「福島に桃源郷あり」そう謳われた花見山。花卉農家の故・阿部一郎さんが70年以上かけて作り上げた福島の楽園です。
春になるとここには梅,モクレン,レンギョウ,ハナモモ,桜など色とりどりの花が咲き乱れ,まさに桃源郷になります。
そんな花見山に,今年も行ってきました。
花見山に行こう!
花見山は福島市中心部から約4 kmの場所にあります。開花時期は交通規制が敷かれるので,公共交通を使ったアプローチになります。福島駅東口からシャトルバスを利用するのが便利。路線バスでも行けます(福島駅東口発 渡利南回り「花見山入口」下車)。
花見山に着くとこの景色!
花見山公園に着くと,まず出迎えてくれるのがこの景色!いきなり心を奪われます!
この日ソメイヨシノはまだつぼみでしたが,レンギョウ,モクレン,トウカイザクラ,菜の花などがお出迎え。
ここから小高い山につけられた遊歩道を登っていきます。道の両側は花のトンネル。歩いていると,心の中が春色になっていきます。
だんだん標高を上げていくと,木々の間に福島市の街並みが見えてきます。美しい街です!
花見山からみる風景
花見山の遊歩道には「30分コース」,「45分コース」,「60分コース」があります。時間に応じて歩くことができますが,歩いていると「もっともっと」となって,みんな60分コースを歩くようです(笑)。
山の頂上が近くなってくると,向かい側の山肌が,こんなに花で彩られています。百花繚乱とはこのことか!
春らしい淡い色の競演です。素晴らしい。
そして頂上近くから見える吾妻連峰。雪をかぶった山と春色の花々。ああ,本当に美しい風景です。
福島は山が近くに見えるところがいいですね。見守られているみたい。
花見山の頂上にはベンチがあって,一休みすることができます。一息ついたら下りです。下りのルートからも,こんな景色を見ることができます。もう最高。
花の谷コースへ
花見山公園の入り口から,山に向かって左側へ「花の谷コース」が伸びています。こちらは歩く人も少なく,静かな散策ができます。
花の谷という名前から平坦なコースを想像しますが,結構アップダウンがあります。
このコースの見所は,桃畑。この日はまだ桃は開花していませんでしたが,桃畑越しの花見山はきれいです(桃が開花したらもっときれいでしょうね)。
花の時期が終わり,夏が来ると福島は桃の季節。おいしい果実が育ちます。
花の谷コースのもう一つのポイントは,吾妻連峰をよく望むことができるところです。特に午前中は斜面に陽の光が当たって,冠雪した山々が輝いて見えます。
一番高く見えているのが一切経山。その左の吾妻小富士には,もう少し雪解けが進むと,かわいい「雪うさぎ」の雪形が現れます。
花の谷コースをぐるっと回ったあとは福島市街地へ戻るのですが,その時もこんな景色に後ろ髪を引かれます。
八重桜とハナミズキの頃
2週間後,桜が散った頃に再び花見山に行ってみました。花のガイドさんによると,頂上に咲いている緑色の八重桜(品種名は忘れちゃいました)がきれいだとのことです。
おお,確かに品があってきれいです。
桜と入れ替わるように咲いているハナミズキもきれいでした。
おわりに
毎年訪ねている花見山ですが,行くたびに様々な花が見頃になっていて,何度行っても飽きることがありません。
「福島に桃源郷あり」。こう言ったのは,写真家・秋山庄太郎氏とのこと。色とりどりに花が咲き乱れる春の花見山は,まさに桃源郷と呼ぶ以外に言葉が見つけられません。
皆さんもぜひ行ってみてください (^◡^)
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