めなきゃ… (^ ^;)
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