福島県には美しい桜の木がたくさんあります。毎年「桜番付」が作成されているほどです。
中でも三春町には,あの滝桜をはじめとして見事な桜がたくさんあります。桜の開花が早かった今年ですが,三春で桜めぐりをしてきました。
今回は一昨年行った滝桜には行かずに,そのほかの桜を訪ねてみることにします。三春駅で「三春桜マップ」をもらえるので,参考にしながら回ってみます。
龍隠院の桜
はじめに訪ねたのは龍隠院。このお寺はかつての三春藩を治めた秋田氏の菩提寺で,累代の藩主の位牌が納められているとのことです。それほど大きな桜の木はありませんが,境内にはソメイヨシノがたくさん咲いてきれいです。
またこのお寺は戊辰戦争の際に,けが人を手当てする病院として使われたり,明治時代には自由民権運動の演説会場にもなったとのこと。はえー,いろんな歴史があるお寺なんですね。
この龍隠院だけでなく,三春には桜で彩られたお寺がたくさんあります。
福聚寺の桜
ここ福聚寺を訪ねるのは2回目。一昨年も来ました。その時と同じような構図の写真なんですが。
わっさー!ここのしだれ桜,やっぱり大好きです。「これぞしだれ桜!」という感じがたまらない (^◡^)
樹齢450年の紅しだれ桜。手前のソメイヨシノとの組み合わせもいい感じです。
この桜,今年の「桜番付」では前頭15枚目なんですよね。これがそんなに低い番付だなんて信じられない。以前大関に選出された年もあったような…。まあ番付にそんなにこだわる意味もないんですけどね。
福聚寺はこの桜以外もとてもきれいなお寺で,心癒されます。
八十内かもん桜
八十内公園にある枝垂桜。町の天然記念物に指定されているそうです。樹齢350年。その樹姿はちょっと滝桜に似ているような気がします。
力強い太い幹と広げた枝振りが見事です。僕が訪ねた時にはこの公園でお父さんと小さい女の子が遊んでいて,こんな桜の下で遊べるなんてうらやましいなと思いました。
芹ケ沢の桜
磐越自動車道近くの丘の上に咲く,しだれ桜の巨木です。樹齢300年。枝張りが大きくて存在感がすごいです!今年の桜番付では前頭二枚目。
桜の向こうに雲が流れます。空が広いなあ。
丘には菜の花も咲いています。最近,桜の周りに菜の花が咲いているところが増えましたね。春っぽくて花色も引き立てあって,とてもいいと思います。
無名の桜
芹ケ沢の桜を見たあと三春北部の七草木地区に向かったのですが,その途中でこんな景色が!
それまでもいたるところに桜が咲き誇っていて,それはそれはきれいな道中だったのですが,これはすごいな。
三春駅前でもらった「三春桜マップ」を改めて見直してみますが,それにも載っていません。これはやはり「名もなき桜」のようです。段々畑にかぶさるように咲く大きな枝垂桜と,遠くに見える安達太良山。見とれてしまう風景です。
ホント,三春ってきれいな街だなあ!とあらためて思います。
七草木の桜
三春の中心部からはやや離れた七草木地区。その共同墓地に咲く大きな桜です。枝を大きく広げて見事です。お墓の桜とはいえ,よく晴れた空に映えてとても爽やか。
実は僕,桜をめぐりながら,「桜と星空」の撮影に適したところを探してもいるんです。この桜はまわりが開けていて,星空と絡めて撮るのに良さそうなんですけどね…墓守桜ですからね,夜に撮影すると,写ってはいけないものが写ってしまいそう…(^ ^;)
七草木の天神桜
七草木の桜の近くに小さな丘があって,その上に天神様が祀られています。この桜は天神様とともに咲くエドヒガンの大桜です。
素晴らしい存在感!青空に向かって伸びやかに腕を伸ばす姿は,胸がスーッとするようでとても気持ちいいです。折しも空には雲が浮かんでいて,いかにも「里山の春」という風景でした。
この桜が今回の優勝かな。再訪決定です (^◡^)
おわりに
他にも「法華寺の桜」,「常楽院の桜」なども見てきたのですが,盛りを過ぎていたので写真はなしです(一応撮ったんですけどね ^ ^)。三春にはまた来ると思うのでその時に行ってみようと思います。
三春って,春になると町中が桜で彩られて本当にきれいです(←語彙力が足りない)。樹齢数百年という桜もたくさんあるから,最近になってから「桜で町おこし」をしたというわけでもないんですよね。
「どうして三春には,見事な桜がこんなにたくさんあるんだろう」ということを七草木で一緒になった人(地元の方かな?)に話してみたら,「殿様が桜好きだったんでしょうかねえ?」という答えでした。なるほどなあ。でも滝桜は樹齢千年だから,それよりもずっと前から咲き誇っていたんだなあ。そんなことを考えると,いろいろ感慨深いです。
それにしても,福島の桜は本当に素晴らしいです!
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