春の福島は桜の都。各地に銘木というべき見事な一本桜があって,うっとりするような風景がそこかしこに広がります。またそんな桜の木はとても愛されていて,毎年「桜番付」が作られているほどです。
僕も,毎年その中から何箇所かを訪ねるのを楽しみにしている一人です。
というわけで,今年の福島桜めぐり。まず最初に,本宮市にある日輪寺のしだれ桜を訪ねてきました。2022年の「アマチュアカメラマンによる桜番付」では前頭14枚目に選出されている桜です。
本宮市・日輪寺へ
日輪寺は本宮駅から歩いて10分の場所にあって,アクセス抜群です。お寺に着くと…じゃん!
見事に咲いていました!県内の桜はまだつぼみのものが多い中,この桜の開花は早めだったようです。
日輪寺の桜はエドヒガンのベニシダレ。濃いピンク色の花がワッサー!と枝垂れる様は妖艶です。
空には雲が流れて,日が射したり陰ったり。日が差すと桜が輝くみたい。
こちらの角度から見ると,幹の力強さがよくわかります。樹齢は約200年だとか。
ところでこの桜は,周りを石灯籠などで囲まれていて,さらにその周りはお墓です。
僕が「立派な木だなー」と思って桜を眺めていると,地元のおじさん (?) が隣にやってきて,「お墓の桜は大きくなるねえ。なんでだろうねえ。ひーっひっひっひ!」とか,やめてー(笑)。
こうやって近くで見ると,枝垂れる枝もまた力強い。
頭上の花にも圧倒されます。紅桜の濃いピンクと青空のコントラストがすごい。
夕暮れ時の日輪寺
仕事を終えて,夕暮れ時に再び日輪寺へ行きました。西に傾いた陽の光を浴びるしだれ桜は,午前中とはまた違った表情を見せてくれます。
よく晴れた日だったので,開花が一層進んだみたい。ますますワッサー!
幹の下に立つと,枝垂れた花が西日を浴びてきれい。
このしだれ桜,花はちょっと小ぶりでしょうか。風に揺れるところもまた良し。
再び木の姿全体を眺めてみましょう。午前中と同じ角度から見ても,桜の表情が違っているように感じられます。
桜の枝の間から,遠く安達太良山が見えるのも懐かしい。
こっちの角度から見ると,この桜が大きく枝を広げているのがよくわかります。これ,一本の桜なんですよ!
桜の向こうには本宮の街並み。きれいだなあ。
実は夜中にも来たんですが
実はこの日,夜中にも日輪寺に向かったんですよ。ちょうど新月期,桜と天の川の組み合わせを撮影しようと思いまして。
でも日輪寺の近くまで来たところで空を見上げると,天の川が登ってくる南東の空には結構暑い雲がかかってたんですよね。
まあこれはGPV気象予報の通りだったので,想定内ではあったんですが。そしてGPVによると,このあと朝まで雲がかかり続ける予報。仕方がないですね…ということで,あっさり撤退しました。
こんな感じで超広角レンズを使って「ロケハン」して,構図をイメージしてたんですけどね(汗)。桜の開花と新月期と晴天(…と自分の都合)がうまく重なるのはなかなか難しい…。
おわりに
美しい山河を背景に立つ,福島の桜は本当に素晴らしい。
今年は日輪寺を皮切りにいくつかの桜を巡りました。そんな話,しばらく続きます。どうぞお付き合いくださいね (^◡^)
こちらも見てね