福島市の中心部からほど近いところに,「あぶくま親水公園」があります。阿武隈川にかかる「文知摺橋」の近くです。
ここは白鳥の飛来地。冬になるとシベリアから白鳥がやってくるのです。白鳥さんたちと戯れたい!そう思って行ってきました。
雪のあぶくま親水公園へ
今年は寒い冬で,福島にも雪がたくさん降っています。僕が親水公園についた時にも小雪がちらついていました。
それでも阿武隈川には白鳥たちの声が元気に響いていました。川面に浮かぶ白鳥たち。
寒そう。でもやっぱり白鳥は優雅です。「白鳥の湖」ってバレエ音楽になるくらいですからね。
川面におとなしく浮かんでいる白鳥が多いですが,時々立ち上がって羽を広げたりしています。
やっぱりたまには羽を広げないと,体がなまっちゃうよね。北帰行に備えておかないとね。
白鳥が羽ばたくと,羽先が風になびいてきれい。白鳥が動きを見せるとあわててシャッターを切ります。
やがて雪雲は去っていき,河畔には日が射すようになってきました。SCW気象予報で予測されていた通りです。
陽の光差す河畔にて
日が差すと少し暖かさが感じられるようになり,白鳥たちにも動きが出てきました。
2羽の白鳥が足並みそろえて雪の上を歩き始めました。…と思ったら,まだ眠そうなやつもいますが(笑)。
ところで白鳥ってホントにおっとりしています。割と近くに行ってもこちらを気にするそぶりを見せないし。一般に大きい鳥の方がおっとりしてることが多いでしょうかね,やっぱり。
それに白鳥のくちばしは,口角が上がっていて,笑っているように見えます。
日差しに向かってバタバタ!
白鳥,飛びます!
「白鳥,そろそろ飛ばないかなあ」…そう思って見ていたら,あちこちで水面を走るバシャバシャという音が聞こえ始めました。白鳥は飛び立つ時に,水面を走って勢いをつけるのです。のんびりしていると思ったら一転,力強い動きに変わります。
やっぱりあの大きな体を浮かせるには,助走してスピードに乗ることが必要なんでしょうね。というか,「水面を走る」って,白鳥は忍者になれる説。
それに加えて,羽ばたきのための強靭な筋力!羽を広げた白鳥の背中。ボディービルダーのお兄さんが肩甲骨を寄せた時みたいです。
スマートに見えて,マッチョな鳥です。シベリアから渡ってくるくらいですからね。
空を舞う
それでもいったん飛び立つと,空を舞う白鳥は文句なしに優雅です。冬の凜とした空気の中を飛んでゆきます。それは一枚の絵のようですね。
やがて飛び立った白鳥たちは,上空でぐるっと弧を描いて頭上にやってきます!
庭の羽ばたきがシンクロしているのは,風圧によって自然に揃ってくるんでしょうかね,やっぱり。
ヒョォー!青空をバックに気持ち良さそう!
上空を飛びながら一声クワー♪ と鳴くやつも (^ ^) 歌っているのかな?
白鳥と鴨たちのいい関係
白鳥たちに負けじと,鴨も飛ぶ!こっちもけっこう可愛い。やっぱり鳥は飛んでいるところがカッコいいですね。
ここあぶくま親水公園でも,岩手の五郎沼でも,猪苗代湖でもそうでしたが,白鳥がいるところにはたいてい鴨もたくさんいます。
白鳥は鴨たちを追い払ったりしないし,鴨も大きな白鳥を恐れていないんですね。これ,梅の木にいるメジロたちが,ヒヨドリが来ると逃げていくのとは違うなーと思ったり。
おわりに
お正月には岩手の白鳥飛来地,紫波町の五郎沼に行ったんですが,その時は白鳥に会えませんでした。今回白鳥たちに会えてよかったです。
今年の冬は冷え込みが厳しく,福島にも雪がたくさん降っています。大変なこともありますが,雪景色に白鳥の白が映えて,素敵な光景になっています。
そんなあぶくま親水公園は,福島市の中心部から車で10分くらい,公共交通なら福島駅東口からバスに乗って「岡部」で下車すぐです。近くには名刹,文知摺観音もありますよ。
白鳥さんたち,春が来るまでのんびりしていってね!
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