赤い鳥 小鳥 なぜなぜ赤い 赤い実を食べた♪
冬になると野鳥撮影に出かけるのですが,毎年「今年はあの鳥に会いたいなあ」と思う鳥が出てきます。
去年は幸せの青い鳥,ルリビタキに会えてうれしかったっけ。
今年は…あの「赤い鳥」に会いたかったんですよね。そう,ベニマシコです。
ベニマシコは,夏は北海道などで過ごし,冬になると本州以南に渡ってくるみたい。「ドメスティック渡り鳥」ってことかな?
そんなベニ君に会いたくて,年が明けてから秋ヶ瀬公園に通ってきました。なかなかお目当ての赤い鳥に会うことができず,空振りの日が続きましたが…やっと会うことができました!
赤い鳥に会いたくて
赤い鳥・ベニマシコに会いたくて通っていたのは秋ヶ瀬公園です。荒川の近くにある,とても広い公園。
行政区画としてはさいたま市桜区になるのかな。ここにはいろんな野鳥が飛び交っています。
この冬(ホントは去年の冬から)ずっと通っていたんですが,空振りの日が続き,あきらめモードになりかけていたある日。
カメラを持ってじーっと待っていると,藪の中に動く小さい鳥。
ベニマシコ,キター!
ファインダー越しに観察すると,とっても赤いです。ほんと,童謡の「赤い鳥 小鳥♪」だわ (^◡^)。
あ,ベニマシコ,こっちを見た!キャーかわいい!
でも茂みの中にいるので,オートフォーカスがうまく合いません。それでマニュアルフォーカスで合わせます。
上の方に出てきてくれないかなあ。
そう思っていたら,ベニ君ピョーン!一段上の枝に上がってくれました!
赤い体から可憐な尾羽までよく見えます。うーんラブリー。
おまけに枝の上で「フィーフィー♪」という可憐な地鳴きも聴かせてくれましたよ。
ベニマシコ♀もいるよ
この茂みには,ベニマシコのメスも姿を表してくれました。
本当を言うと,先に出会ったのはメスで,その後オスに出会えるまで通い続けたんですけどね。
メスはうんと地味な出立ちです。でもつぶらな瞳がラブリー。
ベニマシコたちはきっとこの茂みの中で,集団で暮らしているんでしょうね。そして食餌の時だけ姿を見せるのかな。
ベニマシコは実を食べる
枝の上に出てきたベニ君,枯れ草をついばんで,その実を食べています。タデなどの実が好物のようですね。
ベニマシコのくちばしは小さく,その口で草の実をモグモグ食べる様子は可愛らしいですなあ。
くちばしに草の穂をくっ付けてモグモグ (^◡^)。
それにしても,見れば見るほど「赤い鳥」ですねえ。
思わず歌いたくなります。
赤い鳥 小鳥
なぜなぜ赤い
赤い実を食べた
この歌,北原白秋の詩のようですね。
まあ,ここでベニマシコが食べている草の実は赤くはないですが。
食べたものの色が鳥の体の色に影響を与える話は,例えばこのサイトで考察されています。興味深いです。
また鶏卵も,鶏が食べる餌によって,黄身の色が変わってきたりしますよね。
水場の方へ飛びます
モグモグしていたベニ君,右の方へ飛びました。こっちには小さな水場があります。水を飲みに行ったようです。
ベニマシコは水場に降りる前に,開けた枝の上に止まりました。
ほぼ枝被りなしで撮らせてくれました!ベニ君,サービスいいね,ありがとう!
そして枝の上でピョーン!体が伸びてますねえ。
そして羽ばたいて水場に降りて行きました!赤い背中がよく見えます。
ss 1/1600 秒だったので翼が止まっていないですが(汗)。
ベニマシコは「紅猿子」と書くみたいです
ところでベニマシコは漢字で記すと「紅猿子」と書くようです。
そう言われてみれば,赤い顔は猿っこに似ているような気もします(妻が岩手県人なので,お猿さんは「猿っこ」といいます)。
こうやって上を向いたところを見ると,顔の周りの毛並みもね。こういうお猿さん,いますよね? (^◡^)
昔の人は写真を撮ることもできなかったと思いますが,よく命名したもんですねえ。よっぽど目が良かったんだろうか?
そう考えると,鳥の分類が確立されているのもすごいなあ。
おわりに
冬の日,赤くて可憐な小鳥,ベニマシコに出会った話でした。
焦がれていた野鳥に会えるのはうれしいものですね。
秋ヶ瀬公園に通っている間には,他の鳥にも会いましたヨ。そんな話はまた今度。
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