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【埼玉の桜】坂戸市・慈眼寺を訪ねて,枝垂れ桜とジャズ観音に会ってきました

先日埼玉方面に用事があり,少し足を伸ばして坂戸市の慈眼寺を訪ねてきました。このお寺には樹齢250年のしだれ桜があります。この桜は,坂戸市の天然記念物に指定されているそうです。ちょうど見頃の時期でしょうか,この桜に会ってきたいのです。

またお寺には,ご本尊の十一面観音をはじめ,たくさんのきれいな仏像もあるようです。楽しみ (^◡^)

慈眼寺に到着

慈眼寺は埼玉県のちょうど真ん中,坂戸市にある古刹です。空海によって開かれたとか!?

www.sakado-jigenji.jp

用事を済ませて,慈眼寺に到着したのは15時くらい。穏やかな午後です。

さっそく正面の門からお寺に向かうと,おっ,あれが枝垂れ桜ですね!青空に映えてきれいです。

慈眼寺

慈眼寺に到着

お地蔵さまにあいさつしてから境内に入ります。

お地蔵さん

お地蔵さまこんにちは

お寺に寄り添う枝垂れ桜

お寺の本堂に寄り添うように咲く枝垂桜。これは存在感がありますね。

本堂と桜

本堂と桜

ただ,花のボリュームが今一つのような…。枝垂れている枝先に花があまりついていません。

最初「まだ少し早かったのかな?」と思ったのですが,地元の方によると「木が老朽化してきて,樹勢が衰えてきている」とのことでした。慈眼寺のwebサイトにもこんな風に書かれています。

しかし、このしだれ桜は、芯材部に腐朽による洞ができ、腐朽が深く進行しています。
樹幹そのものが樹皮を残して大きな洞状態になる可能性も少なくありません。
また、根の部分も舎め腐朽が発生し、糸状菌(カビなど)やアリをはじめとする害虫も生息するなどの危機に瀕しています。

それでもお寺では治療・保存に取り組んでいて,数年前よりは元気を取り戻しているということです。

枝垂れ桜

本堂を見守る枝垂れ桜

お寺を見守る枝垂れ桜は絵になります。

でもこうやってアップでみると,枝先に花がついていないのはちょっとさびしいですね。

桜と本堂

桜と本堂

本堂は内部が公開されていて,お祈りすることができるようです。入ってみましょう。

巨大閻魔大王のお出迎え

本堂に入ると,いきなり出迎えてくれたのが,巨大な閻魔大王。

巨大閻魔像

閻魔大王がお出迎え

…そ,そんな,わざわざ赤い光でライトアップしなくても。怖いじゃないですか(泣)

慈眼寺のホームページにも「しだれ桜と巨大閻魔像の慈眼寺」と書かれています。慈眼寺には十王図という掛け軸があり,これを使って子供達に善悪を説くことができないかと考えていたけど,十王図は傷みが激しいために,かわってこの閻魔像を作ったとのことです。

坂戸の子供達,泣いちゃうんじゃないかな (^ ^;)

美しき仏像たち

閻魔大王の後ろに,仏様がたくさん収められたスペースがあります。ここは神聖な場所ということで,両手にお香を塗って,お清めしてから入ります。

「お祈りすれば,写真撮影やネットへのアップも自由です」と書かれていたので,何体かの仏様を撮らせていただきました。

本尊・十一面観音

まず御本尊,十一面観音。

十一面観音

御本尊・十一面観音

本尊 十一面観音

梵名は「エーカダシャムカ」。観音菩薩の変化身のひとつで「六観音」の一尊にも数えられ,六道の修羅を守護する。功徳は現是利益の十種勝利(病気にかからないや無残な死に方をしない等),四種功徳(死後,地獄・餓鬼・畜生道に生まれ変わらないや早死にしない等)多くの功徳がある為,多くの寺院で祀られている。

僕たちは六道を旅する修羅。そんな僕たちの道行きを守護してくれる観音様,ということでしょうか。これはお祈りせずにはいられません。ナムナム。

千手観音(ジャズ観音)

十一面観音のお隣には,千手観音があります。見事な彫刻です。

ジャズ観音

慈眼寺の千手観音(ジャズ観音)

そしてこの観音さま,右手に八分音符を,左手に八分休符を持っています。これは素敵。音楽好きの仏さまなのかな?

千手観音

梵名は「サハスラブジャ・アーリア・アヴァローキテーシュヴァラ」。「サハスラブジャ」とは「千の手」の意味である。ヒンドゥー教の影響を受けて成立した観音菩薩の変化身と考えられている。

慈眼寺の千手観音は両手に八分音符と八分休符を持つ為,通称「ジャズ観音」と呼び,音楽を愛する人々を守護し,音楽の感性を高めるために開眼された千手観音像です。

ジャズ観音!音楽を愛する人を守護してくれると。これは素敵ですね!

なんだか一気にこのお寺に親近感を持ってしまいました (^◡^)

普賢菩薩

十一面観音の右側には,普賢菩薩。淡く着彩がなされた美しい仏様です。

普賢菩薩

普賢菩薩

普賢菩薩

梵名「サマンタ・バドラ」とは「普く賢い者」の意味であり,あまねく世界に現れて人々を救う賢者である。

密教では菩提心(真理を求めて悟りを求めようという心)の象徴とされ,同じ性格を持つ金剛薩埵と同一視される。そのため普賢菩薩はしばしば金剛薩埵(こんごうさった)の別名でもある金剛手菩薩とも呼ばれる。

 「あまねく世界に現れて人々を救う」って,なんてありがたい仏さま。僕は国立博物館所蔵の普賢菩薩像が好きでなあ。以前PCの壁紙にしてたっけ。

国立博物館「普賢菩薩」

国立博物館「普賢菩薩」(部分)

慈眼寺にはこの他にも美しい仏像がたくさんありますが,全部を写真に撮るのも気がひけるので,拝んだら本堂の外に出ることにします。

 

おわりに

再び外に出ると,陽光まぶしい春の午後。枝垂れ桜をもう一度見上げてから帰途につきます。

枝垂れ桜を見上げる

枝垂れ桜,バイバイ

枝垂れ桜と仏像のお寺。楽しかったな。年によってはライトアップもするみたいだし,桜が元気になったらまた来たいです。

 

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