毎年2月に入って梅が咲き始めると「いよいよ春が近いな」と感じます。今年の冬は暖冬で,なんとなく感慨が湧きませんが,梅が咲き始めるのはやっぱりうれしいです。
そして,梅が咲くともう一つうれしいことがあります。それは,メジロがやってくることです。梅にメジロ(ウメジロー)は絵になるし,かわいいですよね。
ここ最近,東京都内(上野の湯島天神,三鷹市某所,板橋区某所,目黒区某所)で梅を愛でてきました。そして春の日差しを感じ取りながら写真も撮ってみました。
梅が開花しました
白い梅,紅い梅,ピンク色の梅。僕が足を運んだところでは一斉に開花するのではなく,時間差で咲くようです。三鷹市某所の梅園では白い花が最初に咲き始めました。白梅は清楚ですね。
また目黒区の梅園では最近になって紅梅も咲き始めました。こちらも雰囲気があって良いです。
梅は「引き」で全体を撮るのがなんとなく難しく感じて,どうしてもアップで撮ってしまいます。でも枝振りの良いところはいかにも日本的な雰囲気があって絵になります。うんうん,古くから日本画の題材になっているのもわかる気がします (^ ^)
ウメジローがやってきた!
梅が咲くこの季節,暖かい日には,その蜜を吸いにメジロがやってきます。梅とメジロ,合わせてウメジロー。その組み合わせは最高に絵になります。「メジロって,梅とペアを組むために生まれてきたんじゃないか?」と思ってしまうくらいです。
だから毎年この時期になると,カメラに望遠レンズを付けて梅の木の下でメジロがやってくるのを待つのです (^ ^)
メジロは可愛いですね (^ ^) 抹茶色の体はきれいだし,目の周りが白いのも可愛いです。ちょこちょこ動きは素早いですが,蜜を吸うのに夢中になっているので撮りやすいです。
今回メジロが羽ばたくところは撮り逃がしたので,また次の機会に頑張ってみようと思います。α6400の連射機能に頑張ってもらおう♪
咲き進んできました!
木によって差がありますが,ここ2,3日で白梅は満開を迎えてきました。桜に比べると地味な梅ですが,さすがにこれだけ咲くと爽やか&華やかです。
僕がよく行く三鷹の梅園には「これから満開」という木もあるので,まだしばらくの間楽しめそうです。
お寺・神社と梅はよく似合う
梅がたくさん植わっている梅園もいいですが,お寺や神社の境内に植えられている梅も雰囲気があって好きです。板橋区にある小さなお寺には枝垂れ梅が咲いています。春の日差しに浮かび上がる枝は春を感じさせます。
そして,お寺に咲く梅や桜,特にその花びらが散る光景を見ると,いつも三好達治の「甃のうへ」という詩を思い出してしまう僕なのです。
あはれ花びらながれ
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの跫音空にながれ
をりふしに瞳をあげて
翳りなきみ寺の春をすぎゆくなり
み寺の甍みどりにうるほひ
廂々に風鐸のすがたしづかなれば
ひとりなる
わが身の影をあゆまする甃のうへ
(三好達治「甃のうへ」)
甃…石畳もうららかな日差しに影を作っています。春だなあ。
おわりに
この時期は三寒四温。暖かい日と寒い日を繰り返しながら季節が動いていきますが,春は確実に近づいています。最近は河津桜も咲き始め,晴れた日は一層華やかになってきました。
冬も好きですが…春が来るのはやっぱりうれしいですね。
梅の花はもうしばらく楽しめそうなので,また花を愛でに行こうと思います。ウメジローもまた撮ってみます。
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